東京国立博物館で三時間歴史旅行 新潟・火焰型土器
東京五輪まであとひと月もない。個人的には徐々に開催に対する反感より、楽しみな気分の方が勝ってきている。その理由の一つ、おそらくは採用されていないだろうけれど、移動式かつ水素で燃やすという聖火の器が火焰土器の意匠を採っているかどうかだ。新潟の火焰型土器、東博本館にも日本の歴史の最初を飾るかのように置いてある。
縄文土器は実は結構凄い。世界最古と言われているらしいが年代的には寒い時期が終わってから誕生したんだろうな。煮炊き出来るし、貯蔵がしやすくなり、それに伴い大きな集落も作れる。東博には火にかけるのに特化した1万年前の深鉢土器もありました!縄文時代の(その発生が偶然かどうかは分からないが)植物を栽培したり、牡蠣を養殖したりしたのではないかという痕跡も発見されているそうだ。この時代の盛期は世界的に見ても日本列島は人口が非常に多い地域に属したという。故に考古学の世界では弥生時代になぜ移行したのか、その謎について議論されているという。それにしても縄文は間違いなく後の「日本」の基層をなしているのでは。
三種の神器の勾玉、あるいは神社仏閣の巴紋、植物性の素材を用いた建造物。昭和時代までかやぶきの屋根は生き延びた。日本の風土と縄文の生活様式は合致している。日本人はとっても保守的だ。ちなみに弥生以前にも陸稲という形で稲作も行われていたという。折しも東北、北海道の縄文遺跡が世界遺産になる。火焰型土器の形した聖火台、だめかなぁ。