5.0
まさにやすらぎ、癒しの展覧会
多くの作品から、空気感として「やすらぎ」を感じました。ちょっと違うかも知れませんが、小さな盆栽を鑑賞するのにもどこか似ているような、キャンバスという限られた大きさの画面を見ているのに、広大な自然に包まれるような感覚をおぼえました。とても良い展覧会でした。
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オフィスコーヒーや介護、リゾートなどの事業を幅広く展開しているユニマットグループの創業者・髙橋洋二氏が、長年にわたり収集し築き上げた西洋美術の一大コレクションから、選りすぐった精華を紹介します。
同社の全面的協力を得て開催する本展では、「やすらぎの美」をテーマに、ミレーなどバルビゾン派から、ルノワールやドガらの印象派、藤田嗣治などのエコール・ド・パリ、そしてアメリカの画家アンドリュー・ワイエスを含めた近代絵画約90点を展観します。
のどかな田園や水辺の風景、微笑ましい子どもの姿など、見る者にやすらぎをもたらす魅惑的な作品群による本展は、心豊かな生活を提案する収集家の質の高いコレクションの一端を堪能できる機会となるでしょう。
| 会期 | 2025年11月22日(土)~2026年1月18日(日) |
|---|---|
| 会場 |
神戸ファッション美術館
|
| 住所 | 兵庫県神戸市東灘区向洋町中2-9-1 |
| 時間 |
10:00~18:00
(最終入場時間 17:30)
|
| 休館日 |
月曜日、11月25日(火)、1月13日(火)、 年末年始(12月29日~1月3日) ※ただし11月24日(月)、1月12日(月)は開館 |
| 観覧料 | 一般 1,000円 (800円) 65歳以上・大学生 500円 (400円) 高校生以下無料
|
| TEL | 078-858-0050 |
| URL | https://www.fashionmuseum.jp/ |
5.0
多くの作品から、空気感として「やすらぎ」を感じました。ちょっと違うかも知れませんが、小さな盆栽を鑑賞するのにもどこか似ているような、キャンバスという限られた大きさの画面を見ているのに、広大な自然に包まれるような感覚をおぼえました。とても良い展覧会でした。
4.0
タイトルの通り、とても安らぎに満ちた展覧会でした。
中でも印象的だったのは、メインビジュアルにもなっているジラールの「散歩」
穏やかな風景に佇む幸せそうな母子を見つめているとジワっと心が暖まりました。
他にも見応えのある大判の裸婦像がたっぷり。その美しさに癒されます。
フィリペの「花と娘」など、美の極地。
あとは、やっぱりルノワールはええなぁ、とか、バルビゾン派(←?よく知らない、、)から印象派への流れなども勉強になりました。
ただ、残念だったのは、先の方のレビューにもあった通り、保護ガラスの反射が気になってしょうがない展示が結構多くありました(☆-1)。それさえ無ければ、、という思いが却ってつのるほど良い展覧会でした。
素晴らしいコレクションですね。
4.0
「やすらぎの近代絵画」のワードに引き寄せられるように日々の疲れをいやしに神戸ファッション美術館に行ってきました。
人々の営みが映し出されている風景画が私の好みです。細かいところもじっくり眺めて絵の世界に浸りたいのですが、その為の集中力を妨げるように額縁のガラスに自分の姿が映り込みます。
ガラスと照明の位置関係などによるのか、序盤の数作品の映り込みは特に強く感じました。暗めの風景画で「牛」が描かれているとキャプションにあっても「牛はどこに?」「絵の中に私が。。」という感じ。数えてはいませんが全90作品のうち10作品程度にはそれを感じたように思います。
また、メインビジュアルの《散歩》はさすがに存在感抜群でゆっくりと眺めていたい作品でしたが、部屋の角部分に展示されている為、横の絵を観る人と緩衝してしまって、お互い気を遣いつつ場所を譲り合い、結局短時間しか立ち止まれないことが残念でした。
椅子に座ったり、少し離れた位置で自分のペースで鑑賞したい作品ですが、これは展示室の小ささ故無理なのでしょう。
展示方法に関して☆3つですが、それぞれの絵はとても素晴らしく、今回の美術展の趣旨が「やすらぎの近代絵画」というだけあって、喜怒哀楽が混在した美術展(それが悪いわけではないです)と一線を画し、100%リラックスできる作品を集めた美術展だったという点で☆5つ。差し引き☆4つといたしました。会場が違えば☆5つかもしれません。
4.0
ユニマットということで、この会社自体、コーヒー、自販機のイメージで知っていましたが、絵画コレクションを持っていることは初めて知り、調べるとすでに2009年に青山ユニマット美術館は閉館しているとの事。しかし、今後、千葉県八街市に新たに美術館を建設予定という話を伺い、千葉にある企業が運営する美術館と言えば、最近閉館した「DIC川村記念美術館」が思い出され、モネの睡蓮が約70億円で落札されたニュースを耳にし、もう日本では見られないと思うと残念な気持ちになりました。その中でユニマットさんの取り組みは頑張ってほしいものです。
開幕記念講演会で、神戸大学大学院人文学研究科 教授の宮下 規久朗先生の御講演を伺いました。今回、鳥取県立美術館以来2回目の拝聴となりました。わかりやすく、楽しくあっという間に1時間半が過ぎました。
印象に残ったのは、今回の展覧会と直接は関係なく、藤田嗣治つながりのところで、紹介された新刊『戦争の美術史』これは読みたいと思いました。アメリカが接収し、無期限貸与という形で、東京国立近代美術館に所蔵されている「アッツ島玉砕」など、多くの戦争画はいつも小出しに展示されています。今回、戦後80年の節目を機に「記録をひらく記憶をつむぐ」展が開催され280点という大規模戦争画展に行けなかったのも一因かもしれません。
話はそれましたが、宮下先生が一押しされていたのは、ドガの作品です。日本に数少ないドガの作品がここにはあるとの事。その事実も知らなかったのですが、印象派の中で異色のドガ先輩がバレリーナに向ける視線が秀逸でそこに多くの方が惹かれるだと思います。
コローの風景画は銀白色が特徴的で、宮下先生曰く誰でも描ける、生涯描いた風景画は3千点、日本にあるコローの風景画は3万点あるそうで、コローの風景画は偽物と思えと教えて頂きました。今回のコローの風景画「ジュイコットの思い出」、これもあやしいそうです。
デュフィの「ルーディネスコ夫人の肖像」は鮮やかな青の色面で衣装と同化し、平面的な描き方を見て、これはマティスかなと思いました。同じフォービスムのデュフィと知り、あながち間違っていなかったと自分の中で納得しています。
神戸ファッション美術館で西洋画は初めて展示するそうで、裸婦を見た後にファッションのコレクション展を見る、この流れはこれからの主流になるかも。
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