第75回 正倉院展
奈良国立博物館|奈良県
開催期間: ~
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今年も始まりました\(^o^)/ 関西の秋が深まりゆくを感じる正倉院展
正倉院展は、展覧会の為でなく、本来は季節の良い時年に1回の曝涼のために、勅封を開け、全ての宝物を点検するのに合わせて、奈良博で宝物の一部を展示公開してきたもので、戦後すぐに開催され、今年で75回目を迎えます。この様に続いてきた展覧会も稀なことです。今年は、目を惹く宝物が多く出陳されている印象です。
うかうかしていると直ぐに会期終了となってしまう正倉院展です。
メインヴィジュアルとなっている鏡や琵琶には、シルクロードの終着点を感じ
献納品のリスト『国家珍宝帳』の筆頭に記載されている聖武天皇が実際に身につけられたであろう袈裟、よーーーーく見ると刺し子になっています。
今年は東大寺初代別当をつとめた良弁の1250年御遠忌にあたることから、良弁の直筆サインや奈良時代のラスプーチン的存在の道教のサインの古文書も出陳されています。
館長イチオシは、再現性の高い”すっぽん”!『青斑石鼈合子』、仙薬の入れ物だったとか?なんだか道教の神仙思想にも通じそうです。背中には北斗七星が彫られて、キトラ古墳の玄武も思い出しますね。ゾワゾワしますぅ。
奈良時代の名も伝わらない工人たちの優れたデザイン性や技術の高さを毎年毎年間近に拝見して感動しています。
1300年正倉院という倉の中で、そのままに伝えられてきて今ここにあり、その継承を大事に将来に繋げていかねばと思います。
正倉院展については、Youtubeでみどころなども発信されていますので、是非予習をして観に行かれることをお薦めします。
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- BY morinousagisan