黙然たる反骨 安藤照
―没後・戦後80年 忠犬ハチ公像をつくった彫刻家―

渋谷区立松濤美術館

  • 開催期間:2025年6月21日(土)~2025年8月17日(日)
  • クリップ数:17 件
  • 感想・評価:3 件
黙然たる反骨 安藤照 ―没後・戦後80年 忠犬ハチ公像をつくった彫刻家― 渋谷区立松濤美術館-1
黙然たる反骨 安藤照 ―没後・戦後80年 忠犬ハチ公像をつくった彫刻家― 渋谷区立松濤美術館-2
黙然たる反骨 安藤照 ―没後・戦後80年 忠犬ハチ公像をつくった彫刻家― 渋谷区立松濤美術館-3
黙然たる反骨 安藤照 ―没後・戦後80年 忠犬ハチ公像をつくった彫刻家― 渋谷区立松濤美術館-4
黙然たる反骨 安藤照 ―没後・戦後80年 忠犬ハチ公像をつくった彫刻家― 渋谷区立松濤美術館-5
黙然たる反骨 安藤照 ―没後・戦後80年 忠犬ハチ公像をつくった彫刻家― 渋谷区立松濤美術館-6
黙然たる反骨 安藤照 ―没後・戦後80年 忠犬ハチ公像をつくった彫刻家― 渋谷区立松濤美術館-7
安藤照《忠犬ハチ公》制作年不詳 鹿児島市立美術館蔵
安藤照《兎》制作年不詳 鹿児島市立美術館蔵
安藤照《女性仰臥像》1927(昭和2)年 鹿児島市立美術館蔵
安藤照《女の首》1923(大正12)年 鹿児島市立美術館蔵
安藤照《ポイント第二》1931(昭和6)年 鹿児島市立美術館蔵
安藤照《胸像》1935(昭和10)年 白根記念渋谷区郷土博物館・文学館蔵
安藤照《裸婦座像》1942(昭和17)年 鹿児島市立美術館蔵
黙然たる反骨 安藤照 ―没後・戦後80年 忠犬ハチ公像をつくった彫刻家― 渋谷区立松濤美術館-1
黙然たる反骨 安藤照 ―没後・戦後80年 忠犬ハチ公像をつくった彫刻家― 渋谷区立松濤美術館-1
黙然たる反骨 安藤照 ―没後・戦後80年 忠犬ハチ公像をつくった彫刻家― 渋谷区立松濤美術館-1
黙然たる反骨 安藤照 ―没後・戦後80年 忠犬ハチ公像をつくった彫刻家― 渋谷区立松濤美術館-1
黙然たる反骨 安藤照 ―没後・戦後80年 忠犬ハチ公像をつくった彫刻家― 渋谷区立松濤美術館-1
黙然たる反骨 安藤照 ―没後・戦後80年 忠犬ハチ公像をつくった彫刻家― 渋谷区立松濤美術館-1
黙然たる反骨 安藤照 ―没後・戦後80年 忠犬ハチ公像をつくった彫刻家― 渋谷区立松濤美術館-1

この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

渋谷駅前のモニュメント《忠犬ハチ公像》(初代)の作者、安藤照(あんどうてる)。没後80年を記念した本展は、彼の彫刻家としての活動を網羅的に紹介するはじめての展覧会となります。

安藤は、数々の彫刻家がしのぎを削った昭和時代の彫刻界で活躍を期待された存在でした。1917年に東京美術学校に入学し、在学中の1921年に帝国美術院展覧会(帝展)で彫刻家としてデビュー。翌年に帝展特選、そして1926年には帝国美術院賞を受賞するなど、はやくから頭角をあらわします。1927年には帝展彫刻部の審査員に任命されたほか、1929年には中堅彫刻家の作品研究の場として結成した団体「塊人社」のリーダーとして活躍しました。そして、1934年には《忠犬ハチ公像》、1937年には《西郷隆盛像》(鹿見島県鹿児島市)と、現在も語り継がれるモニュメントを制作し彫刻家としての地位を築いていきます。しかし、その道半ばの1945年5月、渋谷区代々木の自宅兼アトリエが空襲にさらされ、安藤もその犠牲となりました。

本展では、誰もが知る《忠犬ハチ公像》の影に隠れ、これまで語られる機会の少なかった安藤照の生涯について、戦火をのがれた現存作品約30点のほか、関連する作家の作品とともに迫ります。

激動の彫刻界、そして戦争に向かう不安定な時代の中でも「ただ黙々と仕事をして居ります」と語った安藤の作品は、時世の雰囲気に逆らうかのごとく、素朴で静謐です。激しくうつろう社会を生きる現代のわたしたちにとって、時代と黙然と戦った安藤の彫刻は新鮮に映ることでしょう。

【FEATURE|内覧会レポート】
渋谷のシンボル・忠犬ハチ公像を作った安藤照の東京初の回顧展

開催概要EVENT DETAILS

会期 2025年6月21日(土)~2025年8月17日(日)
会場 渋谷区立松濤美術館 Google Map
住所 東京都渋谷区松濤2-14-14
時間 10:00~18:00
  • ※金曜日は~20:00まで
休館日 月曜日、7月22日(火)、8月12日(火)
※ただし7月21日、8月11日は開館
観覧料 一般 1,000円(800円)
大学生 800円(640円)
高校生・60歳以上 500円(400円)
小中学生 100円(80円)
  • ※( )内は団体10名以上及び渋谷区民の入館料
    ※土・日曜日、祝休日及び夏休み期間は小中学生無料
    ※毎週金曜日は渋谷区民無料 
    ※障がい者及び付添の方1名は無料
TEL03-3465-9421
URLhttps://shoto-museum.jp

渋谷区立松濤美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION

渋谷区立松濤美術館 渋谷区立松濤美術館

感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

5.0

戦後80年、没後80年の意味

渋谷駅前のハチ公像、1代目は戦時中の金属供出でなくなってしまい、今の像は2代目なのは知ってましたが、制作者は存じ上げておらず、こちらの企画展で知りました。

彫刻家の安藤照氏は、終戦の年の山の手の空襲で渋谷の自宅兼アトリエが直撃、ご家族と避難した防空壕で落命され、作品の多くも焼失。
残された作品が少ないため、安藤氏と親交のあった彫刻家の作品の展示と逸話が紹介されており、氏のお人柄や、戦前、戦時中の彫刻界の空気を垣間見ることができました。

安藤氏の作品は、写実から徐々に抽象的になり、存在感や生命を「塊」として表現しているようで、すっと受け入れることができました。
静かで自然に作品に集中できる松濤美術館の雰囲気とあいまって、素朴で静謐、実直な作品を、静かに拝見しました。

空襲が5月、終戦が8月。御存命であれば、戦後の彫刻界を代表する方になられたと思います。
鹿児島にある西郷隆盛像も氏の作品であることも、企画展で知りました。
普段はメトロを使うのでJR渋谷駅前のハチ公像を見る機会は少ないですが、次に会った時は平和を祈りつつ見上げたいと思います。

THANKS!をクリックしたユーザー
Camdenさん

3.0

初めて

全く存じ上げず、初めて知った彫刻家さんです。作品があまり残っていないからか、なんとなく印象をつかむのに苦労しました。割とオーソドックスなタイプなのかな、、、こういう機会はとても良かったです。

THANKS!をクリックしたユーザー
Camdenさん

4.0

戦時色強まる時世に、黙々と仕事に向かう姿勢

渋谷名物の忠犬ハチ公。
思い返せば、携帯電話が世に出る前、待ち合わせ場所は事前にシャープに決めてました。ハチ公のしっぽの右側、とか言ってたなあ。
そのハチ公、今は二代目。初代は先の戦争で、接収溶解され兵器転用されたとのこと。戸外の金属彫像が溶けてなくなるのは、ギリシャ・ローマの時代からの歴史の繰り返し。
その初代ハチ公の作者が安藤照であり、渋谷区美術館である当館で没後80年の記念展を開催、という設定です。もちろん本物のハチ公はいないし、もう一つの有名作、鹿児島の西郷隆盛銅像もありません。

展示数約60のうち安藤作品は約半分。空襲・戦火による焼失もあり、残存する安藤作品は多くないらしい。そのため、本展では安藤とその周囲人の作品を対比的に並置しています。

前半は東京美術学校の師朝倉文夫とともに。
写実的表現の指向がうかがえ、瑞々しい。

後半は、朝倉と決別したのち「塊人社」を結成した彫刻仲間を中心に。
日本の彫刻界では、第一世代の高村光雲他、第二世代の高村光太郎・朝倉文夫他につづき、第三世代という位置づけとのこと。この世代の作品と並べると、作風は異なるがどこか似ている同時代性を感じます。
そのなかで、安藤作品の個性は、時代とともに、躍動感を消去し静謐に、均整ある楕円のまとまり、初期ギリシャ的な安定やそぎ落とし、のイメージが浮かび上がってきます。戦時色が強まる時世だからこそ、黙々と仕事をしている姿勢が伝わります。

白井晟一建築の当館の展示室は独特の形状であり、どのようにその空間を使うのか、毎回の企画展で楽しみにしてます。この一年では、「空の発見」展、「須田悦弘」展はナイスでした。
今回は、奇をてらわずオーソドックスです。しっとりとした、味わい深い展覧会でした。

THANKS!をクリックしたユーザー
シンディさん、Sukekiyo-Acckermanさん、Rikashさん

あなたも感想・評価を投稿してみませんか?
感想・評価を投稿する

より詳しい鑑賞レポート 《600文字以上》のご投稿は、
こちらから。ページ枠でご紹介となります。
鑑賞レポート《600文字以上》を投稿する

周辺で開催中の展覧会も探してみて下さい。
東京都渋谷区で開催中の展覧会

出展作品・関連画像IMAGES

安藤照《忠犬ハチ公》制作年不詳 鹿児島市立美術館蔵

安藤照《兎》制作年不詳 鹿児島市立美術館蔵

安藤照《女性仰臥像》1927(昭和2)年 鹿児島市立美術館蔵

安藤照《女の首》1923(大正12)年 鹿児島市立美術館蔵

安藤照《ポイント第二》1931(昭和6)年 鹿児島市立美術館蔵

安藤照《胸像》1935(昭和10)年 白根記念渋谷区郷土博物館・文学館蔵

安藤照《裸婦座像》1942(昭和17)年 鹿児島市立美術館蔵

こちらの機能は、会員登録(無料)後にご利用いただけます。

会員登録はこちらから
SIGN UP
ログインはこちらから
SIGN IN

※あなたの美術館鑑賞をアートアジェンダがサポートいたします。
詳しくはこちら

CLOSE

こちらの機能は、会員登録(無料)後にご利用いただけます。

会員登録はこちらから
SIGN UP
ログインはこちらから
SIGN IN

ログインせずに「いいね(THANKS!)」する場合は こちら

CLOSE


がマイページにクリップされました

CLOSE マイページクリップ一覧を見る


がお気に入りに登録されました

CLOSE マイページお気に入り一覧を見る


を訪問済みに移動しました

CLOSE マイページ訪問済みイベントを見る

CLOSE

name

参考になりました!をクリックしたユーザー 一覧
CLOSE