2025年秋季特別展 野村得庵 近代数寄者たちとの交遊 ―益田鈍翁・高橋箒庵・高谷宗範・大谷尊由・住友春翠etc.―
野村美術館|京都府
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消息を御礼と敬意を込めて表装する数寄者たち
泉屋博古館から鹿ケ谷通りを下って、お店の前では多くの人が待つ日の出うどんさんを横目に、永観堂の賑わいを感じながら野村美術館後期展示へ伺いました。
玄関入った所で、男性スタッフが立っておられるときは、だいたい野村の関係者さんがお出でになるときです。そのご一行には学芸員さんが解説されているようです。
茶会の再現展示は、どんなお道具を組み合わされたのかととても興味深い。後期展示では、HPでも紹介されていますが、[篠園会 第170回] [籜龍会 第45回] [高谷宗範追善茶会]です。
近代数寄者の定期的の輪番制の茶会では、お当番になると新しく入手したお道具をお披露目する機会となり、お当番にも力が入り、お呼ばれされた側には「どんなお道具を拝見できるのか」と楽しみにされたことでしょう。
関西での数寄者の大御所、高谷宗範や大谷尊由が、大きな役割を果たした数寄者だったことを知りました。大谷尊由は光瑞さんの弟さんなのですね。ググってみると大谷探検隊の金銭的支援も・・・と書かれてありました。
東京圏とは違って、関西の数寄者さんたちはお家元とも距離的にも近く、お付き合いも東京圏とは違った点もあったかもしれません。藪ノ内さんに人気もあり、藪内節庵の名をよく目にするように思います。そのお人柄なのでしょうか、関西の数寄者が集まり、慕った茶人だったように思います。
大正8年池内家の入札で得庵は亡弟の追善の茶会にと沢庵の「夢語」の墨蹟を掛けたいと思っていましたが、住友春翠が落札しました。後に得庵の事情を知った春翠はすんなりとこの墨蹟を得庵に譲りました。後、松殿山荘 瑞鳳軒での[高谷宗範追善茶会]にも得庵はこの軸を掛けました。そんな春翠から得庵宛消息が巻物に仕立て展示されていました。
畠山即翁と競り合った《種村肩衝茶入》、得庵と即翁は共に自分も能を舞いちょっと似た所もあったのかもしれません。どちらも譲らず結局得庵の元にやって来たこの茶入れを使った茶会には必ず即翁をお呼びすると約束していながらも、得庵はその茶会を披くことがないままに亡くなってしまいます。
近代数寄者たちの茶の湯とその交遊は知れば知るほどに面白いと思うのです。
今回も美術館の呈茶席で雑談の声が大きくて館内に響いておりました。あれは本当にどうにかしてほしい。甲高いお声が響き少々下品。楽しくお客様とお話乍らお茶をもてなされるのはいいのですが、呈茶を供される美しい着物姿のお茶の先生方にちょっと苦言です。野村関係のおエライさんの視察時にはそうはいかないはずではと。HPにも作品リスト掲載してほしいです。
野村美を後にして、美術館そばの疏水を下って白川通りにでて、疎水沿いに京都市京セラ美術館まで。迷いましたが京国美の少し展示替えとなった堂本印象後期展示とコレクション展を観て帰りました。
12月7日まで開催の京都市京セラ美術館の民藝の展覧会は今年最後の京都として12月初めに出かけられたらと思っています。南座のまねきを見上げてあぁー今年の京都にバイバイできたらいいな。
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- BY morinousagisan