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杉本作品展と畠山コレクション常設展の2本立てという感じ、もう少し混ぜてほしい
長いこと休館して、改築増築していた荏原 畠山記念館が2024年10月にリニューアルして再開。名前も「荏原 畠山美術館」に変わり、本館を諸々きれいにして、新館を増築しました。その基本設計を手がけたのが、美術家の杉本博司さんの主宰する新素材研究所で、杉本作品の展示とかをそのうちするのかな、と期待していたら、新館開館一周年記念として今回の展示が始まりました。
展示の構成は、本館が畠山コレクションで新館が杉本作品。どちらも展示替えありで、特に杉本作品はかなり入れ替えがある。ざっと数えてみると、前期のみが27点、後期のみが34点、通期で展示されるのが67点。そこそこ変わります。
見せ方は杉本が収集した古美術品や杉本自身が作成した写真や書を組み合わせて、床を構成するというものが中心で、併せて古美術品の茶碗と杉本作の茶碗、伊勢神宮の鰹木を原寸大で再現し茶席の結界にしたものがあったりする。
床の組み合わせは掛け軸と花器や仏具などなんだけど、この組み合わせは初めて見たという感じで、展示のバリエーションは無限にありそう。ただし、この組み合わせの意図はなんだろう、と気になってモヤモヤする。解説が欲しいところ。
ちなみに畠山コレクションでも入替があって、例えばメインビジュアルになっている重文指定の《清滝権現像》は、後期展示のみの展示です。
まあ、なかなか興味深いのですが、本館と新館で分かれてしまっているのが気になる。畠山コレクションの掛け軸の前に杉本コレクションを配置するようなしつらえも見てみたかった。
さて、写真撮影は新館ではOKですが一部不可。図録は現状未定。どうやら作るらしいのですが、ストレートな図録にはならないようです。







