5.0
かとさとしさんの集大成展。
「かこさんが作った絵本の展覧会」という以上のものだった。入ってみて展示数の多さに圧倒される。内容はBunkamura magazine No.203がわかりやすく、抜粋すると下記(フリーペーパー的に文化村1Fのチラシ置いてある辺りにあります)。
1.東大卒のエリート研究員、会社勤めの合間を縫ってセツルメントの子ども会で大活躍
↑このコーナーでは紙芝居が多く展示されていた。
2.「だるまちゃん」シリーズと「カラスのパンやさん」誕生秘話
↑何冊分かの原画が見られる。
3.子どもの多様な興味の対象を世界とつなげ、解き明かす。かこさとしの科学絵本。
↑原画だけでなく資料もたくさん展示。ボリューム大。読み込むのに汗。
4.絶筆&未完の大作 〈宇宙進化地球生命変遷放散総合図譜〉初公開!
↑最後にどかん!と壁一面な感じであった。とどめ。
他の方も書いておられる通り、普通に絵本の原画展だと思って行ったら全然時間が足りなかった。特に4は本当にすごいボリュームで、でっかい模造紙みたいな紙に小さいイラストがびっしり描きこまれていて、進化の過程が横スクロールで見られるようになっている。3を読み込んでへとへとになった後だともう体力と時間が残っておらず、ざっと見るしかできなかったのが悔しかった。
また、若い頃に描いていた絵も素敵だけど、紙芝居を作るようになって色がカラフルになっていく過程が、戦争を体験された、かこさんの心持ちと重なるようでぐっときた。紙芝居の絵もすごく素敵。
映像が2か所あり。
とにかく展示数多くてお腹いっぱい。あらためて、かこさんは素晴らしい作家だなぁと感激。