4.0
やっぱり若冲好き!
前期だったので、観たい作品が全て観られたわけではなかったが概ね満足。
特に、好きな若冲の鶏たちには心奪われた。
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美術史家・辻惟雄氏(つじのぶお 1932〜)が、今から半世紀近く前の1970年に著した『奇想の系譜』。
そこに紹介されたのは、それまでまとまって書籍や展覧会で紹介されたことがない、因襲の殻を打ち破り意表を突く、自由で斬新な発想で、非日常的な世界に誘われる絵画の数々でした。
それから半世紀近くたった現在では、かつては江戸時代絵画史の傍流とされてきた画家たちが、その現代に通じる革新性によって熱狂的ともいえる人気を集めています。
本展では『奇想の系譜』で取り上げられた6名の画家、岩佐又兵衛、狩野山雪、伊藤若冲、曽我蕭白、長沢芦雪、歌川国芳の他に白隠慧鶴、鈴木其一を加えました。
8名それぞれの画家の作品を厳選し、近年の「若冲ブーム」、「江戸絵画ブーム」、ひいては「日本美術ブーム」の実相をご存じの方にも、またこの展覧会ではじめて魅力的な作品に出会うことになる方にも、満足していただける内容を目指しました。
現代の私たちの目を通して、新たな「奇想の系譜」を発信することで、豊かな想像力、奇想天外な発想に満ちた江戸絵画の新たな魅力を紹介します。
会期 |
2019年2月9日(土)~2019年4月7日(日)
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---|---|
会場 |
東京都美術館
![]() |
住所 | 東京都台東区上野公園8-36 |
時間 |
9:30~17:30
(最終入場時間 17:00)
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休館日 |
月曜日 2月12日(火) ※ただし、2月11日(月・祝)、4月1日(月)は開室 |
観覧料 | 一般 1,600円(1,400円) 大学生・専門学校生 1,300円(1,100円) 高校生 800円(600円) 65歳以上 1,000円(800円) 中学生以下 無料
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TEL | 03-5777-8600 (ハローダイヤル) |
URL | https://kisou2019.jp |
4.0
前期だったので、観たい作品が全て観られたわけではなかったが概ね満足。
特に、好きな若冲の鶏たちには心奪われた。
5.0
辻先生の『奇想の系譜』にリスペクトな展覧会。
私自身、学生時代に京都で観た若冲展から日本美術への興味が深まり、その後に蕭白展、山雪(・山楽)展と京都まで足を運び、数年前の芦雪展も名古屋へ出掛けました。
又兵衛、其一も企画展があると必ず観に行きますし、国芳、白隠も「映え感」あり。
皆さん最近見慣れすぎてしまったからか、さほど混んではいませんが、これからも忘れられてしまった素晴らしい画家や作品を見つけて欲しくなる、そんな展覧会です。
5.0
やはり圧倒的に異彩を放つのは蕭白。ここまでやるか、恐れ入りました・・・という感じです。
個人的には又兵衛と山雪が断然良かった。
行く前はまた若冲ですか・・・という感じで行くのを迷っていたが、新発見の作品もいくつかあり、充実していたと思う。
全体的にもわりに大きなものをどかんどかんと展示してあって見易かったし、久々に期待を上回る気持ちよい展覧会だった。(国芳がちまちまと小さく見えてしまう。)
5.0
作者ごとに展示されており、入場してすぐは若冲! もうそこから見応えがあります。やはり、鶏の絵は若冲が一番!!(かな?) でも、展覧会の中で一番は曽我蕭白。(タイトル忘れましたが・・)童子と青鬼の絵で。青鬼のトラ柄のパンツが可愛いすぎる!!
5.0
本が良かっただけに、客も多く、時期を選ばないと混雑でロクに見れないのじゃあないかと思った。金曜夜で、ダンスパフォーマンスがあって、ラッキーだった。
5.0
一人の絵師の中でも多様性が感じられて、大作だけでなく小品にも目が離せませんでした。
今ではそれぞれの絵師の展覧会では良く出展されている作品でも、改めて奇想という再発見の文脈に置いてみると、なぜこのように素晴らしい作品が低く見られてきたのか、美術を眺める眼の歴史性など考えてしまいます。
5.0
混みますよね見応え充分ですものね。やはり若冲が人気でなかなかゆっくりみることが困難でしたが見ることが出来ました。終了するまでにもう一度訪れる予定です。
5.0
美術史家の辻惟雄さんが半世紀も前、1970年に著した『奇想の系譜』、現在の日本美術ブームの源流となった名著と言われているそうです。同書で取り上げられたのは岩佐又兵衛、狩野山雪、伊藤若冲、曽我蕭白、長沢芦雪、歌川国芳の6名。今回の展覧会では、それに白隠慧鶴、鈴木其一を加えた計8名の作品を紹介しています個人的には若冲・国芳・鈴木其一が特に好きでが、もちろんみな好きです。(そうなの、奇想に北斎は入らないのね。と「新・北斎展」を見た後だけに思いましたが)
彼らの自由で斬新な発想と、それを表現できる優れた画力が、江戸絵画をこんなにも豊かにしてくれて、楽しくしてくれて、そのおかげで江戸の人々がその絵画を楽しみ、たとえ一時期忘れられていたにしても、今、彼ら奇想の画家たちにちゃっかりインスパイアされたかたちで、私たちのアート感覚はあるのだと思いますね。奇想の系譜はたぶん現代も、岡本太郎や横尾忠則ばかりでなく、多くのアーティストさんたちがそこに名を連ねている筈、と思います。
以前2016「都美」の若冲展で、都合がつかずに会期末が迫り、驚異の三時間半並びで閉館のため一時間で出なければならないという悲惨を体験しているので、晩節繰り合わせてなんとか出かけて来ました。TV等にも多く取り上げられていて、金曜の夕方、混雑はある程度覚悟していましたが、意外にも入り口までの並びは全くなく、会場内も、最初の若冲は若干の混雑があり、又兵衛は絵巻などで近くから見なければならない作品でかなり混雑し、でもそれ以外は楽勝に、間近からゆっくり見ることが出来ました。折り返し見も十分できました。
若冲の超絶技巧は前回、またそれ以降の諸展で見て来ましたが、最晩年の墨一色で軽やかな筆さばきで魅せる《鶏図押絵貼屏風》は、本当に面白く素晴らしかったです。もちろん《旭日鳳凰図》《紫陽花双鶏図》其一の《百鳥百獣図》など単眼鏡でじっくり細部を見たい作品はあるのですが、8人の作品は、離れたり近づいたり左右に立ち位置を変えたりしながら見て楽しむ作品も多くありました。とにかく飽きない楽しい展覧会でした。
私はポストカードやクリアファイル以外、余りグッズを買わないのですが、国芳鯨のガマグチを購入してしまいました。
これからのもう終盤は、混雑するかもしれません。日本美術に興味のある方は、ぜひ、早めに行って… Read More
5.0
若冲と国芳が観たくて訪れたが、お目当ての作品はもちろん、それ以外の作品の素晴らしさに、ずーーーっと観ていられる、観ていたい展覧会だった。
私のご贔屓の若冲は、どれも好きだが、一層目を奪われたのは、水中に顔を潜らせた水鳥の掛け軸。水中の透け感が見事でジーーーッと見てしまう。繊細さが心にしみた。
1Fの最後に展示されていた曽我蕭白の獅子図は、2匹の獅子の可愛さにノックアウト!ちょうど座って観られる場所もあり、多くの人々が行き来する中でボーッと眺めてしまった。本当にずっと観ていられる飽きない可愛さ。
岩佐又兵衛は、今まであまり惹かれたことはなかったのだが、「山中常盤物語絵巻」の美麗さに、喰い入るように観てしまった。学芸員さんが「並ばないで好きな位置からご覧ください」とアナウンスしていたが、申し訳ないがコレはやはり物語の流れを追いつつ観たく、つい並んで順に観てしまった。しかし本当に美しい!色彩と精緻さ、ペットリとした絵柄にも関わらず人物たちの生き生きとした様、ついもう一度観たくて、おかわり鑑賞してしまった。並んですいません。人物の足先とか、鎧や着物、素敵だ!!
鈴木其一は、繊細な線が美しく、特に気になったのは「藤花図」だ。絹の布感がザラッとしつつもしっとり藤が描かれており、観ていて飽きなかった。
国芳はもともと好きなのでどれもいいと思ったが、がしゃ髑髏の可愛さったらない!これが観られた至福感たるや。
他にも本当にわくわくウキウキする作品多数で、幸せいっぱいになる展覧会だった。行けてよかったーーーー!!
5.0
都美術館の65歳以上無料日をねらって行きました。それぞれの画家に分けられた展示が見やすかった。ふだん意識していなかった芦雪や白隠もこのカテゴリーで出ていておもしろかったです。
5.0
伊藤若冲、曽我蕭白、歌川国芳が好きなので観に行きました。観るもの全て素晴らしく、特に若冲の紫陽花双鶏図の素晴らしさたるや。大満足の展覧会でした。もう一度観に行こうかと計画中です。
5.0
若沖の新発見の作品がテレビで紹介され話題ですが、若沖以外、特に岩佐又兵衛、狩野山雪、長沢芦雪のコーナーはかなり充実しております。個人蔵であまり展示されないの芦雪方広寺大仏殿炎上図は必見ですよ。更に新たに系譜に加えられた其一の屏風の名品、後期は蕭白の奇想の極み、文化庁蔵群仙図屏風や美人図も展示されます。
4.0
若冲のクジラと象に迎えられ、国吉のクジラに見送られて帰ってきました。間で、猫のように見える若冲の虎・ひょうきんな(?)鶏たち、芦雪の牛や象(寄り添っていた子犬がかわいい!!)・猿など、江戸時代の人の動物に対する温かいまなざしを感じました。
とても個性的な方々の絵に圧倒されて、かなり疲れましたが、日本画と一口に行っても様々な絵があるのだなぁと思いました。一番インパクトがあったのは芦雪の「なめくじ図」で、芦雪だけの展覧会を観たいなと思いました。
4.0
会期早めの平日午前でも思ったより混雑していました
入場口左脇のスペースで10分くらいのビデオ上映があります
若沖の 虎図 が可愛い
芦雪の 龍図襖 は勢いがあり
白隠の 蛤観音図 はひょうきんで
其一の 百鳥百獣図 で干支の猪を見つけました 貝図 も上品で良かったです
国芳の 鰐鮫 は迫力がありました
この混雑は若沖人気のせいなのかしら?
5.0
奇想の系譜後期も訪問しました。
日美でも紹介されたせいか観客が増加しています。
土日であれば午前9時前朝イチ入館が理想です。
若冲、曾我蕭白《群仙図屏風》、又兵衛《山中常盤物語絵巻》《浄瑠璃物語絵巻》あたりは大変混雑します。
混雑無く見たいのであれば9:30~10:00までの一本勝負と思ったほうが良いです。
お早めにどうぞ。
(2019-03-18追記)
奇想の系譜展、良かったです!
単独でも回顧展が出来る絵師8名を大集結させた江戸絵画展の決定版でした。
お腹いっぱいになる前に次の絵師が登場するので飽きずに鑑賞出来てちょうどよい塩梅です。
曾我蕭白
一番良かったです!端正でキッチリとした絵も描けるのだけれどもやはり魅力的なのは
のびのび奔放闊達に描いている絵画群。ホントに楽しげです。
後期展示が見逃せないです。
長沢芦雪
この人も応挙風なのはちょっと落ちて、お師さんから解き放たれた作品が素晴らしい。
なめくじ図が欲しい。
岩佐又兵衛
緻密な箇所まで丁寧に描いていてスゴイ。
絵巻物は行列になるので注意が必要ですね。
こちらも後期作品が良さげです。
鈴木其一
《夏秋渓流図屏風》がクール過ぎる。もっと観たいです!
伊藤若冲
言わずと知れた江戸絵画の大エース。実は水墨画が良いんですよねぇ。
初っ端なので混雑気味になります。
初日開館前に並びました。
若冲はみんな丁寧に見るのでサラッと流して蕭白芦雪を堪能します。
又兵衛絵巻も人が増えると見づらくなるので優先します。
其一も目玉の《百鳥百獣図》が混み合い気味で手狭なスペースなので早めが良さそう。
どうせ並ぶのであれば朝イチが良いと思います。
若冲は捨てて他の絵師を空いた環境で楽しむのも一つの手です。
図録は辻惟雄、山下裕二の両氏も作品解説を執筆する気合の入れようです。
グッズも面白いのが揃っています。
今回の8名+北斎、暁斎(明治期だけれども)の絵師ベスト10を楽しむのも良いのでは無いでしょうか。
お早めの訪問、時間に余裕を持っての鑑賞をオススメします。
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曽我蕭白 《群仙図屏風》(右隻) 紙本着色 六曲一双 各172.0×378.0cm 明和元年(1764) 文化庁 重要文化財
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長沢芦雪 《白象黒牛図屏風》(左隻) 紙本墨画 六曲一双 各155.3×359.0cm 米国・エツコ&ジョー・プライスコレクション
長沢芦雪 《白象黒牛図屏風》(右隻) 紙本墨画 六曲一双 各155.3×359.0cm 米国・エツコ&ジョー・プライスコレクション
岩佐又兵衛 《山中常盤物語絵巻 第四巻(十二巻のうち)》 紙本着色 一巻 34.1×1259.0cm
静岡・MOA美術館 重要文化財 【展示期間:2月9日~3月10日】