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アートアジェンダ - 日本全国 281 の美術館・博物館と 840 の開催中&開催予定の展覧会をご紹介中!
兵庫県南東部に位置する伊丹市は、神戸市から約20km、大阪市から約10kmの圏域にあって、江戸時代には「酒の町」として繁栄した。文人墨客が訪れる文化の香り高い町として喧伝されてきた伊丹の街に、美術館をという市民の声によって、1987年(昭和62年)11月、伊丹市立美術館が開館した。
伊丹市立美術館は、近くに大阪、神戸、京都という大都市を控え、ごく近くにある国立、県立、市立の大きな美術館に伍して存在理由を明らかにするために個性ある運営を志し、「諷刺とユーモア」をコンセプトに蒐集活動を進めてきた。
館蔵品の大きな柱は、19世紀フランス美術を代表する作家の一人、オノレ・ドーミエの2,000点をこえる諷刺版画、49点の彫刻、4点の油絵などで、このコレクションは日本国内ではもちろん、世界的にも有数の規模を誇っている。
オノレ・ドーミエのコレクションを核としてドーミエと同時代の諷刺画家たちの作品、また時代を遡ってイギリスで活躍したウィリアム・ホガースやジェイムズ・ギルレイ、下っては明治の初めに日本で活躍したフランス人画家ジョルジュ・ビゴーの作品などを多数所蔵する。日本の近代諷刺雑誌も加えると、市民社会の成立とともに興り、発展していった諷刺画の系譜を概観できる内容と質を誇る。
「諷刺とユーモア」というコンセプトのもとに蒐集した、18世紀イギリスから現在へといたる国内外の近代諷刺画を主に、アーカイヴ含め約9,000点を収蔵する。年間5回ほどの展覧会を企画、講演会やワークショップなども積極的に開催している。
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