ガウディとサグラダ・ファミリア展

佐川美術館

  • 開催期間:2023年9月30日(土)~2023年12月3日(日)
  • クリップ数:16 件
  • 感想・評価:2 件
ガウディとサグラダ・ファミリア展 佐川美術館-1
ガウディとサグラダ・ファミリア展 佐川美術館-2
ガウディとサグラダ・ファミリア展 佐川美術館-3
ガウディとサグラダ・ファミリア展 佐川美術館-4
サグラダ・ファミリア聖堂(降誕の正面側)、2023年1月撮影
© Fundació Junta Constructora del Temple Expiatori de la Sagrada Família
《ガウディ肖像写真》1878年アルドゥアルト社、レウス市博物館
サグラダ・ファミリア聖堂内観、2020年5月撮影
© Fundació Junta Constructora del Temple Expiatori de la Sagrada Família
外尾悦郎《サグラダ・ファミリア聖堂、降誕の正面:歌う天使たち》
サグラダ・ファミリア聖堂、降誕の正面に 1990-2000年に設置、作家蔵
写真提供:株式会社ゼネラルアサヒ
ガウディとサグラダ・ファミリア展 佐川美術館-1
ガウディとサグラダ・ファミリア展 佐川美術館-1
ガウディとサグラダ・ファミリア展 佐川美術館-1
ガウディとサグラダ・ファミリア展 佐川美術館-1

この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

スペイン、カタルーニャ地方のレウスに生まれ、バルセロナを中心に活動した建築家アントニ・ガウディ(1852-1926)。バルセロナ市内に点在するカサ・ビセンス、グエル公園、カサ・バッリョ、カサ・ミラ、サグラダ・ファミリアなど世界遺産に登録された建築群は、一度見たら忘れることのできないそのユニークな造形によって世界中の人々を魅了し続けています。ガウディの独創は、西欧のゴシック建築やスペインならではのイスラム建築、さらにカタルーニャ地方の歴史や風土など自らの足元を深く掘り下げることで、時代や様式を飛び越える革新的な表現に到達したことにあります。

今回開催されるガウディ展は、長らく「未完の聖堂」と言われながら、いよいよ完成の時期が視野に収まってきたサグラダ・ファミリアに焦点を絞り、この聖堂に即してガウディの建築思想と造形原理を読み解いていくものです。図面のみならず膨大な数の模型を作ることで構想を練り上げていったガウディ独自の制作方法に注目するとともに、「降誕の正面」を飾る彫像も自ら手掛けるなど建築・彫刻・工芸を融合する総合芸術志向にも光を当て、約100 点の図面、模型、写真、資料に最新の映像をまじえながらガウディ建築の豊かな世界に迫ります。

開催概要EVENT DETAILS

会期 2023年9月30日(土)~2023年12月3日(日)
会場 佐川美術館 Google Map
住所 滋賀県守山市水保町北川2891
時間 9:30~17:00 (最終入場時間 16:30)
休館日 月曜日、10月10日、11月28日
※ただし10月9日は開館
観覧料 一般 1,300円
高大生 900円
中学生以下 無料
  • ※要保護者同伴
    ※専門学校・専修学校は大学に準じる
    ※障害者手帳をお持ちの方(手帳を要提示)、付添者(1名のみ)無料
    ※入館には事前のWEB予約が必要です(9/19~予約開始予定)。詳細は佐川美術館HPでご確認ください
TEL077-585-7800 
URLhttp://www.sagawa-artmuseum.or.jp/

佐川美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION

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巡回展TRAVELING EXHIBITION

ガウディとサグラダ・ファミリア展 巡回情報
※巡回先は、全情報が載っていない場合もございます。最新の巡回先一覧は、展覧会公式サイトなどでご確認いただけますよう、お願いいたします。
また、会期が変更など開催情報に変更が生じる場合がありますので、お出かけの際には、公式サイトにて最新情報をご確認ください。

感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

4.0

サグラダ・ファミリアの魅力を解きほぐす意欲的な展覧会

サグラダ・ファミリアの建築美学、ひいてはガウディの創造哲学を詳らかに示そうという意欲的な展覧会だった。そのため本展は文字情報が多い。もちろん図案や模型など多岐に渡る資料が建築芸術の持つスペクタクル性の断片を伝えてくれてはいるが、章節が体系的に分節され過ぎていて個人的には少し疲れてしまった。一方、こうした趣向が存分に落とし込まれた図録は、ガウディとサグラダ・ファミリアの足跡がまとめられた事典の観があり、充実した一冊となっていて好ましい。
建造物の奇想的な造形から、ガウディ本人も独特な人物なのかと思っていた。実際、かなり独特な人だったであろう感じが展示からは伝わってきたけれども、いわゆる作家自身が芸術と同一化するような人ではなく、創造に対して謙虚な態度を保っていたことが今回わかった。たしかに複雑怪奇にも見えるガウディ建築だが、「歴史」「自然」「幾何学」を範として発展させた彼の芸術は、それゆえ時を経るごとに「成長」を感じさせるのかもしれない。
もはや聖堂が完成するという事実のほうが奇妙な伝説のようにも感じられるサグラダ・ファミリアは、これからどのように人類に継承されていくことになるのだろうか?

THANKS!をクリックしたユーザー
karachanさん、morinousagisanさん

4.0

ガウディの思想に感銘

世界遺産で有名な「サグラダ・ファミリア」、ガウディが二代目建築家に就任してより今年で140年、いまだ完成していない「サグラダ・ファミリア」ですが、いよいよ2026年、ガウディが亡くなって100年目に完成を迎えようとしています。

今回の展覧会で、ガウディの創造の源泉を知り、大変感銘を受けました。過去の背景・歴史や自然を活かす心を大事にしていたガウディ、それを表わすエピソードは大変勉強になりました。

①初代建築家が設計した大聖堂が常識と異なった北を向き、その常識を破ったことを踏襲して生まれた3つのファサード:日が昇る東側の「生誕ファサード」、日が沈む西側の「受難ファサード」、正面の「栄光ファサード」

②建築物を建てる場所に生えていた植物をモチーフにした装飾品

③戦争で設計のヒントとなるあらゆるものがほとんど破壊された今、サグラダ・ファミリア建築に携わっている人がガウディを思い、ガウディならこうするだろうと試行錯誤する中で、日本人の外尾悦郎さんがイエスの塔の内装を色のグラデーションにすると考えたその心が、差別のない世界を表現との説明に、グラデーションが綺麗と感じるその心の奥には差別のない世界の綺麗さがあったことに気づき感動しました。

ガウディの最期が悲しいエピソードでショックでした。路面電車の事故にあい、病院まで行くのにタクシーの乗車拒否が3回、みすぼらしい身なりから誰もガウディとはわからず、治療が遅れて死期が早まったのではないか、ガウディが願った美しい世界とは程遠い現実を突きつけられた対照的な出来事でした。

THANKS!をクリックしたユーザー
Sunriseさん、micco3216さん、アバウトさん、にゃんちゅうさん、morinousagisanさん、他1人

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出展作品・関連画像IMAGES

サグラダ・ファミリア聖堂(降誕の正面側)、2023年1月撮影
© Fundació Junta Constructora del Temple Expiatori de la Sagrada Família

《ガウディ肖像写真》1878年アルドゥアルト社、レウス市博物館

サグラダ・ファミリア聖堂内観、2020年5月撮影
© Fundació Junta Constructora del Temple Expiatori de la Sagrada Família

外尾悦郎《サグラダ・ファミリア聖堂、降誕の正面:歌う天使たち》
サグラダ・ファミリア聖堂、降誕の正面に 1990-2000年に設置、作家蔵
写真提供:株式会社ゼネラルアサヒ

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