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岡崎京子と矢川澄子と小泉今日子と野宮真貴とヴィヴィアン佐藤と池田エライザと水原希子とヒグチユウコの推し映画

「ひなぎく」を観に行った。

1960年代チェコ・ヌーヴェルヴァーグの傑作のレストア版。

(以下内容に触れる)


せっかくなので京セラ美術館コレクション展の井田照一のリトグラフを載せる。「KONYAKU-Ⅱ」。ブランクーシの「接吻」みたい。

本当は昨日観る予定だったけどバスが満員過ぎて映画館前で降りれず、今日地下鉄で再チャレンジした。

タイトルの人々の推し映画ということで面白いオシャな映画が観れるかなと思い、チェコ・ヌーヴェルヴァーグのヌの字も知らないのに観に行った。


マリエ1とマリエ2の女2人が男を騙して好き勝手やる話で、最初は小市民な私にはnot for meな映画か、と思ったが、観ているうちにだんだん解放感を感じてきた。テーブルマナーを気にせず食事をとり、ベッドの上でリンゴをかじり、コップを投げ捨て、部屋の中で火を燃やし、ディナーの乗ったテーブルの上を歩く。私たちは子どもの頃から積み重ねられてきた「〜してはいけません」が染み付いていて身体を拘束されている。女の人は、「脚を開いて座ってはいけません」など、その拘束が更に多いはずだ。彼女たちはその規矩をやすやすと乗り越えていた。タイトルの人々でさえその解放感に共感しているってことで、女の人は大変なんだなぁと思う。


その一方で、あらゆる規矩から解放されたとしたら、今度は自己、身体のありかが不明確になってしまう。作中では彼女たちの不安定感も描かれていたし、作中のあらゆるものは姿をとどめず形を変え損なわれていく。クライマックスの晩餐シーンで、代わる代わる席を移動して次々に食事に口をつけていくシーンは圧巻だった。また彼女たちがよく食べ、相手の口を指でこじあけ、じゃれ合い、ブランケットを巻きつけ合うのは、その不明確な身体の輪郭を確かめるためなんだと思う。

最後、彼女たちは「制裁」を受けるが、それでも心を解放させてくれる映画だった。観てよかった。


帰りにやたらTHE BOHEMIANSが聴きたくなったけど、Vo.平田ぱんだの目の周りを黒く塗るメイクを思い出したからだ、たぶん。


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