東京国立博物館で三時間歴史旅行 東京・亀形文鎮
東博の鳥獣戯画展、今回も大人気だったそう。5年前の展覧会は何時間も待って入場したという話もあったそうです。今回は鑑賞者が滞留しないよう動く歩道が登場したのも話題になりました。上野動物園ではパンダも生まれましたね。常設展にも鳥獣戯画に関連してか、動物を題材とした展示物が多数ありました。どこか素っ頓狂で、好きなモチーフの品には親近感を感じてしまいました。平成館では子供向けの展示のようですが「動物の動き」という企画があり、仁阿弥道八の三彩狸置物には思わずニヤケてしまいました。テレビなどでも耳にする有名な陶工がこんな洒落っ気のある置物を造っているなんて。我が家の玄関には信楽の狸の置物があり身内も結構、タヌキ好きなんですよね。
鼠草紙も強烈な物語で印象的。清水の観音様のお導きにより鼠と婚礼を上げる姫君、しかし鼠の正体がバレて破棄、姫は去り、鼠は失意のうちに高野山に行く。途中僧の姿の怪猫と出会い、一緒に詣でるという内容だそうです。姫君は観音様を恨み、鼠は天敵の猫と仏に詣でる。あべこべの世界が展開されております。
私はゼニガメを飼っているのですが、金工室の亀形文鎮の写実性は多くの亀好きも認めるのではないでしょうか。銅で造られているとは思えないと言うべきか、むしろ銅の光沢、質感を巧みに利用したと言うべきか。家に帰ってズームで撮影した写真を眺めましたが、寄れば寄る程、動きまで亀らしい。