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東京国立博物館で三時間歴史旅行 東京国立博物館・本館

令和3年6月27日、東博。ドまでとは言わなくても、そこそこ田舎に住む私にとって東京は見物しに来る場所で、来る度に印象が変わる場所でもある。ここ10年程はこんなに大きなビルが建っていたのか?と思うようになった。東京タワーも突出した巨大感は無くなりつつある。

東博の建物は何とも言えない雰囲気を醸していて、最初に常設展だけを見に来た時から好きなんですよね。最近常設展の入館料が上がったようで残念。すさんだ世の中に在って心のゆとりをもたらすものの重要性は高まっている。がめつく下げろとまでは申し上げないが、商売ではないのだから値上げはよろしくないと思う。本館の宮殿のような、寺の宝物庫のような、それでいて無国籍な外観が上野駅から出て歩いてゆくうちに見えてくると、自然とテンションが揚がってくる。東京をイメージする象徴的な建物というと東京駅やスカイツリーがあるが、個人的には和でも洋でもない重厚感を含め東博が一番だと思う。

道の途中にある世界遺産の西洋美術館は当時としてはモダニズムで斬新だったのかもしれないけれど、巨大かつ奇抜な建物が増えているせいもあるとは思うが、素人目には世界遺産なのかぁという感想が先に来てしまう。主要な遺産はフランスにあって飛び地的な指定なので仕方ない。日本は世界遺産を増やしたいという思惑もあったのかもしれない。

昭和の中頃、海外の学者が日本らしい町並みの代わりに、ビルが立ち並ぶ様子を見てがっかりしたなんて話が残っているそうだ。情報伝達が早くなって今では、そう言った期待外れ(あるいはそういったものへの興味自体、国のゴ〇押しクールジャパンで薄まっている?本来個別の分野を一纏めで商売しようという事自体無理があると思う)は少なくなっているかも知れない。日本人も日本らしい風景を眺めるために遠くに出掛ける時代だもの。


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