マン・レイのオブジェ
日々是好物|いとしきものたち

DIC川村記念美術館

  • 開催期間:2022年10月8日(土)~2023年1月15日(日)
  • クリップ数:23 件
  • 感想・評価:4 件
マン・レイのオブジェ  日々是好物|いとしきものたち DIC川村記念美術館-1
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マン・レイのオブジェ  日々是好物|いとしきものたち DIC川村記念美術館-7
《破壊されざるオブジェ》1923/75年
メトロノーム、写真 11.5×11.5×22.2 cm 東京富士美術館
© MAN RAY 2015 TRUST / ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2022 G2928
《ニューヨーク 17》1917/66年
鉄、万力 45.0×24.0×24.0 cm DIC川村記念美術館
© MAN RAY 2015 TRUST / ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2022 G2928
《贈り物》1921/74年
アイロン、鋲 16.5×10.0×10.0 cm 個人蔵
© MAN RAY 2015 TRUST / ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2022 G2928
《ミスター・ナイフとミス・フォーク》1944年
木、ネット、ナイフ、フォーク、ビロード 34.3×24.1×4.4 cm 東京富士美術館
© MAN RAY 2015 TRUST / ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2022 G2928
《アストロラーベ(天体観測器)》1957年考案(1964年までに再制作)
木製の台座、真鍮、銅、彩色されたスティール、拡大鏡 高さ67.5 cm 石橋財団アーティゾン美術館
© MAN RAY 2015 TRUST / ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2022 G2928
《ブルー・ブレッド》1958年
青く塗られたフランスパン、鉄の秤 バゲット全長73 cm 島根県立美術館
© MAN RAY 2015 TRUST / ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2022 G2928
《セルフ・ポートレイト/ソラリゼーション》1932/77年
ゼラチン・シルバー・プリント 30.0×21.7 cm 東京富士美術館
© MAN RAY 2015 TRUST / ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2022 G2928
マン・レイのオブジェ  日々是好物|いとしきものたち DIC川村記念美術館-1
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この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

マン・レイ(Man Ray, 1890–1976)は20世紀にアメリカとパリで活躍した芸術家で、絵画をはじめ写真、オブジェ、映画など多岐にわたる作品を手掛けました。

本展は、作家が活動の後期より「我が愛しのオブジェ」と称したオブジェ作品に注目し、展観します。パリに憧れたユダヤ系アメリカ人として言葉の壁に当たり大戦に翻弄されながらも、多くの芸術家や愛する人との出会いと別れを繰り返し生きたマン・レイ。

彼が生涯にわたり自由に制作したオブジェは、ものや言葉の詩的な組み合わせで成り立ちます。独自の手法で同じ主題のオブジェを再制作したことも特筆すべき点で、ここには「芸術作品のオリジナリティ」という大きな問いに対するひとつの提案が含まれています。

本展では、国内所蔵のオブジェおよそ50点を軸として、関連する作品や資料を合わせた約150点を紹介します。

開催概要EVENT DETAILS

会期 2022年10月8日(土)~2023年1月15日(日)
  • ※会期中に展示替えがあります
    前期:10月8日~11月20日
    後期:11月22日~2023年1月15日
会場 DIC川村記念美術館 Google Map
住所 千葉県佐倉市坂戸631
時間 9:30~17:00 (最終入場時間 16:30)
休館日 月曜日 
10月11日(火)、
12月25日(日)-1月1日(日)、
1月5日(木)、1月10日(火)
※ただし10月10日、1月2日、1月9日は開館
観覧料 一般 1,500円
学生・65 歳以上 1,300円
小中学生・高校生 600円
TEL050-5541-8600(ハローダイヤル)
URLhttps://kawamura-museum.dic.co.jp/

DIC川村記念美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION

DIC川村記念美術館 DIC川村記念美術館

感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

4.0

我々すべてに欠けているもの

会期末だけど遠いし予報は雨だし…と諦めかけていたのだが、同日程でコーネル全品蔵出し中と聞いて急遽。
コラージュが新蔵含め10点、箱7点。コラージュのが多いのは意外でコラージュ好きとしては嬉しいが、コーネルは箱のほうが好きだなw

ガイドツアーも初めて参加してみた。対象がピンポイントで部屋ごと入らない部屋もあるので他の作品の鑑賞時間は別途取る必要はあるがまあ面白かったです。シャガール⇒レンブラント⇒コーネル⇒ロスコ⇒マン・レイ展だった。(レンブラントとロスコは毎回入って来そう。)

そして何だかんだでマン・レイ展が意外とかなりよかった。「我々すべてに欠けているもの」が一番好き。何か今回パイプがちょこちょこあったな、「剃髪」(後頭部星刈りおじさん)や「鳥たちの天空航法」にも。残念ながらマグリットはパイプどころか1枚もなかったけど。

雨なので庭園は行かなかったけど、それでも充分な満足感を得られる贅沢な空間だなーということを改めて認識。次も来よう、遠いけど。
「剃髪」の作品名調べようと思ってググってて見つけたんだけどデュシャンだったのかこれwww
http://blog.livedoor.jp/tokinowasuremono/archives/53470796.html

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  • BY 208

4.0

最終日に。

最終日に滑り込み。忘備録として失礼致します。
常設展がもの凄い気合入ってる内容で、行けども行けども「はぁ~っ、いいですね~!」という感じで、お目当ての企画展まで辿り着かない・・・(-_-;)。
特にシャガールのでっかいやつは近くにいる人が皆「すごいねぇ、こりゃ~・・・」という感嘆の声を漏らして、一同ため息ついてました。

お目当てのマン・レイですが、あんなにメトロノームいっぱいだとは思わず面白かったですが、むしろオブジェよりも絵が結構多かったことが嬉しかったです。絵はそうそうまとめて見られませんよねぇ♡
あとは3つの映像作品「ひとで」「エマク・バキア」「理性への回帰」が見られてよかったです。youtubeは訳が・・・。
「作品が壊されて、直した作品を「壊されたオブジェ」と改題した」とありましたが、これぞ暴力への芸術家の向き合い方! 尊敬です✨
日本の美術関係者って、スープ缶テロに対してガン無視か怒るか文句言うかしかしてないですけど、そういう姿勢を見て本当に嘆かわしく思っていたので、胸がスカッとしました。
「無頓着、しかし無関心ではなく」の意味を大事に考えたいと思います。

THANKS!をクリックしたユーザー
Audreyさん、micco3216さん、Sukekiyo-Acckermanさん

4.0

知性とユーモアに溢れている

マン・レイといえば、前衛写真の先駆者でレイヨグラフやソラリゼーションの写真の技法を使った作品のイメージが強いため、オブジェの方に焦点を当てた企画自体が面白いと思いました。

展示作品はオブジェが多いものの、写真や絵画、映像なども展示され、マン・レイというアーティストの真髄に触れることができます。
デュシャンやサティとの出会いにより生み出されたオブジェの、アイロンに14の鋲を付けた「贈り物」が陳列された空間は、なんとも説明できない格好良さでした。
キャプションのデザインもマン・レイのユーモアや知性に沿った凝ったもので、隅々までその世界が創り込まれており、大変良い展示でした。

THANKS!をクリックしたユーザー
micco3216さん

5.0

変わり物

なんとなく写真家としての印象が強いマン・レイ。
そんな彼の立体作品を拝みにDIC川村記念美術館へ。
しかも、オブジェ作品に特化した展覧会は国内初との事。

構成は全3章から成り立っており、
第一章ではアメリカ時代のもの。
最初期の油彩画はキュビズムの影響が見受けられる。

続く第二章はパリ時代のもの。
独自で編み出した写真技術を使った作品がなかなかにおもしろい。
でも本人は写真家としての功績を不本意だと思っていた所もおもしろい。
写真は芸術ではない、と本人は言っていたそうな。
だから、こうして飾られているのも不本意なのだろう、と思う。
さらにここではメトロノームのオブジェが4点、アイロンのオブジェが3点見られる。
どれも微妙に異なり、メトロノームについてはそれぞれ作品名が異なる。
作品名の由来やまつわるエピソードも興味深くて実におもしろい。
何故、メトロノームにかつての恋人の眼(写真)を貼り付けたのか説明書きがあったが
その理由がなかなかに狂気染みていて、ちょっと歪んでいて、うわ~~と思った。
内容は是非会場で。

第三章ではオブジェに特化した空間。
ズラリと並んだ光景は壮観である。
ちょっとクスッと笑ってしまうもの、意味不明なもの、奇抜なもの、いろいろある。
結構、洒落っ気が効いていて、言葉遊びの様なタイトルも多く、一つ一つの
説明も読んでいて楽しい。
チェスの駒はシンプルながらもフォルムが可愛くて良い。

展示室の最後に本人の顔写真があるのだが、それがまた満面の笑顔で
見ていてほっこりする。温かな気持ちで終われて、晴れやか気分であとにしたのであった。

THANKS!をクリックしたユーザー
にゃんちゅうさん、さいさん、karachanさん

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出展作品・関連画像IMAGES

《破壊されざるオブジェ》1923/75年
メトロノーム、写真 11.5×11.5×22.2 cm 東京富士美術館
© MAN RAY 2015 TRUST / ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2022 G2928

《ニューヨーク 17》1917/66年
鉄、万力 45.0×24.0×24.0 cm DIC川村記念美術館
© MAN RAY 2015 TRUST / ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2022 G2928

《贈り物》1921/74年
アイロン、鋲 16.5×10.0×10.0 cm 個人蔵
© MAN RAY 2015 TRUST / ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2022 G2928

《ミスター・ナイフとミス・フォーク》1944年
木、ネット、ナイフ、フォーク、ビロード 34.3×24.1×4.4 cm 東京富士美術館
© MAN RAY 2015 TRUST / ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2022 G2928

《アストロラーベ(天体観測器)》1957年考案(1964年までに再制作)
木製の台座、真鍮、銅、彩色されたスティール、拡大鏡 高さ67.5 cm 石橋財団アーティゾン美術館
© MAN RAY 2015 TRUST / ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2022 G2928

《ブルー・ブレッド》1958年
青く塗られたフランスパン、鉄の秤 バゲット全長73 cm 島根県立美術館
© MAN RAY 2015 TRUST / ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2022 G2928

《セルフ・ポートレイト/ソラリゼーション》1932/77年
ゼラチン・シルバー・プリント 30.0×21.7 cm 東京富士美術館
© MAN RAY 2015 TRUST / ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2022 G2928

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