5.0
かつての大伽藍に思いを馳せて。
奈良時代には現在の25倍もの広さがあったという大安寺。
発掘調査による出土品や、当時の境内をCGで再現した映像からも、いかに広大で格の高い寺院であったかを伺い知ることができます。
一方で、かつての本尊「釈迦如来像」は現存しておらず、史料や絵画、同時代の仏像などから想像するしかないのですが、神護寺の国宝「釈迦如来像」(仏画)が見蕩れてしまうほどの美しさで、大安寺のご本尊もこのような美しいお姿だったのではないかと思いを巡らしながら見ていました。
また、大安寺から大量に出土した唐三彩の陶枕も美しかったです。用途は不明ですが(頭を乗せて寝るのには向かなさそう…)、模様や彩色がとてもキレイので、飾っているだけでとても映えただろうなと思います。(この陶枕デザインで小物入れのようなグッズがあれば欲しいなぁと思ってしまいました)