幻想のフラヌール
―版画家たちの夢・現・幻

町田市立国際版画美術館

  • 開催期間:2024年6月1日(土)~2024年9月1日(日)
  • クリップ数:31 件
  • 感想・評価:4 件
幻想のフラヌール―版画家たちの夢・現・幻 町田市立国際版画美術館-1
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清原啓子《孤島》1987年、エッチング、町田市立国際版画美術館蔵
加藤清美《悲しみの島V》1997年、エッチング、アクアチント、町田市立国際版画美術館蔵 
坂東壯一《四季・夏》1980年、エッチング、アクアチント、町田市立国際版画美術館蔵
多賀新《三界》1977年、エッチング、アクアチント、町田市立国際版画美術館蔵
菊池伶司《Observer 2》1968年、エッチング、リトグラフ、アクアチント、ドライポイント、町田市立国際版画美術館蔵
柄澤齊《肖像IV アルチュール・ランボー》1982年、木口木版、町田市立国際版画美術館蔵
門坂流《縄文杉》2009年、エングレーヴィング、町田市立国際版画美術館蔵
小林ドンゲ《雨月物語より 浅茅が宿 その1》1963年、エングレーヴィング、アクアチント、町田市立国際版画美術館蔵
多賀新《三界》1977年 ほか(本展イメージビジュアル)
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この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

ときに鏡にたとえられる版画は、作者の夢想と見る者の願望を如実に写しだします。版面/紙面の不可思議なモチーフや奇妙なフォルムは想像力を否応なく刺激し、見慣れた現実をも幻想の世界に変容させる版画家たちの精神と手業は既成の概念を揺り動かし、私たちを別の世界へといざなうかのようです。

独自の世界をさまよう〈フラヌール(遊歩者)〉ともいうべき版画家たちの作品は、過去や私たちの内に眠る原初的な記憶を呼び起こしながら現実世界の可能性、すなわち未来の姿をも浮かび上がらせる力を内奥に秘めているといえるのです。

本展では企画協力に美術評論家の相馬俊樹氏をむかえ、幻想の力によって〈アナムネシス(記憶回復)〉を喚起する作品を、町田市立国際版画美術館の収蔵品から150点ほど紹介します。版画/鏡を覗きこみながら作品のあいだを遊歩するうちにおのずと取り込まれる世界は、「夢幻」と「現実」、「作品」と「私たち」、そして「芸術のための芸術」と「生のための芸術」などの境界がとけあう場となることでしょう。

開催概要EVENT DETAILS

会期 2024年6月1日(土)~2024年9月1日(日)
会場 町田市立国際版画美術館 Google Map
住所 東京都町田市原町田4-28-1
時間 10:00~17:00 (最終入場時間 16:30)
  • ※土・日・祝日は10:00~17:30(最終入場時間 17:00)
休館日 月曜日、7月16日(火)、8月13日(火)
※ただし7月15日(月・祝)、8月12日(月・振休)は開館
観覧料 一般 800円(600円)
大・高生 400円(300円)
  • ※中学生以下無料
    ※( )は20名以上の団体料金
    ※初日6月1日(土)は入場無料
    ※会期中の第四水曜日のシルバーデー(6月26日、7月24日、8月28日)は65歳以上の方の入場無料
    ※身体障がい者手帳、愛の手帳(療育手帳)または精神障がい者福祉手帳をお持ちの方と付き添いの方1名は半額
    ※リピーター割引、ウェブクーポン割引ほか各種割引を実施(※詳細は美術館公式サイトに掲載予定)
TEL042-726-2771
URLhttp://hanga-museum.jp/

町田市立国際版画美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION

町田市立国際版画美術館 町田市立国際版画美術館

感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

4.0

作家達の幻想が微細に表出する作品群

ファンタジー要素より幻惑的な作品が多め。微に入り細に入り描かれた作品が多いので、テーマ自体だけでなく超絶技巧にも驚かされた。
私の目当ては門坂流。恐るべき線での表現。おびただしい線の流れが画面を作り上げ唯一無二の作品を作り上げていた。もしかしたら私には見えていない線もあるのではと思えるくらい。
ヴェンダーリヒ、多賀新、ベルメールのようなエロティシズムに満ちた作品も素晴らしく、どれもが独自のなまめかしい線で目が離せない。
清原容子の構築の完璧さ、細かい事象が組み上がられるさまは、圧倒的で時間を奪われた。
ヤンセンに期待していたのだけど、もっとふさわしいのがあった気もした。
精緻な作品が多い中、菊池怜司のカルテのような作品がシンプルに思えて新鮮だった。
知らなかった作家もいたが、テーマにぶれがなく良い企画だった。

ちょっと解説が難しい。美術館のHPで、館で配っている小冊子のPDFをダウンロードできるので、予習しておくのがいいかもしれない。
どなたかが書いていたが図録はないし、ポストカードも1枚くらいしかない。
これは文句言っても仕方ないんだけど、最悪なのは館の場所。
この猛暑に、たどり着いたときは汗だくw

7月25日(木)11時半入館。混雑無し。一部撮影可。

THANKS!をクリックしたユーザー
morinousagisanさん

3.0

素敵な美術館でした

友人と初めて行きました。樹の多い趣のある公園の一角にあって、素敵な美術館でした。
版画ということでしたが、とても精密で老眼鏡で近寄っては、外して後ろから見てゆっくりと見せて頂きました。幻想という言葉がピッタリな少し怖いような作風でした。私は清原啓子さんの作品が特に惹かれました。
比較的近い場所なのでこれからも伺いたいと思います。

4.0

おすすめ☆です。

幻想のフラヌールとは。展覧会の名称からして気になっていました。
この美術館、ちょっとアクセスはいまひとつなのですが、とにかく行く度に良い意味での裏切り。
今回も、どうコトバで表現したらよいのか…何度も足を運んでみたくなるような展覧会でした。
むつかしく考えすぎず、童心にかえって作品と向かい合ってみたいと思い、ちょうど夏休みのお子様用のワークシートをお借りしてまわってみました。

3.0

幻想的で精緻な版画に浸る

清原啓子の版画を久しぶりに見たくなって、町田へ。清原は1987年に31歳で亡くなった版画家。エッチングならではの圧倒的な精密さで幻想世界を描いている。1990年代に出版された久生十蘭の文庫本の表紙に使われていて、私はそこで初めて知ったのですが、その後、実際の作品を見てファンになりました。
それ以来、実物が拝見出来るならと、出かけるわけです。

今回は、幻想系の作家25人の作品約150点を展示してます。作家はいずれも精緻な作風の方々。門坂流から始まって、菊池伶司、多賀新、清原啓子、加藤清美、柄澤齊といった面々。まあ精密さにはかけるけど、幻想と言えば幻想的な小林ドンゲの作品もあって、そこそこバラエティ感もある。収穫は西村沙由里。龍を描いた作品ですが、龍の禍々しさが尋常じゃない。それにサイズが大きい。縦180cmと長い。木版画の巨大な作品はよく見るようになったけど、エッチングでこういう大きさは初めて。

一部撮影可ですがガラスで覆われた額装なので、もれなく撮影者を含めた周囲が映りこみます。そして、図録がないのがつまらない。

THANKS!をクリックしたユーザー
Boodlesさん、fumiko773さん、黒豆さん、morinousagisanさん

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出展作品・関連画像IMAGES

清原啓子《孤島》1987年、エッチング、町田市立国際版画美術館蔵

加藤清美《悲しみの島V》1997年、エッチング、アクアチント、町田市立国際版画美術館蔵 

坂東壯一《四季・夏》1980年、エッチング、アクアチント、町田市立国際版画美術館蔵

多賀新《三界》1977年、エッチング、アクアチント、町田市立国際版画美術館蔵

菊池伶司《Observer 2》1968年、エッチング、リトグラフ、アクアチント、ドライポイント、町田市立国際版画美術館蔵

柄澤齊《肖像IV アルチュール・ランボー》1982年、木口木版、町田市立国際版画美術館蔵

門坂流《縄文杉》2009年、エングレーヴィング、町田市立国際版画美術館蔵

小林ドンゲ《雨月物語より 浅茅が宿 その1》1963年、エングレーヴィング、アクアチント、町田市立国際版画美術館蔵

多賀新《三界》1977年 ほか(本展イメージビジュアル)

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