5.0
金魚への愛情
初めて深堀隆介さんの作品にあったのは7年程前の無料の展示会でした。
透明樹脂の中に泳ぐ金魚は本物と思ってしまう程の繊細さで、作り物の金魚を埋め込んでいるのかと思う程で、積層彩色の技術に一気に引き込まれました。
代表作である「金魚酒」シリーズも初期からどんどん進化して、より立体的に繊細さを増していく。
盥や古い食器、空き缶など色々な所に遊ぶ金魚達は、パネル作品やTシャツ、段ボールなどにも泳いでいる。
作者が飼っていた金魚達のスケッチ「デスノート」は金魚達への愛情が詰まっている。
「方舟」には稚魚から親魚、一匹から群れで泳ぐ金魚が描かれていて「輪廻転生」を感じてお気に入りの作品。
今回の展覧会、深堀作品の集大成と言った感じがある。
上から目線だが「進化している、成長している」と嬉しく思った。
ガチャガチャやおみくじ等ショップのグッズにも金魚愛が溢れている。