密やかな美 小村雪岱のすべて

あべのハルカス美術館

  • 開催期間:2025年12月27日(土)~2026年3月1日(日)
  • クリップ数:35 件
  • 感想・評価:4 件
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【後期展示】泉鏡花『日本橋』 装幀:小村雪岱 大正3(1914)年 千章館 (有)田中屋蔵
【前期展示】《青柳》大正13(1924)年頃 絹本着色 埼玉県立近代美術館蔵
【後期展示】《雪の朝》大正13(1924)年頃 絹本着色 埼玉県立近代美術館蔵
【前期展示】《おせん》昭和16(1941)年頃 ※没後の刷り 木版、紙 埼玉県立近代美術館蔵
【前期展示】《春告鳥》昭和7(1932)年 絹本着色 個人蔵(埼玉県立近代美術館寄託)
【後期展示】《邦枝完二「お傳地獄」挿絵原画》昭和10(1935)年 墨、紙 埼玉県立近代美術館蔵
【後期展示】《雪兎》昭和17(1942)年頃 ※没後の刷り 木版、紙 埼玉県立近代美術館蔵
【通期展示】《河庄》昭和10(1935)年頃 絹本着色 福富太郎コレクション資料室蔵
【後期展示】《赤とんぼ》昭和12(1937)年頃 絹本着色 清水三年坂美術館蔵
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この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

なつかしくも、新しい。雪岱の全貌に迫る。
小村雪岱(こむらせったい 1887~1940)は、大正から昭和初期にかけて活躍した美術家です。日本画や書籍の装幀、挿絵や映画の美術考証、舞台装置に至るまでを幅広く手がけ、情趣溢れる端麗な画風から”昭和の春信”と称されました。

本展では、代表作を網羅しつつ、雪岱の画業を「人」とのつながりから再考します。泉鏡花をはじめとする数多の文学者や松岡映丘などの日本画家、出版人や舞台人たちとの交流と協働に光をあて、互いの仕事へのリスペクトから雪岱の作品世界がいかに生み出されたかをみつめ、新たな雪岱像の構築をめざします。雪岱が駆け抜けた25年の画業のすべてをお楽しみください。

開催概要EVENT DETAILS

会期 2025年12月27日(土)~2026年3月1日(日)
  • 前期:12月27日(土)~2月1日(日)
    後期:2月3日(火)~3月1日(日)
会場 あべのハルカス美術館 Google Map
住所 大阪府大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43 あべのハルカス16階
時間
  • 火~金 10:00~20:00
    月土日祝 10:00~18:00
    (入館は閉館30分前まで)
休館日 2025年12月31日(水)、2026年1月1日(木)、2月2日(月)
観覧料 一般 1,800円(1,600円)
大高生 1,400円(1,200円)
中小生 500円(300円)
  • ※( )内は前売りおよび15名以上の団体料金。前売券は2025年9月27日(土)~12月26日(金)まで販売
    ※障がい者手帳をお持ちの方は、美術館チケットカウンターで購入の本人と付き添いの方1名まで当日料金の半額
TEL06-4399-9050
URLhttps://www.aham.jp/

あべのハルカス美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION

あべのハルカス美術館 あべのハルカス美術館

感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

4.0

余白の美

恥ずかしながら存じ上げないアーティストだったが、チラシにあった精緻な作品にそそられ、本展に足を運ぶことにした。
会場に踏み入れた途端、静謐な空気が漂っているのを感じた。全体的に抑えた彩色に繊細な筆致で描かれた作品が並ぶ。決して強く何かを主張しているわけではないが、観る者の心に迫るものがある。それは何故かを考えながら鑑賞を続ける中、象徴的な作品の前で足を止めた。
「六曲屏風」と題され、それぞれに墨の濃淡を生かし花鳥風月が質素に描かれており、全ての上部半分以上が余白である。
文学において余白(=行間、省略等)を設けるというのは、つまりあえて書かないことにより読み手に余韻を残したり、作品に深みを与えたりする、読み手の想像力に委ねる技法である。
それがこの「六曲屏風」でも非常に効果的に使われていると感じた。何も描かれていない余白に水、空、風を感じさせ、主題を前面に押し出す見事さである。
小村雪岱の作品は多くのものを詰め込み過ぎず、余裕のある作風であるが故に観る者がそろぞれの詩情を投影できるので、多くの人が彼の作品に惹き込まれるのではないかと感じた。

後半に展示された意匠家として残した作品の幅広さ、数の多さにも驚かされる。特に本好きとしては、手がけた泉鏡花や谷崎潤一郎といった文豪の小説本の装丁を沢山観られたことは興味深かった。日本画家ならではの古風なものもあれば、ウィリアム・モリスのような西洋的なデザインもある。そのどれもが洗練され、斬新な印象を受ける。多彩な才能が時代を超え、今なお息づいていると感じた美術展だった。

THANKS!をクリックしたユーザー
towatowaさん、mementomoriさん、morinousagisanさん

4.0

交友史から紐解く雪岱芸術

幽玄な雰囲気と洗練された線と構図――小村雪岱といえばこのようなイメージが思い浮かぶ。たしかにそうした表現は〈雪岱調〉の特徴だが、雪岱の作品には鑑賞者を突き放してしまうような尖ったところはない。そこには物語のための余白が横たわっており、その余白には雪岱の配慮が行き届いている。
本展は雪岱の交友関係を軸にその中で生み出された作品を辿ってゆく構成となっている。泉鏡花はじめ作家たちと装丁や挿絵の仕事で協業していた小村雪岱は、作家と読者を橋渡しするという重要な仕事を数々こなしてきた。展示には雪岱に全幅の信頼を寄せる作家たちの雪岱評も散見され、彼の創作が強い個性の発露としてより、協業する作家と物語世界との調和的な帰結のうえに成り立っていることがよくわかる。
本展を鑑賞するまで、小村雪岱は画家の部類に入る芸術家だとばかり思っていたのだが、装丁や挿絵、舞台美術の仕事で忙しかったこともあり、肉筆画はあまり残していないようで、どちらかといえばデザイナーとして活躍していたといえる。このことをどう評価するのかは人によるだろうが、複製された雪岱芸術がさまざまな形式で享受されるということは、雪岱の場合、鑑賞者のみならず多くの創作者からも愛されたことの証左でもあるだろう。

THANKS!をクリックしたユーザー
towatowaさん、黒豆さん、morinousagisanさん

4.0

粋の極み

独特の情緒が溢れる世界にうっとりした。
人の気配、雪の降る音、蝶が飛ぶ春の匂い、たおやかな女性の姿体、そして余白。
これまでどうしても肉筆画と比べると木版画はいまいち感受性を保てなかったけど、今回はそうでは無かった。いわゆる新版画という部類なのだろうか。江戸時代のものと比べて彫りも刷りも技術が進歩しているのか、とても味わい深かった。
そして見開き画だけでなく、装飾デザインもとてもモダンでお洒落で、ため息が出た。
独特の女性の表情も印象的で、一度見ると目に焼きついてしまうものがある。
展示数もたっぷりで、堪能できました。

THANKS!をクリックしたユーザー
morinousagisanさん、towatowaさん、黒豆さん

REPORT

直線の静謐

 「おさん」に一目惚れした。黒の線と地の色だけの絵、真っ直ぐな線で描かれたたくさんの傘。何時代の人かも調べずに行くことに決めた。大正初期から戦前に活動した人であるため、ちょうど大山崎山荘美術館「くらしに花咲くデザイン――大正…readmore

THANKS!をクリックしたユーザー
morinousagisanさん、karachanさん、ぷーながさん

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【後期展示】泉鏡花『日本橋』 装幀:小村雪岱 大正3(1914)年 千章館 (有)田中屋蔵

【前期展示】《青柳》大正13(1924)年頃 絹本着色 埼玉県立近代美術館蔵

【後期展示】《雪の朝》大正13(1924)年頃 絹本着色 埼玉県立近代美術館蔵

【前期展示】《おせん》昭和16(1941)年頃 ※没後の刷り 木版、紙 埼玉県立近代美術館蔵

【前期展示】《春告鳥》昭和7(1932)年 絹本着色 個人蔵(埼玉県立近代美術館寄託)

【後期展示】《邦枝完二「お傳地獄」挿絵原画》昭和10(1935)年 墨、紙 埼玉県立近代美術館蔵

【後期展示】《雪兎》昭和17(1942)年頃 ※没後の刷り 木版、紙 埼玉県立近代美術館蔵

【通期展示】《河庄》昭和10(1935)年頃 絹本着色 福富太郎コレクション資料室蔵

【後期展示】《赤とんぼ》昭和12(1937)年頃 絹本着色 清水三年坂美術館蔵

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