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ロシアの美
ヨーロッパの歴代なんちゃら派とは一線を画するロシア絵画。
ただ、美へのロマンはハンパない。
巨大帝国の良作がてんこ盛りです。
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白樺や樫の木の深い森、雪に覆われた大平原、木々の葉が金色に色づく黄金の秋、長い冬が終わって樹木や草花が芽吹く春。こうしたロシアの大自然に、画家たちは大いなるロマンを見出し、絵画の題材としてきました。
このような作品が多く描かれるようになった19世紀後半は、ロシア帝国が崩壊し、やがてロシア革命を迎える激動の時代でした。芽生えはじめていた郷土愛とともに、当時のロシアの複雑な社会、そしてこの時代を生き抜いた人々もまた、絵画の題材となりました。
本展では、ロシア美術の殿堂と言われる国立トレチャコフ美術館が所蔵する豊富なコレクションより、19世紀後半から20世紀初頭の激動のロシアを代表する作家の風景画、風俗画、人物画、静物画を、自然や人物像に内在するロシア的なロマンに思いを馳せて紹介します。
会期 |
2018年11月23日(金・祝)~2019年1月27日(日)
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会場 | Bunkamura ザ・ミュージアム Google Map |
住所 | 東京都渋谷区道玄坂2-24-1 Bunkamura B1F |
時間 |
10:00~18:00
(最終入場時間 17:30)
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休館日 |
※2018/11/27(火)、12/18(火)、 2019/1/1(火・祝)のみ休館 |
観覧料 | 一般 1,500円(1,300円) 大学・高校生 1,000円(800円) 中学・小学生 700円(500円)
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TEL | 03-5777-8600 (ハローダイヤル) |
URL | http://www.bunkamura.co.jp/ |
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ヨーロッパの歴代なんちゃら派とは一線を画するロシア絵画。
ただ、美へのロマンはハンパない。
巨大帝国の良作がてんこ盛りです。
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ロシア絵画の底力というのを、どうだ、恐れ入ったか!とばかりに見せてもらいました。ロシアの絵画は自然も女性も美しいですね。
会場出たところでイメージキャラクターのチェブラーシカのスタンプラリーをやっていたので、参加したら招待券が当たってしまいました。後日また観に行きました。2回観たからと言って感動が薄れるということはありません。
4.0
多岐に亘、作品の構成はどれも素晴らしく、展の代表作意外で、特に素晴らしい名作に出合えたのはとても貴重な機会でした。
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イワン・クラムスコイ《忘れえぬ女》を目的に見に行く。ロシア美術は、西洋美術史を学んでもあまり出てこない。特異な画家が、時折出てくる程度である。調べるとロシア美術もフランスなどの西洋美術史と同じような歴史をたどったようだ。18世紀後半の女帝エカテリーナ2世により、西洋化が進められ、フランスなどの絵画に近いものが良いとされた。しかしその後19世紀後半に反アカデミックとして、移動派が生まれる。それは印象派が反アカデミックに、戸外に飛び出したことに似ている。
4.0
昔、ロシアへツアー旅行で行った時には、エルミタージュとプーシキンとそれに国立ロシア美術館、しか見ませんでした。国立トレチャコフ美術館、素敵な美術館があったのですね。「ロシアの音楽と文学が日本でどれほどよく知られているか、誰もが知っている。多くの人がトルストイとドストエフスキーを読み、チャイコフスキーは最も人気が高い作曲家の1人だ。ロシア絵画は残念ながら、それほどよく知られていない。Bunkamuraザ・ミュージアムで開く展覧会は、ロシア文学読書時に浮かぶロシアのイメージを補填する」とトレチャコフ美術館のゼリフィーラ・トレグーロワ館長の言葉だそう。なるほどあまりなじみのないロシア絵画の魅力を、存分に味わうことが出来た展覧会でした。作品を通して見る当時のロシアの日常、大きく広がる自然、透明感のある凛とした風景、そして幻想的に描かれた美女。タイトルにふさわしいロマンティックな作品たちにお目にかかれました。今回最も話題を呼んでいるのは、やはりイワン・クラムスコイの「忘れえぬ女(ひと)」と「月明りの夜」ですが、どちらもドラマチックで謎を秘めています。画家の作意に完全に引っ掛かり、絵画の世界に引きずり込まれてしまいます。平日昼寄りの午前の割りに会期末が近いためか、結構混んでいました。が、やはりなじみがないためでしょうか、じっくり見ることの出来る程度ではありました。Bunkamuraは休みなしで18時まで、金・土は21時までですので、まだ見に行かれていらっしゃらない方は、この機会に是非、侮れないロシア絵画の魅力を、味わって来てください。
4.0
とにかく「忘れえぬ女」を見に行く展示会ではありますが、ロシアの画家の技量と、ロシア人の美意識を知る機会となりました。シーシキンの自然への観察眼と対象に見る人の視線を集める構図の取り方。アイバゾフスキーの海の白い泡とエメラルドグリーンの水の色。ステパーノフの鶴を目で追う子供たちの愛くるしさなどなど。ところで、「忘れえぬ女」の原題は「Neizvestnaya(Unknown Lady)」で、訳すれば「見知らぬ女」だったところを、何ともいい邦訳を当てたものです。映画も邦題の良し悪しが日本でのヒットを左右する重要な要素になりますが、この絵画については「忘れえぬ女」の名が人気を後押しする要素になったものと思います。
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ロシアの四季とそこに生きる人の生活を堪能した展覧会でした。ロシアというとどうしても厳しい冬というイメージがつきまといますが、木々にきらめく雪など冬の美しさを見せつけられました。他の季節においても、その地に生きる人々の息遣いを感じられる作品が多く、気づいたら図録を購入していました。
5.0
今までロシア絵画を見る機会がなく、「移動派」という言葉も初めて知りました。
初めて見る作品ばかりでしたが、ロシアの自然の美しさや人々の生活風景がリアルに伝わってきました。
「忘れえぬ女」は本当に美しく素敵な作品で、女性の何とも言えぬ表情に引き込まれそうになりました。
展覧会の応援キャラクターである「忘れえぬ女」の衣装を着たチェブラーシカがとてもかわいいので、是非ミュージアムショップもチェックしてほしいです。
5.0
ロシアの広大な土地と豊かな自然を感じる事が出来、圧倒されました。自然ととことん向かい合わなければ表現できない木の皮、石の苔、穂の先、轍、水面、月光、木漏れ日に感動し、空の描写では雲の動きを想像してしまうほどだった。樫の木には、壮大さと静かさ、威厳を感じた。充実した時間を過ごせ大満足です。
5.0
風景画や肖像画など、今まであまり鑑賞してこなかった、ロシア絵画の見事な写実性に圧倒されました。
以前のロシア旅行では、エルミタージュ美術館へ行ったので、ロシア絵画はあまり鑑賞できず、次回はぜひロシア絵画を数多く鑑賞したいと思いました。
4.0
ロマンティックロシア、良かったです。
ロマンティックかつドラマティック、センチメンタルといったところでしょうか。
日本人は感覚的な民族でもあるため琴線に触れるのも分かります。
シーシキンを筆頭に良質の風景画が多いので幅広い層に受け入れられているのだと思います。
赤いヘッドバンドをした女の子の習作がとても可愛くて良かったのですが
ガラスが擦り切れてて見づらいのが難点。
アイヴァゾフスキーも大きな作品ではありませんが2点来ています。
混雑状況ですが夜間開館がオススメです。
21時まで開館していますので20時以降は空いてて快適です。
5.0
待ってました、の展覧会です。
ロシアの原風景や生活がリアルに忠実に表現されている作品がばかりがこれでもかというくらいに勢ぞろいしています。
ロシアの風土に根差した表現がリアルにわかる、素敵な作品がたくさんです。
有名どころのリーピン以外にも知らなかった作家さんで気になる方がたくさん発見できました。
東京富士美術館と合わせて両方必見の展覧会です!!
コラボグッズのチェブラーシカもなかなかかわいかった・・・(笑)
5.0
Bunkamura ザ・ミュージアムの「ロマンティック・ロシア」を開催初日の23日に観て来ました。
いつもならば、開館の10分前に行けば、少し並ぶ程度で入れるのですが、この日は何と開館15分前から既に80人程の行列ができていました。前に並んでいた男性に聞くと、「開催初日に先着200名に特製のクリアファイルがプレゼントされる」とのこと。それで早くも列ができていたと納得。ラッキーなことに私は81番目でプレゼントをゲット。
開館と同時に中に入ると、ロシアの雄大な自然の風景と、人々の日々の暮らしの様子を描いた絵画が展示されていました。私はロシアだけをテーマにした、かつロシアの画家だけの展覧会は初めてでしたが、お目当ては誰もが一度は観たことのあるクラムスコイの「忘れえぬ女(ひと)」です。実はプレゼントのクリアファイルは表側がこの「忘れえぬ女」、裏側が鑑賞で印象に残った「月明かりの夜」となっていましたので、後からとても嬉しくなりました。鑑賞内容は講演会の内容と共に後半に記しました。
鑑賞時間はゆっくりと鑑賞して90分でした。
そして、ランチタイムへ。渋谷東急百貨店本店のレストラン街は8階にありますが、どの店も1600円以上で割高です。
ランチ後、14:00からの国立トレチャコフ美術館キュレータのガリーナ・チュラクさんの講演会(当選しました)を聴講するために、13:40に受付し、左右に幅広い特設会場の一番前の席へ。
席には大きな封筒が置かれ、中を見てビックリ。何と鑑賞前にプレゼントされた特製クリアファイルがまた入っていたのです。嬉しさ倍増ですね。
講演会では同時通訳の方のしゃべり口もとても明確で歯切れが良く、よく理解できました。今回は「ロマンティック」と題して、ロシアの日々の人々の生活と風景の情景をテーマにした展覧会として企画したとのこと。
会場は四季、人々、子供、都市生活の4つの章仕立てで構成されていました。ロシアでは樫の木が一番最後に緑に色付くので、この木が色付く頃に春が最も色濃くなる時期であることを示しているそうです。
シーシキンという画家はロシアで最も有名な風景画家で、「森の王様」とも呼ばれています。彼の絵と聞いただけで、ロシアの人々は絵を観る前から素晴らしい情景を浮かんでくる位に評価されているそうです。でも、今回の彼の展示作品… Read More
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