5.0
圧巻。今年のベストに入る。
当方良過ぎると書けない、という病を患い中です。
これもまさに。
凄かったです。
発想もすごいし、構図もすごいし、絵ごとに違う画家が描いてるのかって位に何もかも変えてくる。
「ファンタジックですね」では済まされない、狂気とすれすれの毒みたいなものを感じるところもある。
この「毒」の部分て児童文学には必須だと思うんですけど、童画も同じなんだなぁとあらためて強く感じました。
でもそんな頭でっかちなこと抜きに、見た瞬間「うわああ〜!」ってなりましたね。
それぐらいインパクトありました。
また、wikiでも少ししか触れられてないんですけど、この方版画の方で国際的にも評価され、日本版画協会でも長いこと尽力された、と。
その版画協会の年賀状が展示されてるんですけど、すごいメンツなんですよ。しかもどの年賀状も版画で、めちゃカッコいい。そういう原画以外の展示も凄く楽しくて見応えあって良かった。
さらに絵本「もず」の原画(版画)がもう…言葉になりません✨✨✨
このHPでも1枚見られますよね。
ほんっ…とうに美しい…
版画の楽しさを知り尽くした作家の、色んなものが凝縮された素晴らしい作品でした。
普通にちひろの絵を見に行っただけだったのに、こっちで精神力使い果たしてヘロヘロになる位密度濃かった。
童画、絵本と区切らずに、元図案家の作る作品が好きな方、版画が好きな方にもおすすめです。
図案って、今でいうデザインに繋がる親しみやすさと奥深さ、もっというと難しさがあって、彼の描いた作品を若い作家さんが見た時に、そういうものに対するヒントがあるようにも感じました。
迷わず図録購入。
超おすすめです。