5.0
優美な平安の世界へタイムトリップ
感動の100年ぶりの再会に立ち会ってきました。展示の仕方も工夫されていて、気持ちが盛り上がってきたところで、媛が登場して、気分がMAXまで上がりました。個人的には、小野小町も見たかったなぁと思いました。色のついていない小野小町を見て、あまりの美しさに正面の姿を描けずに、後ろ向きなところに、日本らしさを感じました。素晴らしい展覧会でした。
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100年目の再会!――散り散りになった秘宝が最大規模で集結
36人の優れた和歌の詠み人「歌仙」を描く、鎌倉時代の名品「佐竹本三十六歌仙絵」。かつて2巻の絵巻物として伝わったこの作品は、大正8年(1919)に一歌仙ずつ分割され、別々の所有者のもとに秘蔵されました。
2019年は、この「佐竹本三十六歌仙絵」が分割されてから、ちょうど100年を迎える年です。
本展では、これを期に、離ればなれとなった断簡を展覧会としては過去最大となる規模で集め、皆様にご覧いただきます。
大正、昭和、平成の世を越え伝えられた、秘宝中の秘宝。平安・鎌倉時代に花開いた王朝美術の名品とあわせて、「佐竹本三十六歌仙絵」と、それを生んだ宮廷文化が放つ、最高の美の世界をご堪能ください。
会期 |
2019年10月12日(土)~2019年11月24日(日)
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会場 | 京都国立博物館 Google Map |
展示室 | 京都国立博物館 平成知新館 |
住所 | 京都府京都市東山区茶屋町527 |
時間 |
9:30~18:00
(最終入場時間 17:30)
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休館日 |
月曜日 10月15日(火)、11月5日(火) ※ただし、10月14日(月・祝)と11月4日(月・休)は開館 |
観覧料 | 一般 1,600円(1,400円) 大学生 1,200円(1,000円) 高校生 700円(500円)
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TEL | 075-525-2473 (テレホンサービス) |
URL | https://www.kyohaku.go.jp/ |
5.0
感動の100年ぶりの再会に立ち会ってきました。展示の仕方も工夫されていて、気持ちが盛り上がってきたところで、媛が登場して、気分がMAXまで上がりました。個人的には、小野小町も見たかったなぁと思いました。色のついていない小野小町を見て、あまりの美しさに正面の姿を描けずに、後ろ向きなところに、日本らしさを感じました。素晴らしい展覧会でした。
5.0
「佐竹本」37点の内、31点が出品されるという今回の展覧会、
展示替えがあるので残念ながら31点が「全員集合」する日はないのですが、私が訪れた日は27点見ることができました。
私が特に注目したのは表具です。
パンフレットなどでは、歌仙絵の人物画の部分だけが載っていることが多いのですが、実物は掛け軸に仕立てられていて、それぞれ所有者が趣向を凝らした表具が施されているので、とても興味深かったです。
また、人物の表情や仕草が堅苦しくなく、まさに和歌を詠む瞬間をとらえたかのような絵で、なんだか親しみがわきました。
佐竹本以外の歌仙絵も展示されていて、同じ歌仙を描いたものでも全く雰囲気が違ったりするので、見比べるのも面白いなと思いました。
5.0
佐竹本三十六歌仙絵巻、堪能しました。
こんな機会がそうそうないとは思うと感慨深いですね。
全31点出品作中最大の28点展示のタイミングで伺うことが出来て良かったです。
繊細な歌仙絵と趣向を凝らした表具を併せて楽しみました。
歌仙絵以外にも国宝重文が目白押しで油断なりません。
丁寧に鑑賞すると3時間コースではないでしょうか。
閉館1時間前になると比較的見やすくなるので夜間開館はオススメです。
図録も秀逸な作りでこの金額でスゴイですよね。
本展数多くテレビでも特集が組まれていますが鈍翁ゴネトク事件を毎回微笑ましく観ています。
鈍翁ちゃんゴネて斎宮女御入手ばかりが記憶に残ります、鈍翁ちゃん100年後に災難。
出会えなかった女性歌仙絵にいつか巡り会えますように。
5.0
微小にですが6回の展示替えがあり、2回来訪しました。
観光シーズンの京都で、場所柄もあって混みやすいと思いますが、平日の夕方は比較的空いているのでおすすめです。
切断(正確には剥離)された絵巻が百年もの時を経てまた集められ一堂に展示されているのはなかなか見応えがありました。
当時の主催者の益田鈍翁が欲しがった斎宮女御が見られなかったのがとても残念ではありますが、それ以外の歌詠みたちの姿と歌と、工夫された表具に見入ってしまいます。
個人的には、三十六歌仙以外にも、書跡が素晴らしく感じました。道風、行成や国宝の三十六人家集、藤原定信、後鳥羽上皇の宸筆など、かなりの時間を費やしました。
書に興味のある方にはぜひ見ていただきたいと思います。
時間に余裕を持って来訪されることをお勧めします。
5.0
前期は10月中旬の平日の夕方に行きました。それほど混んでおらずじっくり鑑賞できて2時間弱かかりました(常設の仏像コーナーはほぼ飛ばしました)。
絵巻分断から100年。よくぞ31展集結させてくださいました!歌仙の絵、和歌、その現代訳、そして表具、すべてが素晴らしいです。個人的にはどちらの所蔵かも注目し、さりげなく書いていないのは個人蔵かもと想像しながら楽しみましたのは、くじ引きで引き当てた持ち主がパネルで紹介されていて現在の所有者と違っている歌仙がいらっしゃるからで・・・持ち主の無念さを思うと切なくなりました。
歌仙の絵としては、前期ではやはり小野小町の衣装の鮮やかな朱色、そして絶世の美女と言われたゆえか後ろ姿で想像させられる所にまんまとはまって魅了されました。
後期では小大君に会えるのが非常に楽しみです。
「もう、会えないと 思っていた」というチラシのキャッチを読むだけで涙が出そうになります。
4.0
藤原公任に選ばれた三十六人の優れた和歌の詠み人「歌仙」の肖像を描いた「三十六歌仙絵」、旧秋田藩主・佐竹侯爵家に伝わったものが、近代数寄者のドン益田鈍翁の主導で分割(「切断」ではなく絵巻から「はがした」)されることになり、それからちょうど100年目の今年京都で過去最高の31/37(36歌仙+住吉大明神図)件が展示。上手く前期後期を観れば31件全部が見られます。1点、1点の歌仙絵がご所蔵の美術館に掛けられることはあっても、こうれほど集結できたのは100年と節目だから「お貸ししよう」となった個人蔵もあったようです。佐竹家に伝わった保管箱や籤当日の籤やそのご花入れにされた「籤取花入」、籤現場の応挙館の襖も展示されていました。「単眼鏡」必携です。歌仙の一人一人の表情や仕草、姿態が詠われている和歌を表しています。今に伝わる歌仙絵は、秘宝として大切にされながらも、時代の波にもまれて多くの人の手を渡って今私たちの前にあることに感謝しかありません。ご所蔵先の京都や大阪の美術館もぜひ訪ねてみたい。
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