5.0
暁齋はやっぱり凄い
本画でないのにこの迫力
下絵でこれ。凄まじいものがある
丁度、池寒魚「画鬼と娘」を読んでいるところなので、凄まじさがいや増す。
やっぱり暁齋はいいな。
次は本画を見たいものだ。
そういえば暁齋を以前のステーションギャラリーでも見たな。
予約制なのに結構混んでいたのは人気があるからかな。それは喜ばしいことだ。
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河鍋暁斎(1831-1889)は、毎年のように展覧会が開かれる人気の絵師ですが、本展では暁斎の本画を一切展示しません。
展示するのは、河鍋家に代々受け継がれ、河鍋暁斎記念美術館に伝わった収蔵品から厳選した素描、下絵、画稿、席画、絵手本など、暁斎の生の筆遣いが感じられる作品ばかりです。
本画(下絵を描き、彩色も施した完成作品)は完成度が高い一方で、筆勢が抑制された、いわばお行儀のいい作品と言え、時に弟子の手が入ることも。
これに対して下絵や画稿類は100%暁斎の手になり、その卓越した筆力をまざまざと感じることができます。あえて本画を展示しない、チャレンジングな試みです。
会期 |
2020年11月28日(土)~2021年2月7日(日)
|
---|---|
会場 | 東京ステーションギャラリー Google Map |
住所 | 東京都千代田区丸の内1-9-1 |
時間 |
10:00~18:00
(最終入場時間 17:30)
|
休館日 |
月曜日 年末年始 12月28~1月1日 1月12(火) ※ただし、1月11日、2月1日は開館 |
観覧料 | 一般 1,200円 高校・大学生 1,000円
|
TEL | 03-3212-2485 |
URL | http://www.ejrcf.or.jp/gallery |
割引券 | http://www.ejrcf.or.jp/gallery/campaign.html |
5.0
本画でないのにこの迫力
下絵でこれ。凄まじいものがある
丁度、池寒魚「画鬼と娘」を読んでいるところなので、凄まじさがいや増す。
やっぱり暁齋はいいな。
次は本画を見たいものだ。
そういえば暁齋を以前のステーションギャラリーでも見たな。
予約制なのに結構混んでいたのは人気があるからかな。それは喜ばしいことだ。
4.0
本画なし。素描、下絵、画稿、席画、絵手本のみ。って、スゴイというかアイディア賞もの。
構想の源泉がうかがえる面白い企画。即興の迷い無き線の走りは素晴らしい。下絵に関しては、太い線の構図に、薄紙を重ね執拗に細部に結びつけていくレイヤー構造。細かい群像の美しき線描は、まるでボッチチェリの「神曲」のごとき。
もともとは海外作品企画だったのが、この時勢での代わりの企画らしい。作品すべて河鍋暁斎記念美術館所蔵品。調べてみると小さな美術館。両美術館のキュレーションの力量がうかがえる。地方美術館との積極的コラボが、都市型美術館のこれからのありかたのひとつになるかも知れない。
5.0
河鍋暁斎の筆力をそのまま見せつけられた展覧会。面白く、力強い作品群に圧倒された。しかし、弟子の教育に熱心であるにも関わらず遂に己を超えるものが出なかったのは悲しい。
4.0
日本画の筆遣いが生のまま感じられる展示。何度もの練習、下書きを経ていよいよ本番に挑むのだなということがとてもよく分かりました。
中でも、筆で書く線が表す躍動感、立体感には目を奪われました。大変細密丁寧に描かれている部分と大胆な部分。どちらからも、もともとの才能、かつ何度も何度も描いたであろう(想像の域ですが…)努力の部分があったことが感じられ、天才がその才能のままに描いて描いてを続けていると、このような生命力のこもった線が書けるのだなと勝手に想像したりしてました。
ステーションギャラリーの内装も相まって、手軽な時間ながら、その世界に没頭できる雰囲気のある作品展でした。
4.0
思いがけず、招待券を頂いたので、出かけてきました。
ジブリ映画の「平成ぽんぽこ狸合戦」に出てくる「百鬼夜行」や近代の「鳥獣戯画」でしか知りませんでしたが、改めてその天才ぶりに目を見張りました。
しかも、自分の才能に良しとすることはなく、日々努力を続けて、後継者を育てることにも余念がなかったと聞きます。
その底力は何かと聞かれたら、その精細な「デッサン力」に他なりません。人間動物は老若男女問わず、骨格から描いていく。美人画のデッサンに「どんな美女も一皮剥けば皆同じ」というエピソードには笑ってしまいました。
顧客の要望した題材に応じて、即興で描く座画を8時間で100枚以上残したのも、日常の絶え間ないデッサンによる賜物に他なりません。
また、自分が手掛けていた作品の下絵に、全然関係のない題材の絵が所々描かれているのは、弟子の質問にその場で答えていた証だそうです。
それくらい弟子を大切に育てていたのに、画家として大成したのが実の娘だけというのが、何とも皮肉な運命です。
テレビもインターネットもない時代に、墨ひとつ筆一本で、ここまで描いた川鍋暁斎の底力をパソコンで描いている21世紀の芸術家たちは、どう思うのか、ぜひ感想を聞いてみたいものです。
5.0
本絵の線が決まるまでの試行錯誤。
描いて描いて描いて、毎日どのくらいたくさんの絵を描いていたのか。
下絵といっても、生き生きとした線の画力と、暁斎の描くことへの熱量に圧倒されました。
ご子孫が大事に保管くださっていることに感謝。
コロナ禍が収束したら、河鍋暁斎美術館に行きたいですね。
ミュージアムショップに、茶封筒に入った暁斎の紙札がありました。3枚入り110円!
絵柄は開けてのお楽しみです。しおりにちょうど良い感じです。
5.0
とても素晴らしかったです。
以前、何処かで数点展示されているのを観ましたが、下絵等だけで展示が出来るほど作品が残っている事に驚きます。
肉筆画の力って凄い!
4.0
東京ステーションギャラリーでの「河鍋暁斎の底力」では暁斎の筆意がダイレクトに感じられる下絵を中心に展示されてます。本画も展示されていますが、席画が中心なので暁斎の筆意と機知の豊かさでどんなものでも描いた様が伝わってきます。
描き直しや違う題材描いているので、じっくり見てると様々な暁斎の思ってた事が見えてきます。若き暁斎が誤解を受けた行動の時の下絵も展示されていて、これがあのエピソードのものかと感慨深いです。
5.0
これはおすすめ展覧会です❗️かつて上村松園が、線が命、自身の作品で最高の状態は下絵の段階で、絹に写しとり彩色していくほど下がっていくと言う趣旨の事を書いていた記憶があります。席画、下絵、絵手本とわかれて展示されていて、暁斎の線の魅力を堪能出来ます。席画の迷いのない勢いのある線、下絵では訂正の朱線入り乱れた、暁斎の作品に対するこだわり等も看取出来て大変興味深い!今回の図録は判鵝大きく豪華で観やすい。
5.0
河鍋暁斎下絵展、面白かったです!
ハリポタ展が飛んだための緊急展覧会だと思いますが
東京SGらしい取り組みでとても良かったです。
まぁ暁斎、ベラボーに上手いですね。
ニヤニヤしちゃうくらいずーっと上手いです。
下絵ならではの筆勢が思い切り感じられるのが素晴らしい。
席画も良いし、絵日記も良いし、弟子思いの優しい暁斎絵手本も素敵です。
雅邦の画稿も良いし、先日見た芳年の画稿も良かったです。
是真さんの下絵も見てみたいし、底力シリーズ面白いかも知れません。
暁斎も東京SGもスゴイなぁ。
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