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包摂という言葉を考える
こちらの展覧会の鑑賞レポートが気になって、京都を訪れる機会があったのでこちらの展覧会にもお邪魔した。
一時間近くの長いビデオだったが「繁殖する庭プロジェクト」には考えさせれることがたくさんあった。
まず制作者の二人の女性が現在の婚姻制度の枠から外れたところで関係を作っていること。彼女たちが作ろうとする庭の空き地は建築基準法の基準の枠を外れ、建物が建てられない有用でないとされる土地であること。一生懸命庭作りをしていても雑草(有用でない植物)がはびこっていると除草剤をまかれてしまうなど、マイノリティ・弱者・無用など「多様性」が認められつつある社会が未だ多様でない現実をみせつける。
また展覧会のタイトル「包摂」と言う言葉にも初めて接し調べると「包摂」とは、【あるものを包み込んで取り込むことを意味する言葉で、広い意味では、あるものを包括的に受け入れることを指します。具体的には、異なる意見や立場、文化や価値観などを受け入れ、調和を図ることを指します。また、社会的弱者やマイノリティーなどを含め、多様な人々を包摂することが求められます。】とあったが、現実ではまだまだ実現していないからこそ「繁殖する庭プロジェクト」のような表現で私たちが現代の社会に疑問をもつことが必要なことを感じさせてくれた展覧会であった。



