3.0
雨?
上から吊るされる揺れる紐が雨を演出しているように感じました。光の演出を自由に感じていいんだと思うのですが、現代アートって感受性を試されますね。
美術館・展覧会情報サイト アートアジェンダ - 日本全国 293 の美術館・博物館と 828 の開催中&開催予定の展覧会をご紹介中!
エルメス財団は、光、振動、波動など、身体に介入するゆらぎの感覚を通じて、知覚探究を試みるアーティストによるグループ展「Interference(インターフェアレンス)」を開催します。4人のアーティストによる作品はそれぞれ、ミニマルな美意識の中に潜む身振りを通じて、私たちの身体に日常的に干渉している出来事の微細な尺度を浮かび上がらせ、鑑賞を通じて、皮膚や臓器といった身体の感覚や無意識とより深く向かい合う知覚のメディテーションを促します。
「Interference」は、フランシス真悟(1969年カリフォルニア州サンタモニカ生まれ)による、光干渉顔料を用いたシリーズのタイトルでもあります。この蝶の鱗粉のような素材は、角度によって異なる色層や表情を変化させるもので、アーティストは、その微細な変化や色彩の振れ幅によって、自然界、ひいては宇宙的な波長を捉えようと試みてきました。
スザンナ・フリッチャー(1960年ウィーン生まれ)は、空間の中に潜む振動や鼓動を大気に伝達させながら、白い雨のような糸で空間を満たします。振動の干渉によって変化する音は、同調し、打ち消しあい、鼓動し、周期的なリズムへと加速することで、音域外の聴覚へと私たちを誘いだすでしょう。
ブルーノ・ボテラ(1976年サルセル生まれ)は、キュレーターのカリン・シュラゲター(1988年パリ生まれ)と対話し、ギャラリーの隠れた場所の触覚を用いて、私たちの意識下に潜む知覚を触発する作品を構想します。
宮永愛子(1974年京都府生まれ)は、日常から宇宙を感じる茶会を開催し、オンラインを通じて時空を超える体験へいざないます。物理的な会場を超えて宙(そら)の海へ広がる世界は、会場から離れた場所を感受する拡張した身体を想像させます。
会期 | 2023年2月23日(木・祝)~2023年6月4日(日) |
---|---|
会場 |
銀座メゾンエルメス フォーラム
![]() |
住所 | 東京都中央区銀座5-4-1 8・9階 |
時間 |
11:00~19:00
(最終入場時間 18:30)
|
休館日 |
不定休 ※エルメス銀座店の営業時間に準ずる |
観覧料 | 無料 |
TEL | 03-3569-3300 |
URL | https://www.hermes.com/jp/ja/story/maison-ginza/ |
3.0
上から吊るされる揺れる紐が雨を演出しているように感じました。光の演出を自由に感じていいんだと思うのですが、現代アートって感受性を試されますね。
5.0
一番素敵だったのは、スザンナ・フリッチャー。広い空間の縦横に張り巡された糸がモーターで振動し外光でチラチラと光っている。無機質な音と相まって中に居るととてもリラックスできる。
作品の中に入るには案内に従って、糸に引っかからないよう持ち物やコートは棚に預け、横糸に気をつけて見学。フルフル振動する糸にそっと触れてみたり銀色の円盤の下で音を楽しんでみる。
夜は外光で雰囲気が変わるそうだ。
フランシス真悟の四角いキャンバスに円が描かれた一見単純な作品。
少し見る位置を変えるとアラ不思議、絵の色彩が変わって行く。
大きな作品の前を左右にウロウロして観た。
ブルーノ・ボテラの不気味な絵。
宮永愛子の鏡文字も不思議な感覚の作品。
4.0
フランシス真吾のシンプルな円を描いた作品は、光干渉顔料でビックリするくらい色が変わり、宮永愛子の身近に思えるインスタレーションは、謎を孕み、ブルーノ・ボテラの不思議なオブジェは、ちょいと気味が悪い。
特筆は、スザンナ・フリッチャー。天井より下げられた無数の糸が小型モーターで振動している空間作品。雨を眺めるような心地よさと不思議。細い糸は写真ではちょっとわかりにくいけど、空間に身を置くと糸のように心が揺らぐ。
あなたも感想・評価を投稿してみませんか?
感想・評価を投稿する
より詳しい鑑賞レポート 《600文字以上》のご投稿は、
こちらから。ページ枠でご紹介となります。
鑑賞レポート《600文字以上》を投稿する
周辺で開催中の展覧会も探してみて下さい。
東京都中央区で開催中の展覧会
Frémissements / Flickering
2020 | Silicone threads, 16 acrylic tubes, 20 rotary air diffusers | Sound installation
Centre Pompidou-Metz, France (Curator: Emma Lavigne)
Photo: Susanna Fritscher
Bound for Eternity (red)
2008 | Gouache and acrylic on paper | 152 x 1700 cm
Photo: Studio Nishiyama | Collection of The Sezon Museum of Modern Art
Courtesy of MISA SHIN GALLERY
Heart of the Blue Sun
2022 | Oil on canvas | 91 x 91 cm
Photo: Keizo Kioku | Private Collection
Courtesy of MISA SHIN GALLERY
Space (violet-orange)
2014 | Oil on linen | 146 x 227 cm
Courtesy of MISA SHIN GALLERY
Orange pierces the violet sun
2018 | Oil on linen | 183 x 152cm
Courtesy of MISA SHIN GALLERY
Subtle Impression (violet, blue and emerald)
2019 | Oil on canvas | 100 x 86 cm
Courtesy of MISA SHIN GALLERY
Pouls / Pulse (Detail of the installation project)
2022 | Photo courtesy of the artist © Susanna Fritscher_ArtefactoryLab
Open to the Sky
2022 | Thin transparent polyester strips, 9 ventilators
[Fragilités], Galerie Rudolfinum, Prag, Czech Republic (Curators: Elena Sorokina and Silvia Van Espen)
Photo: Susanna Fritscher
Flügel Klingen
2017 | 9 PVC tubes painted white, rotary engine |Sound installation
Image: Performance by Eva Reiter, viola da gamba
“Mondes flottant / Floating Worlds” 14e Biennale de Lyon, France, 2017 (Curator: Emma Lavigne)
Photo: Blaise Adilon