3.0
こんにちは 観音様
自分が見たいものがあるから訪れる、友人から誘われて訪れるというのがこれまでの私の展覧会に行く理由だった。そこにもう一つ理由ができた。投稿されたレビューを拝見して興味を持って というもの。
33幅からなる「三十三観音図」が一挙に公開。それも原在中、勝部如春斎という2人の画人。合わせて66幅にまずは圧倒された。それもすべてが観音様。同じテーマでも画人によって印象がかわることが両方展示されていることで実感として感じることができた。
他の作品で心に残ったのは後水尾天皇の息女 林丘寺光子内親王の画。きりっとした目元や力強い描線に、内親王という言葉から受けるイメージとは違う活発な女性が絵の奥に潜んでいる気がした。
ともあれ自分の興味だけであれば出会わなかった展覧会。興味の幅を広げてくれたことに感謝。