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愛知県美術館は、1955年に開館した「愛知県文化会館美術館」を前身とし、1992年「愛知芸術文化センター」10階に新しく開館した美術館である。愛知芸術文化センターは、名古屋市の中心部「栄」地区に建つ複合文化施設で、地上12階地下5階の建物内に美術館と貸ギャラリー、3つのホールや情報センター、芸術図書室などがある。
1つのフロアには、コレクション展と企画展の会場となる8つの展示室がある。展示室はそれぞれに広さや天井高などが異なり、一部では自然光の採り入れを可能としたり、映像や音響にも備えるなど、多様な作品に対応できるようになっている。また10階と屋上の12階には、屋外展示スペースを設けて、立体作品を設置している。
愛知県美術館では、1988年以降、20世紀の優れた国内外の作品及び20世紀の美術動向を理解する上で役立つ作品、および愛知県ならではの特色あるコレクションを形成する作品・資料を収集している。
国内外の20世紀美術は、愛知県美術館のコレクションの中心をなしている。国外では、ポール・ゴーギャン、パブロ・ピカソ、アンリ・マティス、グスタフ・クリムト、パウル・クレー、フェルナン・レジェなどのほか、ドイツ表現主義(エミール・ノルデ、エルンスト・ルートヴィヒ・キルヒナーらの絵画作品、エルンスト・バルラッハやヴィルヘルム・レームブルックらの彫刻作品ほか)、シュルレアリスム(ジョアン・ミロ、マックス・エルンスト、ポール・デルヴォーほか)、戦後アメリカ美術(モーリス・ルイスやサム・フランシス、フランク・ステラほか)などのコレクションが充実している。
国内の美術としては、近代洋画の先駆者・高橋由一や黒田清輝ら明治期の洋画に始まり、梅原龍三郎や安井曾太郎、中村彝など当時のヨーロッパの動向を咀嚼した画家たちの作品がある。
日本画では横山大観、菱田春草、竹内栖鳳など「日本画」という概念が誕生した時期を彩った作品から、川合玉堂、鏑木清方、安田靫彦など大正から昭和にかけての日本画の展開を示す作品まで、幅広いコレクションを形成している。
愛知県ならではの特色あるコレクションとしては、「木村定三コレクション」および「藤井達吉コレクション」がある。
「木村定三コレクション」は、名古屋の著名な美術品収集家 木村定三氏(1913-2003)とそのご遺族から寄贈された3,000点を超えるコレクションである。浦上玉堂や与謝蕪村などの文人画をはじめとする江戸時代の絵画、近代の日本画で特別な位置を占める小川芋銭、木村氏と交流のあった熊谷守一や須田剋太といった画家たちの作品を核としながら、陶磁器等の工芸品や中国・日本の仏教彫刻、考古遺物など広範囲にわたる。
「藤井達吉コレクション」は、愛知県出身で工芸の近代化に大きな役割を果たした藤井達吉氏(1881-1964)から寄贈された、自作および同氏が収集した絵画や工芸など約1,500点からなるコレクションである。
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