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TRIO パリ・東京・大阪 モダンアート・コレクション

TRIO パリ・東京・大阪 モダンアート・コレクション

大阪中之島美術館|大阪府

開催期間:

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パリ、東京、大阪の近代美術館コレクションの代表作が集結!

美術館が形成してきたコレクションは、美術館の根幹をなすものです。コレクションを観ればその美術館がどんな美術館であるかが分かります。

1937年パリ万博のためにパレ・ド・トーキョーが建設され、東西の両翼に国立と市立の美術館設立が構想され、建物の東翼がパリ市立近代美術館としてオープンしたのは1961年です。所蔵件数は15000点以上で、フランス最大級の近現代美術館です。
日本で最初の国立美術館として1952年に東京国立近代美術館は開館し、1969年現在の竹橋に移転しました。(谷口吉郎設計の新館がオープンしました)13000点を超えるコレクションは、国内最大級です。
大阪中之島美術館は、まだコロナ禍が心配される2022年2月に開館しました。美術館構想発表から苦節40年、コレクション形成の歴史は長く、約6000点を所蔵します。遠藤克彦建築研究所の設計によるブラックキューブの建物です。本展は大阪中之島美術館の「開館3周年記念特別展」で、オープニング展で展示されて以来の大阪中之島美術館の代表的な所蔵作品が展示されています。
美術史の文脈によらずに、コレクションの魅力を引き出すこれまでになかった切り口を探るうちに、お互いを関係づけるトリオセッションが思い浮かびました。34のテーマを設定し、そのテーマに沿って学芸員が自由な発想と多角的な視点でそれぞれのコレクションから作品を選びました。20世紀初頭から現在まで西洋と日本の110人のアーティストによる約150点の作品、初来日は32点となっています。あーでもない、これもちがうと検討されたのでしょう、作品選定には、並べた時の調和も考慮し、ボツになったトリオは100以上だそうです。3館のコレクションを見直すうちに、20世紀初頭から現代にかけての表現の多様さ、時代や洋の東西、流派を超えた共鳴の多さが浮かび上がってきました。
今回だからこそ横並びになる作品たちから、それぞれの作品は知っていたけれど、新たな何か、上書きされる感想を鑑賞者にも呼び起こすかもしれません。
34のテーマをさらに大きくまとめて7章構成にしてゆるーく時系列となし、時代背景も考えられるようになっています。
展覧会の始まりに相応しく、「コレクションのはじまり」は、各館の設立のきっかけとなった作品から、椅子に座った人物像が選ばれました。安井曽太郎《金蓉》久しぶりに観ました。いいですねぇ(拍手)

3館はそれぞれ都市を背景としており、都市風景はモダンアートの重要な画題です。描かれた風景から、パリ、東京、大阪の都市が浮かび上がってきます。アルベール・マルケは好きな画家の一人です。マルケの《雪のノートルダム大聖堂、パリ》美術館の近くを流れる川の風景を共通項にして、大阪は堂島川を描いた小出楢重《街景》が選ばれました。タイトルからすれば、雪なら池田遙邨 《雪の大阪》もあったかもしれないが、並べるなら小出だったのでしょうか。「都市のスナップショット」もとってもいい。ドアノーのパリはシャレているし、東京風景は60年代を映し出し、石内都は石内都でした。写真はならではの時代と都市の切り取り方です。「都市の遊歩者」モーリス・ユトリロ《モンマルトルの通り》と松本俊介《並木道》はあまりにも似ていて驚きました。これが隣に並べる相乗効果。「近代都市のアレゴリー」大好きな古賀春江《海》に久々に再会。「都市のグラフィティ」で佐伯祐三とジャン=ミシェル・バスキアが横並びにみられるなんて!
と、この辺りまできて気づきました。私は東京国立近代美術館のコレクションに特に好きな画家や作品が多かった。

「夢と幻影」三岸好太郎《雲の上を飛ぶ蝶》には、初めて見たマルク・シャガール《夢》とサルバドール」・ダリ《幽霊と幻影》が組み合わされている。
有元利夫《室内楽》も大好きな画家にして好きな作品です。「現実と非現実のあわい」では、ルネ・マグリットの名作《レディ・メイドの花束》を真ん中にして、有元利夫《室内楽》とルソーの《蛇使いの女》にヘンテコなクリーチャーを登場させたヴィクトル・ブローネル《ペレル通り2番地2の出会い》を横並びにすると、不思議なありえない世界です。ヴィクトル・ブローネル《ペレル通り2番地2の出会い》も初めて知りました。フローネルはペレル通り2番地2でアンリ・ルソーと出会い、日本で有元利夫《室内楽》とルネ・マルグリッド《レディ・メイドの花束》に思いがけない出会いをした訳です。
第4章では、「表現の幅を押し広げて行った作品を見てみましょう」とあります。
西洋美術史では横たわる女性像がたくさん描かれてきました。アンリ・マティス《椅子にもたれるオダリスク》と萬鉄五郎《裸体美人》(重要文化財)[展示期間:11/22まで]のモデルのポーズは似かよっています。萬鉄五郎はこの時代には珍しく渡欧していない画家ですが、モデルの強さではアメデオ・モディリアーニ《髪をほどいた横たわる裸婦》に負けていない。
「女性たちのまなざし」で、藤島武二《匂い》とトリオを組むのは、シュザンヌ・ヴァラドン《自画像》と妻を描いたピエール・ボナール《昼食》そう言われてみれば確かに彼女たちの目線が気になります。
足が止まる作品は他にもありました。浴槽の中のタイルの線が歪む小倉遊亀《浴女 その一》[前期10/27までの展示]、苦手な東郷青児でしたが気になるフォルム東郷青児《サルタンバンク》、イヴ・クライン《青いヴィーナス》イヴ・クラインの”青”です。
大阪中之島美術館蔵からは、アンドレ・ボーシャン《果物棚》はふぉぁと心が温かくなり、可愛い仔山羊を描いた辻永《椿と仔山羊》と爽やかなラウル・デュフィ《家と庭》3人の画家の共通項は植物だそうです。テーマは「空想の庭」でした。
マーク・ロスコ《ボトル・グリーンと深い赤》は、観る側を黙らせ、辰野登恵子《UNTITLED 95-9》と初めて知る画家セルジュ・ポリアコフ《抽象のコンポジション》とでテーマは「色彩の生命」です。
「倉俣史朗展」@京都国立近代美術館でお目にかかったばかりなのに、魅力的で側を立ち去りがたい《Miss Blanche ミスブランチ》は、「日常生活とアート」がテーマとなっていました。

今回のTRIOは学芸員さんたちからの提案です。TRIOでありながら1点1点の作品が力を持っています。3作品横並びにしたからこそ、際立った作品もあったでしょう。あなたのお気に入りのTRIOはどれ?
見終えて、期待以上に良い作品がいっぱいありました。

豪華なコラボスイーツもあります。
★関連イベントも色々と開催されます。詳しくはHPをご参照ください。
4階展示室で開催される
▼3のつく日は学芸員の15分トーク:10/3(木)、10/30(水)、11/3(日・祝)、11/30(土)、12/3(火)  15:00 – 15:15、10/30(水)は菅谷館長の特別回です。
▼親子鑑賞会:10/7(月)10:00~12:00
▼学芸員によるギャラリートーク:10/16(水)、11/13(水) 15:00~16:00
他、コラボスイーツイベントも開催。

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Camdenさん、uchikoさん、黒豆さん、karachanさん、アバウトさん

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