クラーナハ展-500年後の誘惑

国立西洋美術館

  • 開催期間:2016年10月15日(土)〜2017年1月15日(日)
  • クリップ数:32 件
  • 感想・評価:13 件
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《泉のニンフ》 ルカス・クラーナハ(父) 1537年以降 ワシントン・ナショナル・ギャラリー © Courtesy National Gallery of Art,Washington
《ホロフェルネスの首を持つユディト》 ルカス・クラーナハ(父) 1530年頃 ウィーン美術史美術館 ©KHM Museumsverband
《不釣合いなカップル》 ルカス・クラーナハ(父) 1530 -1540年頃 ウィーン美術史美術館 ©KHM Museumsverband
《ロトと娘たち》 ルカス・クラーナハ(父) 1528年 ウィーン美術史美術館 ©KHM Museumsverband
《アダムとイヴ》 ルカス・クラーナハ(父) 1537年 ウィーン美術史美術館 ©KHM Museumsverband
《マルティン・ルターの肖像》 ルカス・クラーナハ(父) 1525年 ブリストル市美術館 © Bristol Museums,Galleries & Archives
《正義の寓意》 ルカス・クラーナハ(父) 1537年 個人像
《アンナ・オブ・デンマーク》 ルカス・クラーナハ (子) 1565年以降 ウィーン美術史美術館 ©KHM Museumsverband
《ザクセン選帝侯アウグスト》 ルカス・クラーナハ (子) 1565年以降 ウィーン美術史美術館 ©KHM Museumsverband
ウィーン美術史美術館外観
ウィーン美術史美術館エントランス
ウィーン美術史美術館展示室
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この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

ルカス・クラーナハ(父 1472-1553年)は、いまから500年前のドイツを生きた画家です。16世紀前半のドイツ、それは変革につぐ変革、激動につぐ激動の只中にありました。その時代の揺れ動きを誰よりも敏感に察知し、また誰よりも鮮やかに体現した芸術家、それがクラーナハです。

ザクセン選帝侯に見出され、ドイツのヴィッテンベルクで宮廷画家として活動したクラーナハは、先行してイタリアで勃興していたルネサンス芸術を、そこから離れたドイツの地に移植して新たに変容させた、数少ない芸術家のひとりでした。

彼はまた、マルティン・ルターに始まる宗教改革に、ほかのどの画家よりも深く関わった人物です。ルターと親しい間柄にあったクラーナハは、絵画や版画という視覚メディアによってプロテスタントの思想を世間に伝達し、改革運動に加担したのです。さらにこの画家は、時代に先駆けて大型の絵画工房を構え、息子のルカス・クラーナハ(子)らとともに、作品の大量生産をおこないました。クラーナハには、新時代のマーケットの需要に応える一種のビジネス感覚さえ備わっていたのです。

しかしながら、そんなクラーナハの名を、後世のわたしたちに何よりも忘れがたいものにしているのは、彼が生んだ「誘惑するイメージ」の数々でしょう。ヴィーナスやルクレティア、ユディットやサロメといった物語上の女性たちを、特異なエロティシズムとともに描出した一群の絵画のことです。宗教改革期という禁欲の時代にありながら、クラーナハは愛欲をめぐる神話の女神たちの裸体や、悲劇性や残虐性をもったヒロインの恍惚たる身体を、淫らにして軽妙な、艶っぽくも醒めた、独特のイメージでくりかえし描きました。それらはイタリア・ルネサンスの理想化された身体表現の規範を逸脱し、見る者の欲望をきわどく刺激します。

そう、クラーナハの絵画が問うのは、それを見つめるわたしたち自身の欲望にほかなりません。彼の作品が、退屈な伝統には満足しない近代以後の前衛アーティストたちを惹きつけてきたのも、それゆえ偶然ではないでしょう。とくに表現主義やシュルレアリスム以降の芸術家──エルンスト・ルートヴィヒ・キルヒナーやパブロ・ピカソ、森村泰昌やジョン・カリンらは、クラーナハの絵画に触発され、それを自身の作品をつうじて近現代に甦らせてきました。この画家の芸術は、500年の時間を超え、いまなお生きつづけているのです。

日本初のクラーナハ展となる本展では、そのような画家が生んだ作品群を、同時代の社会や政治の状況などと照らし合わせながら読み解き、さらには彼の死後、今日までの影響も辿ります。折しも宗教改革の始まりからちょうど500年後の2016-2017年に日本初の「クラーナハ展」が開催となります。

開催概要EVENT DETAILS

会期 2016年10月15日(土)〜2017年1月15日(日)
会場 国立西洋美術館 Google Map
住所 東京都台東区上野公園7番7号
時間 9:30〜17:30 (最終入場時間 17:00)
  • ※毎週金曜日は、9:30〜20:00まで
    (最終入場時間 19:30)
休館日 月曜日 
※ただし、2017年1月2日(月)は開館
年末年始(2016年12月28日(水)~2017年1月1日(日))
その他、臨時に開館・休館することがあります
詳細はこちらから
・開館時間・休館日の最新情報については、国立西洋美術館のトップページをご確認ください。
観覧料 【当日】
一般1,600円
大学生1,200円
高校生800円

【前売/団体】
一般1,400円
大学生1,000円
高校生600円
  • ※上記前売券は2016年7月15日(金)~10月14日(金)まで販売。 ただし、国立西洋美術館では2016年10月13日(木)まで販売。
    前売券の販売場所はこちらでご確認ください。
    ※2016年10月15日(土)からは当日券販売。
    ※団体料金は20名以上。
    ※中学生以下は無料。
    ※心身に障害のある方および付添者1名は無料(入館の際に障害者手帳をご提示ください)。
TEL03-5777-8600 (ハローダイヤル)
URLhttp://www.tbs.co.jp/vienna2016/

国立西洋美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION

国立西洋美術館 国立西洋美術館

感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

5.0

最凶の女・ユディト

ルーカス・クラナッハ(父)は、ルネサンス期のドイツの画家である。彼の有名作は、「ユディト」と「マルティン・ルターの肖像」である。「ユディト」は旧約聖書外典の1つである『ユディト記』に登場するユダヤ人女性であり、首切りで有名である。美女が生首を持つというセンセーショナルな題材は見るものの心を惑わす。「マルティン・ルターの肖像」は、95ヶ条の論題を著した宗教改革の主役である。この絵画が彼の宗教改革を強く後押ししたことは間違いない。

4.0

宗教と絵画

宗教絵画と宗教の歴史。まさか、ルターが出てくるとは。。。勉強になりました。そして、いい絵画がいっぱい。流石、西洋美術館。

5.0

素敵でした

クラーナハ作品は海外の美術館で何点か観たことがあったのですが、ここまでまとまって観るとかなり迫力がありました! 
女性の妖艶な表情や姿はとても印象的で、図録等で観た時には気がつかなかった、透明にちかい薄いベールの存在が妖艶さをとても引き立たせているように感じました。本物を観て初めて気がつく事は多いですね。
女性画、肖像画、宗教的な場面が描かれた絵など、様々なクラーナハ作品が観られてとても満足のいく美術展でした。

5.0

まさに「誘惑」を体感!

 日本初の大回顧展。世界中からたくさんのクラーナハ作品が終結。クラーナハらしい、官能的な女性の裸体表現、エロティシズムにただただ圧倒。また、この展覧会ではクラーナハの若い頃の作品も数多くあり、クラーナハの知らなかった一面も見ることができました。世界史の教科書に掲載されていたルターの肖像もこの目で見ることでき感動。
 おそらくこの規模のクラーナハの展覧会を日本で開催するのは二度とないだろうと言われるのにふさわしい、充実した、とても素晴らしい展覧会でした。

4.0

冴えた官能にひたる

かつてはルーカス・クラナッハと表記されてもいた、ルカス・クラーナハ。
そのクラーナハの、これほどの数の作品をまとめて見られる機会は滅多にないというので、来場客はたくさんですが、作品は冷たい官能に満ちたものでした。
冷たい官能を実現するためでしょうか、ときにリアリズムを犠牲にし、人体のバランスをいびつにまでしています。あるいは宗教画の姿を借りて、それとは別のものを描いたかのような作品。冴えた官能を全身に感じた一日でした。

4.0

趣向を凝らしているがー

ドイツ画家の展覧会だと思うと、いきなり、日本画家の作品や、ピカソ、デュシャンまで出てきて驚くが、要は、クラナハが現代に与えた影響も省みようという趣旨。
クラナハは、一応プロテスタント側についた画家だが、カトリック教皇を意識した作品も作ったり、多面的と思う。
で、一言言うと、図録にも、解説にも、アダムとエバの物語について、「知恵の樹の実」を取って食べたとありますが、言うまでもなく、「善悪を知る樹の実」の間違い。
こんなところで間違えてはいけない。

5.0

惹き寄せられる

どことなく惹き寄せられる女性像が素晴らしいです。
衣装・装飾についても細部まで描かれており当時の様子が伝わるようです。
ユディトの髪の描き方、すごくいい、すごく好きです。

5.0

素晴らしかったです

ルターの肖像画はよく知っていましたが、それを描いていたのは親友クラーナハだったことを、今回初めて知りました。ルターの毅然とした肖像画と、妖艶な女性が結びつかなかったのですが、妖艶さの中にも毅然とした美しさのユディトなど、いくら見ても見飽きない美しさでした。500年前の絵とは思えない鮮やかさで、必見の価値ありです。

5.0

不思議な空間

クラーナハを今回初めて知りました
イタリアルネサンスと同時期にこのような女性像が描かれていたとは、
時代の先取りともいえる驚きです
男性の肖像画は個性があふれているのに対し女性たちはほぼ同じ表情なのも不思議でした
ルターの宗教改革成功の陰にクラーナハの存在が大きかったという歴史的な背景も納得いくものでした
今後もどこかの展覧会で出会ってみたい女性たちでした

5.0

美しすぎます、妖艶です

チラシからヌード満載で、ちょっときはずかしい感じもしていましたが、とにかくキレイ!!ステキ!!肌の質感、髪や衣服のリアルさ、見とれます。
女性のワタシでも見とれます。
こんな繊細な表現が板絵なんて、ビックリします。
点数はさほど多くないですがヒト作品ずつジックリ見られていいです。すでに2回いきましたが、また行くつもりです。

3.0

満足!

始まって一ヶ月近く経ってしまったということもあり、ゆったり鑑賞とは行かず…。作品数の問題という理由かと思いますが、、、森村泰昌さんなどの現代美術家の作品も観られます! かなりの満足度です。“聖カタリナの殉教”は戻って、二度見しました。

5.0

ついに

大好きなクラーナハの展覧会とあって、早々におじゃましました。
これまで観る機会のなかった作品の数々を目の前にして、感動と興奮の繰り返し。
現代につながる革新性を感じました。

5.0

素晴らしい展示構成、深く印象に残る展覧会でした

展覧会の構成の仕方が見事です。並び順、各作品の説明、ルーカスクラーナハの絵画の後世の芸術家たちへの影響の大きさや、クラーナハの生きた時代の時代背景などが、非常に分かりやすく、本当によく考えられた展示内容の素晴らしい展覧会です。クラーナハに影響を受けたピカソやマンレイや森村泰昌といった芸術家らの作品も絶妙なタイミングで登場して、大変楽しめる展覧会でした!期間中に再度観に行きたいです。

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出展作品・関連画像IMAGES

《泉のニンフ》 ルカス・クラーナハ(父) 1537年以降 ワシントン・ナショナル・ギャラリー © Courtesy National Gallery of Art,Washington

《ホロフェルネスの首を持つユディト》 ルカス・クラーナハ(父) 1530年頃 ウィーン美術史美術館 ©KHM Museumsverband

《不釣合いなカップル》 ルカス・クラーナハ(父) 1530 -1540年頃 ウィーン美術史美術館 ©KHM Museumsverband

《ロトと娘たち》 ルカス・クラーナハ(父) 1528年 ウィーン美術史美術館 ©KHM Museumsverband

《アダムとイヴ》 ルカス・クラーナハ(父) 1537年 ウィーン美術史美術館 ©KHM Museumsverband

《マルティン・ルターの肖像》 ルカス・クラーナハ(父) 1525年 ブリストル市美術館 © Bristol Museums,Galleries & Archives

《正義の寓意》 ルカス・クラーナハ(父) 1537年 個人像

《アンナ・オブ・デンマーク》 ルカス・クラーナハ (子) 1565年以降 ウィーン美術史美術館 ©KHM Museumsverband

《ザクセン選帝侯アウグスト》 ルカス・クラーナハ (子) 1565年以降 ウィーン美術史美術館 ©KHM Museumsverband

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