北斎サムライ画伝

すみだ北斎美術館

  • 開催期間:2023年12月14日(木)~2024年2月25日(日)
  • クリップ数:22 件
  • 感想・評価:3 件
北斎サムライ画伝 すみだ北斎美術館-1
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北斎サムライ画伝 すみだ北斎美術館-4
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北斎サムライ画伝 すみだ北斎美術館-6
葛飾北斎「楠多門丸正重 八尾の別当常久」すみだ北斎美術館蔵(前期)
葛飾北斎『絵本武蔵鐙』下 那須の与市宗高 扇の的のほまれ すみだ北斎美術館蔵(通期)
葛飾北斎「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」すみだ北斎美術館蔵(通期)
※半期で同タイトルの作品に展示替えをします。
葛飾北斎「冨嶽三十六景 隅田川関屋の里」すみだ北斎美術館蔵(後期)
葛飾北斎「冨嶽三十六景 従千住花街眺望ノ不二」すみだ北斎美術館蔵(通期)
※半期で同タイトルの作品に展示替えをします。
「刀 銘 津田越前守助広延宝九年八月日」刀剣博物館蔵(通期)
北斎サムライ画伝 すみだ北斎美術館-1
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北斎サムライ画伝 すみだ北斎美術館-1
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この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

サムライは、江戸時代に生きた北斎にとって身近な存在でした。

本展では、源頼朝や徳川家康など名の知れたサムライだけでなく、北斎と門人たちの目に映った江戸市中に暮らす太平の世のサムライを描いた作品も展示します。また、実際にあった戦いや物語の中の戦う場面を描いた作品も紹介します。

江戸時代の人々が抱いていたサムライのイメージにふれるとともに、北斎たちによるサムライの姿をご堪能ください。さらに、刀や鑓といった戦いの道具を取り上げた作品も紹介し、刀剣博物館所蔵の「太刀 銘 信房作」(重要文化財)なども展観します。刀剣そのものと描かれた刀剣を見比べて、イメージをふくらませながら北斎の表現力をお楽しみください。

開催概要EVENT DETAILS

会期 2023年12月14日(木)~2024年2月25日(日)
  • ※前後期で一部展示替えを実施
    前期:12月14(木)~2024年1月21日(日)
    後期:2024年1月23日(火)~2月25日(日)
会場 すみだ北斎美術館 Google Map
展示室3階企画展示室、4階企画展示室
住所 東京都墨田区亀沢2-7-2
時間 9:30~17:30 (最終入場時間 17:00)
休館日 月曜日、12月29日(金)~1月1日(月・祝)、1月4日(木)、1月9日(火)、2月13日(火)
※ただし1月2日(火)、1月3日(水)、1月8日(月・祝)、2月12日(月・振休)は開館
観覧料 一般 1,200円
高校生・大学生 900円
65歳以上 900円
中学生 400円
障がい者 400円
小学生以下 無料
  • ※中学生、高校生、大学生(高専、専門学校、専修学校生含む)は生徒手帳または学生証を要提示
    ※65歳以上の方は年齢を証明できるものを要提示
    ※身体障害者手帳、愛の手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、被爆者健康手帳などをお持ちの方及びその付添の方1名まで、障がい者料金で観覧できます。入館の際は、身体障害者手帳などを要提示
    ※観覧日当日に限り、AURORA(常設展示室)も観覧できます
TEL03-6658-8936
URLhttps://hokusai-museum.jp/

すみだ北斎美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION

すみだ北斎美術館 すみだ北斎美術館

感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

3.0

『天才って謎・・・』と上書き実感する北斎

サムライとカタカナ書きされると、映画【ラスト・サムライ】を思い出します。
映画は幕末ですが、江戸時代真っ只中の時代に生きた北斎が思い描くサムライとはどんな姿なのか。
以前のブログで紹介した芳幾・芳年の武者絵=侍サムライなイメージが漠然とありましたが、さすが《画狂・北斎》の描くサムライはふり幅が大きいです。
参勤交代の武士から仮名手本忠臣蔵、信玄と謙信の川中島合戦、武蔵坊弁慶に源平合戦絵、もっと昔の日本神話まで守備範囲が広い、広すぎる。

なかでも目を引いたのは『北斎漫画 九編 出陣勇勢之図』1819年作。
これは合戦前の兵士の朝の一コマ。。。なんですけど、これを絵に遺す発想が北斎なんだよなぁと、天才の着想にただ脱帽です。
①起床して②出陣前の腹ごなしにゴハン食べて③身ぎれいに身体を拭いて④遠征中のお弁当(お米)もバッチリ準備。
⑤お米(弁当)に乗っかりながら甲冑に着替えていざ出勤!…じゃなかった出陣!!です。
この兵士、筋骨隆々とか気品ある顔立ちの『武士』な雰囲気ではなくて、お腹もぽっちゃりで顔も柔和だし、敵を討ち取る雰囲気がだいぶ少ない(笑)足軽さんな感じ。
甲冑をスーツに代えたら単身赴任のサラリーマン臭が漂います。
そうだよね、出張前だとゴハン食べておきたいし、お弁当持っていきたし、お風呂入ってサッパリしてからスーツ(甲冑)着たいよね。。。
この身に覚えのありすぎる一般庶民の感覚や生活を作品として描き残した北斎ってつくづく一筋縄ではいかないよなぁと思います。

もうひとつは『浮絵 一ノ谷合戦坂落之図』1781~89頃。
浮世絵うきよえ➡じゃなくて浮絵うきえです。浮絵は西洋の通し遠近法を取り入れて空間に奥行きを強調した絵で、北斎は20代からこの描き方にチャレンジしています。
海沿いに陣を張った平家一門を手前に大きく描き、右上の崖を源氏の軍が垂直落下の勢いで縦一列に駆け下りてきています。
人物大写しの侍絵も素敵ですが、こうした全体の動きを俯瞰したような絵図は、場面の把握にとても分かり易い。そしてちょっとスペクタクルな壮大さも感じます。
富嶽三十六景でも唸る北斎の抜群の構図センスです。
展覧会は浮世絵よりも絵本や漫画など、紙面の展示が多いので、北斎の非凡さが改めてうかがえるというか、面白いですね。

海外で抜群の人気を誇る北斎作品の展覧会は英語の解説が充実してます… Read More

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karachanさん、harukaさん、黒豆さん、さいさん、morinousagisanさん

4.0

北斎の仕事量に脱帽

思っていたよりも浮世絵は少なく、冊子が多かったのですが、いろいろな冊子があって北斎の仕事の幅、量に圧倒されました。

ビシッと決まった決めポーズの歴史上の人物、わき役だけれども凛々しい馬、源平合戦や忠臣蔵など、歴史の一コマがいきいきと描かれてました。

4階の第2展示室は、刀剣博物館から刀が出張~展示室の天井から刀を拡大したタペストリーが吊り下げられており、銘や波紋をこちらで見ることもできました。

地下1階のロッカーが小さくて数も少なく、コートとリュックを入れたらギューギューに。。。。海外からの観光客も多いので、ロッカーは数も増やしてほしいなぁ。

アンケートの回答の返礼で、アルコールジェルの小瓶をいただきました(嬉しい)。
浮世絵をたくさん見たい人には少々、物足りないかもしれませんが、風景画の中に小さく描きこまれた旅装のサムライなど、江戸時代のリアルなサムライも垣間見れて、なかなか楽しかったです。

THANKS!をクリックしたユーザー
karachanさん

4.0

北斎の魅力は際限なしです。江戸の人々の「サムライ」感もよく分かります。

面白かったです。
世界でもっとも有名な浮世絵師といっても過言ではない葛飾北斎です。展覧会場にもまるでトーハクのように沢山の海外からのお客様たちちが、いらしていました。北斎と言えば「冨嶽三十六景」「百景」や「北斎漫画」など、まあ色々でしょうが、あまり「サムライ画」というイメージがありません。でも北斎漫画にも富嶽○○景にも、沢山サムライたちは登場しているのでした。江戸ものなので当たり前と言えば当たり前でしょうが、脇役ばかりでなく、国芳や芳年にも負けないサムライを、北斎はちゃんと描いていました。物語の挿絵でしょう、と思いきや、ちゃんと錦絵で、元祖「ジョジョ立ち」バリのきめポーズがゾロゾロでした。まあ新鮮でした。今展は前後期で一部展示替えがありますが、まだ会期末まで間があります。北斎に関心のある方は是非、いらしてみてはいかがでしょうか。

THANKS!をクリックしたユーザー
karachanさん、uchikoさん、morinousagisanさん

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葛飾北斎「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」すみだ北斎美術館蔵(通期)
※半期で同タイトルの作品に展示替えをします。

葛飾北斎「冨嶽三十六景 隅田川関屋の里」すみだ北斎美術館蔵(後期)

葛飾北斎「冨嶽三十六景 従千住花街眺望ノ不二」すみだ北斎美術館蔵(通期)
※半期で同タイトルの作品に展示替えをします。

「刀 銘 津田越前守助広延宝九年八月日」刀剣博物館蔵(通期)

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