跳躍するつくり手たち展:
人と自然の未来を見つめるアート、デザイン、テクノロジー

京都市京セラ美術館

  • 開催期間:2023年3月9日(木)~2023年6月4日(日)
  • クリップ数:19 件
  • 感想・評価:3 件
跳躍するつくり手たち展:人と自然の未来を見つめるアート、デザイン、テクノロジー 京都市京セラ美術館-1
跳躍するつくり手たち展:人と自然の未来を見つめるアート、デザイン、テクノロジー 京都市京セラ美術館-2
跳躍するつくり手たち展:人と自然の未来を見つめるアート、デザイン、テクノロジー 京都市京セラ美術館-3
細尾真孝《QUASICRYSTAL―コードによる織物の探求》2020–21年 Photo: KOTARO TANAKA © HOSOO
TAKT PROJECT《glow ⇄ grow: globe》2019年 Photo: Takumi Ota
岩崎貴宏《アウト・オブ・ディスオーダー (フレーム)》2018年 ©Takahiro Iwasaki, Courstesy of ANOMALY
跳躍するつくり手たち展:人と自然の未来を見つめるアート、デザイン、テクノロジー 京都市京セラ美術館-1
跳躍するつくり手たち展:人と自然の未来を見つめるアート、デザイン、テクノロジー 京都市京セラ美術館-1
跳躍するつくり手たち展:人と自然の未来を見つめるアート、デザイン、テクノロジー 京都市京セラ美術館-1

この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

地球環境や社会のあり方が見直され、AIなどテクノロジーが進歩を続ける現代では、より広い視野での領域横断的思考が求められ、人間こそがなしうることは何かが改めて問われています。

このような認識のもと、本展ではデザイン分野でリサーチと思索を重ねてきた川上典李子氏を監修に迎え、現在の立ち位置から果敢に跳躍(ジャンプ)し、新たな視点を示す気鋭のアーティストやデザイナーといった「つくり手たち」約20人(組)の提案や表現に目を向けます。

京都をはじめとする日本の伝統や自然を意識した活動を続ける「つくり手たち」は、過去と未来、自然と人工、情報環境とリアルな社会といった多様な関係性を繋ぎ、身体感覚を探究するなど独自の取り組みを実践しています。

彼らの活動は、これからの世界や時代を見晴るかす先見性にあふれた「問い」そのものであると言えるでしょう。それぞれの作品が放つ人間の創造のエネルギーから「つくり手たちの跳躍」を読み解くとともに、コロナ禍を超えいっそう大きな変革が予見される未来を生きるためのさまざまな「答え」を探る本展の試みにご期待ください。

◆ 参加作家(50音順):
石塚源太 / 美術家(1982年生まれ)、岩崎貴宏 / 現代美術家(1975年生まれ)、A-POC ABLE ISSEY MIYAKE / 宮前義之(1976年生まれ)が率いるエンジニアリングチーム、佐野文彦 / 建築家・美術家(1981年生まれ)、TAKT PROJECT / 𠮷泉聡(1981年生まれ)を代表とするデザインスタジオ、細尾真孝 / クリエイティブ・ディレクター(1978年生まれ)、目[mé]/ 荒神明香(1983年生まれ)、南川憲二(1979年生まれ)、増井宏文(1980年生まれ)を中心に構成される現代アートチーム ほか、計約20人(組)

【FEATURE|インタビュー】
自分の意思で探り、みつけ、乗り越える。身体性を持って躍跳する20作家の作品から立ち上る「驚き」と「喜び」/ 本展キュレーター 川上典李子氏へのインタビュー

開催概要EVENT DETAILS

会期 2023年3月9日(木)~2023年6月4日(日)
会場 京都市京セラ美術館 Google Map
展示室新館 東山キューブ
住所 京都府京都市左京区岡崎円勝寺町124
時間 10:00~18:00 (最終入場時間 17:30)
休館日 月曜日 
※祝日の場合は開館
観覧料 一般 1,800円(1,600円)
⼤学・専門学校生 1,500円(1,300円)
高校・中学生 1,100 円(900円)
小学生 600円(40円)
未就学児 無料
  • ※( )内は前売、20名以上の団体料金
    ※京都市内に在住・通学の小中学生は無料
    ※障害者手帳等提示の方は本人及び介護者1名無料(学生証、障害者手帳等確認できるものを要提示)
TEL075-771-4334
URLhttps://kyotocity-kyocera.museum/

京都市京セラ美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION

京都市京セラ美術館 京都市京セラ美術館

感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

4.0

アートの力で世界を変える、今を生きるアーティストたち

最近、現代アートにも積極的に美術館巡りしている中で、今回の展覧会は最先端のアートに触れることができ、アートに興味のない妻とともに楽しいひとときを過ごしました。
一番不思議だった作品は、TAKT PROJECTの「black blank」です。オイルのような黒い液体が白い壁を登ろうとしたり、ゆっくりずり落ちてくる液だまりは、生きているスライムのようでした。キャプチャーを見ると、磁性流体ほかと書いてあり、磁力で動いているのかと思いながらも、全然なぜは解消されませんでした。
コラボによって生まれたアイデアが面白いと思った作品は、八木隆裕+石橋素・柳澤知明/ライゾマティック+三田真一の「Newton’s Lid」です。茶筒が閉まる音がもう少し大きかったら、「未来の鹿威し」になると思いました。
純粋に綺麗だなと思った作品は、高橋賢悟の「Re: pray」です。アルミニウムがもつそのものの輝きが神秘的で、鹿のモチーフも名和晃平さんの作品を彷彿させる印象がありました。
若手アーティストによる作品群でしたが、作品購入のような支援はなかなかできませんが、美術館巡りで知り、心の中での「がんばれ!」と声掛けする、微力ながら応援していきたいと思いました。

THANKS!をクリックしたユーザー
morinousagisanさん、micco3216さん、さいさん

5.0

認知の幅が広がる

新進気鋭の作家たちによる作品群に圧倒されます。

見たことがないものが沢山鑑賞することができ、満足感が高い展覧会でした。

作家又はデザインチームがどのように考えどのようなプロセスを経て作品を作り出すのかをインタビュー映像として上映されていた点も良かったです。

作家の考えを知ることで認知の幅が広がり、世界の見え方がアップデートされたように感じました。

良かった作品

「存在の痕跡」シリーズ 津山秀憲
土とガラスの混合焼成によるやきものとガラスの融合作品が良かったです。
ガラスの繊細さとやきもの部分の土の質感が合わさり朽ちゆく一瞬を切り取ったかのようでした。

「ブロークンチューリップ」井上隆夫
透明ブロックに封じられたチューリップがツリー状になった作品。
かなり綺麗で写真映えする作品ですが、コンセプトを読むとさらに魅力的に映りました。

「glow↔glow:globe」 TAKT PROJECT
透明樹脂を使用した照明器具のような作品。
この樹脂は光を受けると硬化するので、作家が形をコントロールすることができないそうです。
人工と自然の摂理の融合をコンセプトに置いたデザインスタジオらしい作品でした。

THANKS!をクリックしたユーザー
karachanさん、morinousagisanさん

4.0

既視感のない新しい造形?現在進行形

現代アート作家さんの作品なら、これまでに見たことのないものと出会いたいと出かけます。
まさに、この展覧会はそうではないでしょうか。
もちろん、高橋健悟さんなどは、私のような者でも、最近はやりの「超絶技巧」の展覧会で拝見したことはあるのでけれど
それでも、展示されているのは同じ作品ではなかったし、単眼鏡で覗いてみますよね。
他の作品も、素材はこれまである漆だったり、硝子だったり、陶だったり、木だったりではあるのだけれど
出来上がっってきた作品を前にすると、ほぼどの作品も「ほー」ってなってしまいました。
気になっていた、メインヴィジュアルのTAKT PROJECT《glow⇌grow globe》は、その前にどれくらい居ただろうか。
始まったばかりですが、来館者は圧倒的に若い人が多い。
写真OKだけではない、その多くは彼ら自身が制作者なのでは?、とても熱心に見入っていらした。
会期は長いので、注目の展示となってほしい。
ウォーホルのような伝説の存在ではなく、身近な作家さんたちでもあるので
願うなら、大学生、高校生のフィーはもっと安く、中学生なら無料になってほしかった。

THANKS!をクリックしたユーザー
karachanさん、さいさん、micco3216さん

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出展作品・関連画像IMAGES

細尾真孝《QUASICRYSTAL―コードによる織物の探求》2020–21年 Photo: KOTARO TANAKA © HOSOO

TAKT PROJECT《glow ⇄ grow: globe》2019年 Photo: Takumi Ota

岩崎貴宏《アウト・オブ・ディスオーダー (フレーム)》2018年 ©Takahiro Iwasaki, Courstesy of ANOMALY

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