5.0
『一色一生』の実践篇
出直すために志村ふくみさんの『一色一生』を読んだが、染織の世界の深みに触れられてめちゃくちゃ面白かった。植物から染まる色はその植物の命であり、植物の時季を逸するとその色が出ないとか、藍甕には人間の一生のように揺籃期から晩年まであって、時期によって染まる色が変わるとかいうことを読んだあとに作品を見ると、その作品の背後に一期一会な色の世界があって、その一つの結果として作品が存在している気持ちになる。 キャプションに玉葱とか蘇芳とか書いてあるけど、それは作品を構成する色の名前ではなくあくまで染めるのに使った植物の名前で、同じ植物の名前が書かれている作品同士でも同じ色とは限らない。それが見ていて混乱してますます色彩の世界の奥深さを感じた。 そういった染織の世界の深奥について志村ふくみさんは私たちにも伝わるように言語化してくれる稀有な存在だと思う。京都国立近代美術館「加守田章二とIM MEN」展でも、土を布として表現するのにどのように色や織りを用いたかについて語られているため、一緒に鑑賞すると面白い。 私にはどうやって叶えたらいいのかわからない夢があって、それは宮本浩次にドイツ語で喋ってみてほ… Read More









