舟越 桂 私の中にある泉

渋谷区立松濤美術館

  • 開催期間:2020年12月5日(土)~2021年1月31日(日)
  • クリップ数:18 件
  • 感想・評価:4 件
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舟越桂《水に映る月蝕》 2003年 楠に彩色、大理石 作家蔵 撮影: 今井智己
舟越桂《妻の肖像》 1979-80年 楠に彩色 作家蔵 撮影: 落合高仁
舟越桂《夏のシャワー》 1985年 楠に彩色、大理石、眼鏡 世田谷美術館 撮影:落合高仁
舟越桂《冬の本》 1988年 楠に彩色、大理石 作家蔵 撮影:落合高仁
舟越桂《山を包む私》 2000年 楠に彩色、大理石 個人蔵 撮影:内田芳孝
舟越桂《「水に映る月蝕」のためのドローイング》 2003年 紙に鉛筆 作家蔵 撮影:今井智己
舟越桂《戦争をみるスフィンクスⅡ》 2006年 楠に彩色、大理石、革 個人蔵 撮影:内田芳孝
舟越桂《スフィンクスには何を問うか?》 2020年 楠に彩色、大理石、革 作家蔵 撮影:岡野圭
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この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

現代日本を代表する彫刻家、舟越桂(ふなこしかつら 1951–)は、東京藝術大学大学院在学中に函館のトラピスト修道院から聖母子像制作の依頼を受けたことを契機に、本格的に木彫での人物像の制作を開始しました。

1980年代にはじまる楠の木彫彩色の人物像は、1990年代前後から異形化が試みられるようになり、新たな表現領域が切り拓かれていきました。

舟越は、一貫して人間の姿を表すことにこだわり、「自分の中の水の底に潜ってみるしかない」と、創造にあたってまず自分自身と向き合う姿勢をとり続けてきました。その背後には「ある個人を特定して語っていく事、それが普遍的に人間について語る事になっていく」という思いがあり、また創作の源となる作者の内面は、ひそかに外につながる水脈を保つ地底湖のように、社会的あるいは個人的な様々な事象を受けとめ揺らぎ続けてもいるのです。

本展ではこの作家の心のありようを、「私の中にある泉」と呼びます。そして、1980年代から今日までの代表的な彫刻作品にくわえ、ドローイング、版画、何かを思うたびに書き留められるメモ、自作のおもちゃや小物などをつぶさに見ていくことで、作品が生み出される作家自身の内なる源泉の姿そのものを探ります。

開催概要EVENT DETAILS

会期 2020年12月5日(土)~2021年1月31日(日)
会場 渋谷区立松濤美術館 Google Map
住所 東京都渋谷区松濤2-14-14
時間 10:00~18:00
  • ※毎週金曜日の夜間開館(~午後8時) は当面の間中止します
休館日 月曜日 
12月29日(火)~1月3日(日)、1月12日(火)
※ただし1月11日は開館
観覧料 一般 500円(400円)
大学生 400円(320円)
高校生・60歳以上 250円(200円)
小中学生 100円(80円)
  • ※( )内は団体10名以上及び渋谷区民の入館料
    ※土・日曜日、祝休日は小中学生無料
    ※毎週金曜日は渋谷区民無料
    ※障がい者及び付添の方1名は無料
TEL03-3465-9421
URLhttps://shoto-museum.jp

渋谷区立松濤美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION

渋谷区立松濤美術館 渋谷区立松濤美術館

感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

5.0

建築との調和

初期の作品が展示された、地下一階の展示がとても良かったです。展示室の天井の高さと、舟越桂の作品の雰囲気がぴったりと合い、静かな、柔らかな空気が流れ、いつまでも滞在したいような空間になっていました。松濤美術館の建築の良さをこれほど感じたことはありません。

5.0

遠くを見つめる先には何が

父親のアトリエに落ちていた大理石のかけらで眼を作ったとの事。どの像も遠くの何かを見つめ何か言いたそう。スフィンクスは歪めた恐ろしい表情を持ちながら美しい乳房も堂々とさらけ出す。
会場二階の奥には家族の為の手作りの玩具やカードなど愛らしい作品も展示され楽しい。近くのBunkamuraギャラリーでも版画の関連展示が開催中。

4.0

一見シュール

平日の午前中に訪問しました。意外にも観覧者が多く、驚きました。密になるほどではありませんが、会期末は混雑するかもしれません。地下1階は作家の初期作品から、2階の展示は最近のものまでの展示です。地下の半身像は木彫とは思えないつややかな感じで、モデルの見た目を忠実に再現しているようで、リアリティーがあります。2階になるとスフィンクスを始め、異形の彫刻が並んでいます。立体像なので迫力というか存在感がすごく、何度も見返してしまいます。作家を知らずとも楽しめる展示と思いました。

5.0

静謐に会いに行く

舟越桂の初期から最近の作品まで、中規模ながらまとめてみられるのは久しぶりだ。
静かな佇まいを持つ初期人物像から「異形」に転じ、「スフィンクスシリーズ」に至るまでの木彫作品と、それに随するドローイング、家族のための木っ端のおもちゃまで、良いボリュームで展開されている。
初期作品がポツポツとホールに立つ。遠くから眺め、そして小さな言葉を聞くように近づいてみる。音にならない言葉が視覚を通して響いてくる。
近作の「異形」は、俯瞰する神のように見つめてくる。なにかを試され、考えを伝えなければいけないような気もしてくる。
家族のためのおもちゃや、小さなデッサンメモ書きは、人間舟越が垣間見え嬉しい。
個人的に大好きなので、至福のひとときでした。初期作品は懐かしい友人会えたようで感慨。

平日午前にもかかわらず来場者が多かった気がする。最大50人に制限とあるので、これから厳しい規制がかかるかもしれない。舟越桂人気もさることながら、500円という入場料もあるのかもしれない。安すぎるw。

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fumiko773さん、Audreyさん、シンディさん

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出展作品・関連画像IMAGES

舟越桂《水に映る月蝕》 2003年 楠に彩色、大理石 作家蔵 撮影: 今井智己

舟越桂《妻の肖像》 1979-80年 楠に彩色 作家蔵 撮影: 落合高仁

舟越桂《夏のシャワー》 1985年 楠に彩色、大理石、眼鏡 世田谷美術館 撮影:落合高仁

舟越桂《冬の本》 1988年 楠に彩色、大理石 作家蔵 撮影:落合高仁

舟越桂《山を包む私》 2000年 楠に彩色、大理石 個人蔵 撮影:内田芳孝

舟越桂《「水に映る月蝕」のためのドローイング》 2003年 紙に鉛筆 作家蔵 撮影:今井智己

舟越桂《戦争をみるスフィンクスⅡ》 2006年 楠に彩色、大理石、革 個人蔵 撮影:内田芳孝

舟越桂《スフィンクスには何を問うか?》 2020年 楠に彩色、大理石、革 作家蔵 撮影:岡野圭

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