4.0
やまと絵の世界
作品数は30点程度なので、
焦らず自分のペースで鑑賞することができました。
三大物語屏風の伊勢、源氏、平家が一同に介して
どれも名場面が描かれていて
きらびやかで見ごたえがありました。
絵巻は屏風に比べると地味で
混んでいると展示の都合上まるで見えないのですが
余裕を持ってじっくり見ることができました。
「是害房絵巻」はユーモラスでくすっと笑えて
鼠と狐の嫁入りを描いた「鼠狐言帰図巻」はかわいくてほっこりしました。
本阿弥光悦の作品だと伝えられている「葛下絵扇面散屏風」は圧巻。
和歌の書かれた扇が散りばめられているのですが
その下絵は添えられているというものではなく
大胆に葛の葉と花が描かれています。
ごちゃごちゃに見えないバランス。
葉の緑と花の赤紫色が扇を引き立たせていて
まるでデザイン画のようでした。
とても目を惹く作品でした。