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特別展「法然と極楽浄土」

特別展「法然と極楽浄土」

京都国立博物館|京都府

開催期間:

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県外初の展示となる 国宝『綴織當麻曼陀羅』を見上げる

後期展示となり12日から国宝『綴織當麻曼陀羅』がお目見えしました。
修理後の展示となる 国宝『阿弥陀二十五菩薩来迎図(早来迎)』にお目にかかるのも楽しみでした。
奈良博の源信展でいっぱいいっぱい来迎図を観ました。地獄極楽どちらもあったはずなのに来迎図をいっぱいいっぱい観たことが記憶に残っています。また奈良博で何度か「當麻曼荼羅」「当麻曼荼羅」を観ており、その中で国宝『綴織當麻曼陀羅』を観たかもしれない。當麻寺へも令和になってから出かけました。門前町で当麻の街並みも印象に残り、當麻寺でご案内下さった方のお話もとっても良かったことを覚えています。

国宝「綴織當麻曼陀羅」を前にして、これほど大きかったかとまずその大きさに驚きました。8世紀ごろに作られたと伝わっているが確たることは分かっていません。浄土宗との繋がりは、西山派の祖である証空の弟子が當麻寺を訪れて、師が説かれている内容と當麻寺の本尊の『綴織當麻曼陀羅』が同じだと気附いて、証空に報告し、証空も當麻寺を訪れ、本尊の『綴織當麻曼陀羅』は師法然が導かれた善導の著書『観無量寿経疏』の内容を絵で表したものだと思ったことに始まります。中将姫が一夜にして蓮糸から織り上げたと伝わる国宝『綴織當麻曼陀羅』の本当の詳しいことは分かっていません。ともかく奈良時代末期頃、8世紀末から當麻寺にあった?1200年以上の時を経て今自分の前にあるこの大きな『綴織當麻曼陀羅』。織物です。図録によれば「綴織は緑・朱・茶・黄などに染めた絹糸や金糸で行われており、1寸(3.3㎝)幅に60本の経糸という精密な織が、微細な線描や色調の階梯など描画に迫る表現を実現していた。」とあり、それを知るともう唸るしかない。何度かの修理も経て国宝『綴織當麻曼陀羅』に図像さえ見て取れます。守り伝えてこられた當麻の人たちへも感謝しつつ。
国宝『阿弥陀二十五菩薩来迎図(早来迎)』パキッと見る事が出来るようになっていました。ほぼ正方形の画面の対角線を猛スピードで来迎する菩薩たち。スピード感あふれる雲の表現も良いですねー。化仏もカワイイ。鮮明となった背景の山水表現も確認してきました。
国宝『阿弥陀二十五菩薩来迎図(早来迎)』の3年に渡る修理については「紡ぐプロジェクト」のHPに詳しく解説されています。新調された表装にもご注目を!
他、お目当ては、重要文化財『山越阿弥陀図』永観堂禅林寺蔵 美しい。阿弥陀さんと五色の糸で繋がっての(西方)往生は理想です。
お見逃しなく!重要文化財『阿弥陀三像』普悦筆 清浄華院蔵
京都国立博物館の展示となると展示件数も多いです。個人的には2階はじっくり見たい。
空いてるかなぁと思って伺ったのですが、浄土宗の信徒さんやお坊さんも多く、信徒さんはお年寄りが団体でいらしているようで、おばあちゃんたちはまず話しながらでないと回れないようでした。後半戦は疲れ果てて椅子に座っておいでで、1階展示はほぼガラガラな感じでした。
さてさて、現在の浄土宗に立ち返ってみて、どうでしょうか。
徳川家という大きな権威と結びつき、大きな宗教集団へと成長しました。
様々な苦しみや争い、戦争・・・自分の身の周りも世界を見渡しても法然が生きた時代と同じように苦しんでいる人は少なくない。その人たちは専修念仏で救われるのでしょうか。極楽往生を願っているでしょうか。法然さんに立ち返るべきは誰なのでしょう。と考えてしまいました。

紅葉にはまだ早い京都、そこまでは混んでいません。秋の特別展ではお庭の茶室「堪庵」が公開中です。京博のここまで上ってくる人はほぼいないようで、京都の紅葉の穴場中の穴場、会期末には紅葉も見ごろになると思います。

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