4.0
外の喧騒も忘れて
蹴上のトンネルを抜けると紅葉真っ盛りでした。南禅寺から永観堂、哲学の道に続くこの通ですが、野村さんの展示室へ入った時は、ナント私一人でした。
真正面に蕪村の屏風がドーンと目に入りました。
最初に出迎えてくれるのは外の景色を写したような抱一の「楓図」のお軸。
左のケースは大きな大天目から、右のケースも大きな高麗茶碗「本願寺井戸茶碗」から。
本展はサブタイトルそのままに前後期で「茶を飲む器の変遷と多様性」を拝見。
後期展示のお楽しみの1碗「南京青磁内赤絵茶碗」見込に月とウサギが描かれているらしいが、ちびっこの私は背が足りず見込み迄覗き込めなかった(とても残念です)
正面の蕪村の屏風は「草蘆三顧図屏風」で、あっパリピ孔明!と思った次第です( ´艸`)あのテレビドラマに出てくるシーンそのままを描いた様でした。
中央ケースには「遠州七窯」も展示。
途中で野村の関係者とおぼしきえらいさんがどっどーと入ってこられて、お時間の都合もあり直ぐに出て行かれましたが。美術館の前には高級ハイヤーがとまっており、お隣の碧雲荘で紅葉を愛でる会でもなさったのかもしれません。
野村美のYouTubeで谷館長のお話も時々寝物語に視聴しておりますが、
谷晃著『茶人たちの日本文化史』は、読みやすてお薦めです。
いつもの様に野村美の側の疎水に沿って下がって、碧雲荘の前を通って泉屋博古館へ。
一筋入れば誰も通っていませんでした。