2025年春季特別展
能楽の美
―能面・能装束と能楽ゆかりの茶道具—

野村美術館

  • 開催期間:2025年3月8日(土)~2025年6月8日(日)
  • クリップ数:7 件
  • 感想・評価:2 件
2025年春季特別展 能楽の美―能面・能装束と能楽ゆかりの茶道具— 野村美術館-1
2025年春季特別展 能楽の美―能面・能装束と能楽ゆかりの茶道具— 野村美術館-2
2025年春季特別展 能楽の美―能面・能装束と能楽ゆかりの茶道具— 野村美術館-3
紅白段金市松御所車夕顔紋唐織(後期展示)
出目洞白満喬作 孫次郎(前期展示)
円山応挙筆 高砂図(前期展示)
2025年春季特別展 能楽の美―能面・能装束と能楽ゆかりの茶道具— 野村美術館-1
2025年春季特別展 能楽の美―能面・能装束と能楽ゆかりの茶道具— 野村美術館-1
2025年春季特別展 能楽の美―能面・能装束と能楽ゆかりの茶道具— 野村美術館-1

この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

野村美術館所蔵の能楽関係の美術品は、野村財閥の創始者・野村徳七(号得庵)が、能楽を行う為に入手したものです。得庵が能楽に興味を持ち始めたのがいつ頃からかは不明ですが、大正2・3年、得庵30代半ばには謡の稽古を始めています。

当時得庵は事業が忙しかったこと、また能楽より先に茶の湯に傾倒していた為、当初能楽にはそれほど熱心ではなかったようですが、その後24世観世左近(1895-1939)と知り合い、次第に能楽にのめり込んでいきました。

蒐集した能面は、得庵が記した道具控帳によると、観世宗家と水戸徳川家からのものがほとんどである事がわかります。観世宗家の面は昭和14年に得庵が譲り受けたもので、水戸徳川家の面は大正7年10月の同家の売立で入手しました。

能装束は、大正5年の西本願寺の売立で豊臣秀吉が所持したと伝わる「黒船段織厚板」を、また徳川家や伊達家からもいくつか入手していますが、得庵の能装束のコレクションの大半は昭和11年6月に行われた加賀前田家の売立によるものです。

今回は得庵が蒐集し、実際に演能で用いた館蔵品の能面・能装束をはじめ、能管・小鼓の楽器や小道具、能楽の曲目が銘としてつけられたものなど、能楽ゆかりの茶道具も合わせて展示します。

開催概要EVENT DETAILS

会期 2025年3月8日(土)~2025年6月8日(日)
  • 前期 3月8日(土)~4月20日(日)
    後期 4月26日(土)~6月8日(日)
会場 野村美術館 Google Map
住所 京都府京都市左京区南禅寺下河原町61
時間 10:00~16:30 (最終入場時間 16:00)
休館日 月曜日 
※但し、5月5(月)・5月6(火)は開館、5月7(水)は休館
※4月21日(月)~ 4月25(金)日は展示替のため休館
観覧料 大人 1,000円
高大生 300円
中学生以下 無料
団体(20名以上) 800円
TEL075-751-0374
URLhttp://nomura-museum.or.jp/

野村美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION

野村美術館 野村美術館

感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

4.0

スケールが違う、近代数寄者

前後期で前後期で全て展示替え。いつものように蹴上から南禅寺前を通って伺います。東山の新緑がキラキラと美しい、が、外国の方々には新緑とかに興味はないのか、夏休み前だからもあって外国人観光客が比較的少なくバスも地下鉄も快適でした。「能楽」となると更に人は少なく、ほぼ独り占め状態でした。立礼席の話し声がずーっと聞こえて。お客様とお話なさっているのか、茶を点てる当番の女性たちの声なのか・・・

「能楽の美」松園さんが能に画題を見出して新たな境地を切り開いたこともあり、今回は能面も1面1面解説も読んでじっくり拝見しました。左手壁面に男面、右手壁面が女面です。能は、江戸時代には「武家の式楽」、武士社会の教養でしたが、明治の世になると演能の機会も減り大名家のコレクションが処分されるようになりました。そこで能を嗜む実業家たちがその支援者ともなりました。即翁や得庵さんののめり込み様は尋常ではなくと私は思うのですが、自分で舞う為でもあったのです。明治期の数寄者たちにとっては、武士社会の教養という事にも憧れもあったのかもしれません。得庵さんは、面は水戸徳川家、装束は加賀前田家の売立てで多くを引き継いでいます。
アートアジェンダさんの本展紹介記事にある「紅白段金市松御所車蔦紋唐織」、自分の演能のために、元の写しを新調した装束も展示され、これを全く同じように新たに織、刺繍してこしらえるってどれほどの価格だったのだろうかとも・・・下々の者は思ってしまうのでした。
得庵さんの残っている蔵帳は25冊、右筆が記録したものもあるかもしれませんが、得庵が直に作品のスケッチを書き込むこともありました。こーーーんな大きな財閥の超多忙な得庵のどこにそんな時間があったのでしょうか。
地下展示には、得庵が「羽衣」を舞った「納戸地段四季草花紋縫箔」、雪の重みで垂れる枝の「茶飛縞交段織雪枝垂柳紋唐織」、一面に龍と蜻蛉の紋様「紺地丸龍蜻蛉地紋厚板」、摺箔輝く《白地金銀牡丹唐草紋摺箔》、能装束を飾る大衣桁も豪華です。今どきの人には衣桁」のある暮らしが思い浮かばないかも。
後期の茶席飾は、掛物《豊臣秀吉筆 能番組》、花入《黄銅立鼓》でしたぁ

野村美術館を後にしていつものように疏水横を通って、碧雲荘前へ、だーれも居ない京都がありました。

THANKS!をクリックしたユーザー
karachanさん

REPORT

能楽にのめり込んだ近代財界人

春季の野村美術館の特別展は「能楽」です。
野村財閥の創始者である野村得七(1878-1945号「得庵」)は、30代半ばで謡の稽古を始めましたが、その頃は超多忙と「茶の湯」の方に興味があったようです。その後24世観世左近と知り合って、次第…readmore

THANKS!をクリックしたユーザー
uchikoさん、さいさん、karachanさん、エイミーさん

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紅白段金市松御所車夕顔紋唐織(後期展示)

出目洞白満喬作 孫次郎(前期展示)

円山応挙筆 高砂図(前期展示)

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