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松本竣介 街と人 -冴えた視線で描く-

松本竣介 街と人 -冴えた視線で描く-

アサヒグループ大山崎山荘美術館|京都府

開催期間:

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枝垂桜の開花を狙って、会期末に滑り込み

昨年は、枝垂桜が終わってしまっていたので、今年はそれにあわせて・・・と狙っていたのですが、4月に入っても寒い日が続き、会期末でも枝垂桜にはすこーし早いという時期になってしまいました。満開になるのは会期が過ぎた来週あたりかもしれません。

いつもお昼前の最終送迎バスを狙って伺うのですが、ナント積み残しが出るほどの盛況ぶり。私も含め中高年の女性が多く、バスを待っている時間も、バスの中も賑やかでした。

洋画家松本俊介、出向いた美術館に所蔵されている作品を1点、1点と単発で見てきましたが、大きな作品ではありませんが、デッサンなどまとめて観たのは初めてでした。
幼い頃から優秀で、文才もあり、理論家でもありました。
彫刻家・舟越保武とは岩手時代からの友人で、二人展も披いていました。ということは、佐藤忠良とも同い年で、親しかったようで、昨年滋賀の佐川美術館に「髙山辰雄展」を観に行った際に、佐藤忠良展示室で見た時は、松本俊介の名は出ていなかったように思ったのでした。
俊介画風がよく出た都市や郊外の風景は、佐伯祐三が描いた東京やフランスの郊外の風景にも似ている様な。それはパッと明るい色彩ではなく暗い色彩だったからかもしれません。重層的に描かれた街の風景、同じ街にも何層、様々な面が存在しているという事なのでしょうか。
京芸の大学院生の時から作品を追っている作家さんがいまして、松本俊介が好きだと仰っていました。なるほどなぁ彼の作品と今回の作品の中に共通項がある様に思ったのでした。なんか似てる、線の引き方なのか、形の捉え方なのか、漠として分かりませんが。

昨年舟越保武の長女、末盛千枝子さんの本を読んでいたので、家族のお話や彼女が幼き頃の家庭の事情も書いてありました。幼き頃からの友人であった松本俊介が若くして逝ってしまいます、が、舟越保武は岩手からの運賃が工面できずに葬儀には出られなかったとありました。そんな保武に俊介は「自分は精一杯やった」の様な言葉を(メモするのを忘れましたが)残していました。覚悟の上で死を迎えたようです。舟越は後を託された思いにもなったでしょう。

松本俊介が活動した時代は、戦前の戦争へ突き進む時代から戦時中という困難な時代でした。第6章「構図」をみても、戦後もっと描いていたなら、どの様な手法、画風へと変遷をたどっていただろうと思わずにはいられませんでした。

名前も知っているし、大きな作品は観たことはあったけれど、今回の展覧会で松本俊介を掘り下げて知る事が出来ました。
心に残る良い展覧会でした。

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