4.0
栖鳳をまとめて。 画力に感嘆。
初期の模写画から始まり、写生帖も含めて、入替もあるので総展示数は約70くらいでしょうか。
二年前の京セラ美術館での大回顧展は見逃したので、今回は万障繰り合わせての名古屋行きでした。これだけまとめて観ることができ、大満足。
章立ては9つ。その最初は、若かりし頃の模写など。雪舟「山水長巻」の模写の筆の跡をしげしげと見ては、そうそう、それそれ、などと頷きます。勢いもそのままに。
また、写生帖の数々も、大家栖鳳が出来上がる過程の色々なチャレンジを覘き見るようで、興味津々でした。写生ありき、です。
圧巻のライオン画。《虎・獅子図》も含めて複数あり。たてがみ、毛並みの描写。息遣いが聞こえそうな雄々しき佇まいに、感嘆します。そして勿論、犬も猫も。鳥も。
実はあまり記憶・イメージがなかったのですが、魚も上手い。
美人画の代表作《絵になる最初》(重文)は展示期間が7/4~21と短く、そのタイミングを狙っての訪問でした。この絵のいきさつは、誠にオヤジ視線なのですが、チャーミングな恥じらいと衣装の様式美が、やさしく麗しい。
本展のサブタイトルに謳う「近代日本画のトップランナー」とは、そのとおり。あらためて納得です。
愛知県美術館は初訪なので、コレクション展もシッカリと見ました。こちらもなかなかの見応えです。
「千と千尋」の壁一面の巨大なタピスリー(これはフランスで所蔵されているもの)は凄い。 実際、観客のなかにはリアルに、うわー、って大きな声を上げている人もいました。
その他、マイ・ピックアップは、クリムト《人生は戦いなり》、藤田典子の超細密エッチング、等。
(追記)
後期展示も再訪。
入替がかなりあり、ラインナップはやはり前期が良いか。屏風絵作品を見ていて、モヤモヤが晴れた。栖鳳は六曲ものよりもスクエアの二曲ものの方が巧いように思う。

















