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シュールな世界を探検する
日曜美術館で紹介されているのを見て、全国放送の中で取り上げられる注目の作家さんなんだと興味が出て訪れた。
初期のモノクロの銅版画に始まり、カラーリトグラフに主軸を移していく作風の変化がわかる展示で、対象を具象と抽象の入り混じった作家独自の世界を通して見せるシュールな世界がそこに広がっていた。
その中で特に印象に残ったのが「ひるね」と「サンライズ」という作品。植物の葉にくるまって横になっている人の上で大きなひまわりがうねっているように見える「ひるね」が翌年の作品「サンライズ」では円筒の葉の上にひまわりのような太陽が画面で踊っているように見える。同じモチーフでの変化が見られ興味深かった。