3.0
作者は有名だが……
作者は有名なものが多いが、作品はあまり有名でない物が多い。プラド美術館には同作者の傑作があるのに……。あえて見どころをあげると、ベラスケスの《マルス》。ベラスケスの神話世界と現実世界の奇妙な合成が見て取れる。
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マドリードにあるプラド美術館は、スペイン王室の収集品を核に1819年に開設された、世界屈指の美の殿堂です。
本展は、同美術館の誇りであり、西洋美術史上最大の画家のひとりであるディエゴ・ベラスケス(1599-1660年)の作品7点を軸に、17世紀絵画の傑作61点などを紹介します。
◆プラド美術館展のコレクションの真髄を紹介
2002年「プラド美術館展 スペイン王室コレクションの美と栄光」を始めとし、2006年「プラド美術館展 スペインの誇り 巨匠たちの殿堂」、2011年「プラド美術館所蔵 ゴヤ―光と影展」、2015年「プラド美術館展― スペイン宮廷 美への情熱」と趣向を凝らした4回のプラド美術館展がこれまで開催されています。来場者数は合計180万人超に上ります。5回目となる本展は、プラド美術館の核であるベラスケスと17世紀絵画のコレクションを網羅的に紹介する構成となっています。関西では12年ぶり、兵庫県立美術館では初めてのプラド美術館展の開催となります。
◆巨匠ベラスケスの傑作が「7点」そろう画期的な展覧会
17世紀スペインを代表するのみならず、西洋美術史上最も傑出した画家のひとりであり、マネやピカソなど後世の芸術家たちにも大きな影響を与えたディエゴ・ベラスケス。プラド美術館では、彼が残した作品の半数近くを所蔵していますが、国民的画家としての重要性から、まとまった数で貸し出される機会は極めて限られています。本展には重要作ばかり7点が出品されますが、これは日本で開催される展覧会では過去最多の作品数です。ここに、「ベラスケス展」と言っても過言ではない画期的な展覧会が実現します。
◆ルーベンス、ムリーリョ、スルバラン…17世紀黄金時代の数々の名画が出品
ベラスケスが宮廷画家として活躍した17世紀のスペインは、他にも多くの重要な芸術家を輩出するとともに、国王らにより未曾有の規模で芸術の擁護と収集が進められ、名実ともに絵画の「黄金時代」を迎えました。日本とスペインの外交関係樹立150周年を記念して開催される本展は、スペインだけではなくイタリアやフランドル絵画の作例も加えて、61点の油彩画と9点の資料によって17世紀マドリード及びスペインの国際的なアートシーンを再現します。
※東京会場では、プラド美術館所蔵作品に加え、本展の内容と密接に関連する国立西洋美術館の所蔵作品2点も出品されます。
会期 |
2018年2月24日(土)~2018年5月27日(日)
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会場 | 国立西洋美術館 Google Map |
住所 | 東京都台東区上野公園7番7号 |
時間 |
9:30~17:30
(最終入場時間 17:00)
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休館日 |
月曜日 ※3月26日(月)、4月30日(月)は開館 |
観覧料 | 一般 1,600円(1,400円) 大学生 1,200円(1,000円) 高校生 800円(600円)
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TEL | 050-5541-8600 (ハローダイヤル) |
URL | http://prado2018.yomiuri.co.jp |
3.0
作者は有名なものが多いが、作品はあまり有名でない物が多い。プラド美術館には同作者の傑作があるのに……。あえて見どころをあげると、ベラスケスの《マルス》。ベラスケスの神話世界と現実世界の奇妙な合成が見て取れる。
5.0
どの作品もキレイだし、ミッチーの音声ガイド、すごく聞きやすくてとてもよかった☆ブリューゲル(父)の作品は写真みたいでよかったけど、ポストカードは写真なので暗くなっていて、実物とちょっと違うから買わなかった(笑)
4.0
ベラスケスがウリということで、もちろん有難く拝んできましたが、実は7点のみ。全体から、天正遣欧使節が会ったというフェリペ2世以降のスペイン・ハプスブルクが栄華を誇っていたこと、しかし、無敵艦隊がイギリスに敗れた後、何となくとぼけたフェリペ4世の表情からも、下り坂の気配と、ですが、文化的に成熟していったスペインを感じる展覧会でした。中でも、①スルバランの作ともいわれているそうですが、巨大な男の頭の絵は17世紀のものとは思えない、モダンアートの領域で、圧倒的なインパクトでした。②ヴァン・ダイクやリベーラという画家の明暗と写実は、数年前のBunkamuraの展覧会で、とても印象的だったアントニオ・ロペスの源流を見た気がしました。③他方、ベラスケスの東方の三博士の絵のイエスさまは、そこだけ写実から離れ、ほとんど漫画みたいで、可愛いすぎます。
4.0
ベラスケスが学んだルーベンスやティツィアーノの作品も展示。
軍神マルスの肖像には、戦の後の疲れと穏やかな平和の様子が見て取れた。
王族の引立て役として仕える小人症の人々も、生き生きと描かれていた。
5.0
17世紀のスペインの実力を堪能できる展覧会。
ベラスケスが主役だが、ティツィアーノ、ルーベンス、ロラン、ムリーリョなど大作が続々と.唸ってしまう。
当時は、イタリアもまた、多くがスペイン領であったから、イタリア画家の作品も収集されている。
で、裸体画〜世間では禁じられていたが、宮廷では収集されており、ベラスケスが支えたフェリペ4世も、裸体画の部屋を設けて鑑賞していたよう〜あり、身体的障害を持った人が勤める、エナーノの絵はあり、ボデコンの真の意味が分かる絵はありと様々。
繰り返し、スペインの実力を堪能できる大きな絵が多く参ってしまうが、作品解説の文字が小さいのが難。
5.0
数年に一度は開かれるプラド美術館展。
個人的に世界一好きな美術館なので、毎回足を運んでしまいます。
超目玉作品はありませんが、大好きなベラスケスにスポットを当て、見ごたえは十分です。
3.0
全く期待してなかったのに、はじめの肖像画しかも男性「ファン・マルティネス・モンターニュス」をみて嫌悪どころかスーッとした自分に驚きました。何気ない一瞬の表情をとっている。あと、私の心が強く反応したのは、ベラスケスとはちがう人たちでした(^-^;。中でもヤン・ブリューゲル(父)「視覚と臭覚」にくぎ付けで、こんなの飾れる家に住みたい!なんて思うほどでした。また、間近でみると何かわからずとも引いてみるとちゃんと模様になっているベラスケスの手法は後に、印象派がとりいれることになったというのはなるほどと思いました。ベラスケスは私にとっては好んで見に行きたい画家ではないけれど、毛嫌いしたり胸焼けするような絵ではないとわかり、やはり、まんべんなく行くのは視野が広がるなぁとかんじました。
4.0
金曜のお昼頃、駅前は混雑。美術館内はゆっくり回れた。
一番の目玉であるカルロスの肖像画は、青が美しくきらびやか。個人的には矮人の人物画が素朴な人間味を感じられた。他にも小鳥のいる聖家族の絵は可愛いと人気が高かった。キリスト教の教養があるとなお楽しめる。
3.0
失礼ながら、プラド美術館に実際行ったら、きっととばしてしまうであろう作品がほとんど。(実際、ティツィアーノしか記憶にない。)
それでもこの時代の雰囲気に身を置くという意味のある展覧会だと思った。
ラスメニーナスにも出てくる、宮廷に欠かせない異形の人たち、単独の肖像は初めて見て驚きだった。
4.0
土曜日の夜鑑賞。週末なので日中は混んでいたと思うんですが、19時近くだったので余裕を持って見ることが出来ました。金と土は20時まで開館しているので、なかなか平日に行けない方には夜もオススメです。
絵の数自体はそこまで多くないと思いますが大きな絵ばかりで迫力がありました。目玉のベラスケスの絵は繊細で緻密な部分と大胆な筆使いとが混在しており、みる場所によって印象が変わり興味深かったです。
音声ガイド(¥550)の及川光博さんの声も落ち着いていて、絵にマッチしていたと思います。
一つ難を申すならば作品の横にある説明文が小さく近くでないと読めません。
3.0
日曜日昼少し前、上野は超ごった返していましたが、こちらの展覧会は、国立西洋美術館にしてはあまり混んでなく、そこそこゆったり観れました。大きい絵が多いので、空間が広めなのも理由かも。まだ始まったばかりだからかも。印象派の画家たちやルーベンスとか前の北斎に比し、案外ベラスケスの知名度のせいもあるかも。有名な『ラス・メニーナス』や『ブレダの開城』が来ていないせいもあるのかも。何れか判りませんが、これだけの名画を本場並みにゆったり見ることが出来るのは、なかなかない機会、アートファンならぜひ行かれるべきでしょう。
これまで、2002年「プラド美術館展 スペイン王室コレクションの美と栄光」、2006年「プラド美術館展 スペインの誇り 巨匠たちの殿堂」、2011年「プラド美術館所蔵 ゴヤ―光と影展」、2015年「プラド美術館展― スペイン宮廷 美への情熱」と、趣向を凝らした4回のプラド美術館展が開催されていて、5回目となる今展は、プラド美術館の核であるベラスケスを中心に、ルーベンス、ムリーリョ、スルバラン…17世紀スペイン絵画黄金時代の数々の名画コレクションを網羅的に紹介する構成となっています。
最初から『メニッポス』『マルス』は良いです。ベラスケスのタッチは、この時代でありながら印象派にもつながる? わざと手を抜いたように近くで見ると結構筆跡も荒々しかったり、でも、離れて見るとなんかイイ感じで写実になっていますよね。折角広くスペースをとって展示されているのですからぜひとも、近くでまた単眼鏡も使ったりしながら良く見ても、更にしっかり離れても見て下さい。基本、離れてみるために描かれたものなのですから。宮廷画家乍ら、対象の内面やバックグランドも描く肖像画や、ドラマ仕立ての歴史画宗教画は、後のゴヤをも思わせますよね。
マドリードの「プラド美術館」には二度行きました。また過去の「プラド美術館展」5回全て見ているのですが、中での今回の感想は、ボリューム感に欠けることもあり、☆3つとあまり良い方とは言えませんでした。しかしながら見る価値は十分と思います。
桜の季節や終盤はきっともっと混みます。今のウチですよ。
5.0
ポスターにもなっている王太子バルタサール・カルロスの肖像は、かわいくて威厳があって流石でした。フェリペ4世が、若きベラスケスを愛して、ベラスケスにしか自分の肖像画を描かせなかったという理由がわかる気がしました。個人的にはムリーリョの「小鳥のいる聖家族」が素敵だなと思ったのですが、スペインの黄金時代を感じることのできる展覧会でした。
3.0
国立新美術館の「至上の印象派展」とどっちを先にするか悩んで、プラド美術館展を選びました。まだ春めくとまでいかない天候と、スペイン絵画の重厚さがマッチして、絵を見たという思いずっしりと残ります。
絵画の栄光のサブタイトルそのままに、絵が絵として、いかにも絵であった時代の作品がずらりと並んで壮観。ベラスケスをまとめて見られる機会も得がたい。
5.0
ベラスケスがこんなに、というか、ここまで重厚な作品がそろいもそろって見られうことが夢のようです。
ベラスケスだけでもすごいけれど、他にもムリーリョやスルバランもあり、こんな重厚で濃密なスペイン絵画の世界が味わえるなんてすごいです。本当に西洋絵画のお好きな人は絶対見たくなると思います。
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