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戦後80年、没後80年の意味
渋谷駅前のハチ公像、1代目は戦時中の金属供出でなくなってしまい、今の像は2代目なのは知ってましたが、制作者は存じ上げておらず、こちらの企画展で知りました。
彫刻家の安藤照氏は、終戦の年の山の手の空襲で渋谷の自宅兼アトリエが直撃、ご家族と避難した防空壕で落命され、作品の多くも焼失。
残された作品が少ないため、安藤氏と親交のあった彫刻家の作品の展示と逸話が紹介されており、氏のお人柄や、戦前、戦時中の彫刻界の空気を垣間見ることができました。
安藤氏の作品は、写実から徐々に抽象的になり、存在感や生命を「塊」として表現しているようで、すっと受け入れることができました。
静かで自然に作品に集中できる松濤美術館の雰囲気とあいまって、素朴で静謐、実直な作品を、静かに拝見しました。
空襲が5月、終戦が8月。御存命であれば、戦後の彫刻界を代表する方になられたと思います。
鹿児島にある西郷隆盛像も氏の作品であることも、企画展で知りました。
普段はメトロを使うのでJR渋谷駅前のハチ公像を見る機会は少ないですが、次に会った時は平和を祈りつつ見上げたいと思います。






