特別展 志村ふくみ 百一寿 ― 夢の浮橋 ―
細見美術館|京都府
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出直しの報告書
志村ふくみさんの作品は京都国立近代美術館のコレクション展で見たことがあって「センショクカ」とは知っていた。が、白い着物をざぱーっと漬けて染めているのかなという粗雑すぎる想像をしていた。鑑賞しているうちにだんだんどうやら糸を染めて織っているらしいと気づく。
源氏物語をイメージした着物作品があることは知っていた。キャプションに源氏のあらすじが書いてあるのが親切。「朧月夜」、「若紫」は軽やかな感じで、前者は光源氏の若さ、後者は若紫の儚さを表現しているのかなと思った。「鈴虫」、「篝火」はぼってりとしていて、光源氏の円熟や立場の重さを表しているのかな。着物に絵が全くないのに物語をイメージさせるのはすごすぎる。
「朧月夜」が、背中の縫い合わせの部分で左半分と右半分の色がズレているのはどうしてだろう。
着物は単純なグラデーションではなく、様々な色の糸、時には遠い色の糸を複雑に組み合わせて織ってあって、冒頭に書いた想像をしていた私は混乱した。深い青い糸の中に白っぽい緯糸が混じっているのは流星みたいできれいだった。
キャプションを読んでいると、ほとんどの植物の花では染まらないとか(じゃあ何で染めているんだ?)、糸の負担にならないようにあえて化学染料を使っているとか(どういうこと???)、知らなかったことがたくさん書いてあった。圧倒的知識不足。深い深い染色の世界の入口に立ったような気がする。展示替えもあるしそれまでにもっと染色について知りたい。
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