3.0
現代につながる吟遊詩人
吟遊詩人といえば中世ヨーロッパしか思い浮かばなかったのだが、全く知らない世界があった。
初めて見る様々な楽器。門付けするエチオピアのラリベラに日本の瞽女、モンゴルの異形のシャーマンもラッパーも、吟遊詩人なのだという驚き。
ベンガルの絵語りポトゥアがコロナ対策で「マスクをしましょう」などと、昔の絵物語やそこからの教訓話ではない、今の話を語っていたことも印象的だった。絵巻物が縦ということも、ちょっと意外だった。
2階の展示が、すこし寂しいと感じた。
美術館・展覧会情報サイト アートアジェンダ - 日本全国 312 の美術館・博物館と 567 の開催中&開催予定の展覧会をご紹介中!
各地を広範に移動し、詩歌を歌い語る「吟遊詩人」は古くから存在しました。吟遊詩人というと、中世ヨーロッパにおいて存在した宮廷楽師や大道芸人を指すことが多いのですが、アジアやアフリカにおいても脈々と生きてきました。
王侯貴族の系譜の語り部、戦場で兵士を鼓舞する楽師、権力者を揶揄する批評家、道化師、庶民の代弁者、ニュースを伝えるメディア、門付け芸人。吟遊詩人は、ときには畏怖の対象とされ、ときには社会の縁に追いやられてきました。近年は、ポピュラー音楽界や消費社会、文化遺産保護運動とのつながりのなかで、芸能の様式や自身のイメージを変え生き延びてきました。
本展では、吟遊詩人のパフォーマンスやそれらを成りたたせる物質文化を紹介するとともに、彼ら、彼女たちをはぐくんできた地域の人びとの息吹を伝えます。
会期 | 2024年9月19日(木)~2024年12月10日(火) |
---|---|
会場 | 国立民族学博物館 Google Map |
展示室 | 特別展示館 |
住所 | 大阪府吹田市千里万博公園10-1 |
時間 |
10:00~17:00
(最終入場時間 16:30)
|
休館日 | 水曜日 |
観覧料 | 一般 880円(600円) 大学生 450円(250円) 高校生以下 無料
|
TEL | 06-6876-2151 (代表) |
URL | https://www.minpaku.ac.jp |
3.0
吟遊詩人といえば中世ヨーロッパしか思い浮かばなかったのだが、全く知らない世界があった。
初めて見る様々な楽器。門付けするエチオピアのラリベラに日本の瞽女、モンゴルの異形のシャーマンもラッパーも、吟遊詩人なのだという驚き。
ベンガルの絵語りポトゥアがコロナ対策で「マスクをしましょう」などと、昔の絵物語やそこからの教訓話ではない、今の話を語っていたことも印象的だった。絵巻物が縦ということも、ちょっと意外だった。
2階の展示が、すこし寂しいと感じた。
4.0
オペラなどで度々登場するヨーロッパの吟遊詩人たちをイメージしてお邪魔しましたが、良い意味で期待を裏切られました。世界各国のpoet-singersの風土に根差した活動ぶりからは、人間にとっての歌や時の大切さを再確認させていただきました。
展示をみた後のウィークエンドサロンでのご説明で意図はわかりましたが、展示の中でヨーロッパの吟遊詩人たちをあえて取り上げない理由(特別展の焦点)を説明してくれるとよかったと思います。
あなたも感想・評価を投稿してみませんか?
感想・評価を投稿する
より詳しい鑑賞レポート 《600文字以上》のご投稿は、
こちらから。ページ枠でご紹介となります。
鑑賞レポート《600文字以上》を投稿する
周辺で開催中の展覧会も探してみて下さい。
大阪府で開催中の展覧会