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神戸アートマルシェ2022@神戸メリケンパークオリエンタルホテル

「神戸アートマルシェ2022」大雨予報がある平日の初日に伺ってきました。

コロナ禍で、混んでないかなぁと思って。

会場は、神戸メリケンパークオリエンタルホテル、前に海が広がり、後ろに新緑の六甲の山並みが迫る神戸らしい絶好のロケーションです。

新神戸と三宮からシャトルバスがあります。お天気が良ければ、帰りはお隣の”BRKOBE”に降りて、元町まで歩いて帰りたかった。

私にとってはちょっと敷居の高い画廊さんですが、「アートフェア」現代アートを扱う画廊さんが一堂に集まって「あなたも気軽に買える現代アート」という感じでしょうか。

アートフェアで何といってもいいのが、ギャラリストさんや作家さんと作品について直接お話が出来ることです。どんなふうにこの作品は出来ているのか、この作家さんの魅力は何なのか。

勿論、常連さんや御贔屓さんは、お気に入りを買い求めていかれます。

新しく知った画廊さんへ今後伺う機会を得たり、お気に入りの作家さんの個展の情報もゲットしたりできます。

神戸アートマルシェは少しずつ残念ながら規模が小さくなってきているように感じています。

以前は、韓国や台湾からの出展もあり、工芸、やきものが多かったように思います。

金沢や愛知、滋賀、四国からのギャラリーさんもあったり、今回は東京のギャラリーさんの数も少なかった。一方で以前よりちゃんとした(?)平面作品が多く雑貨みたいな作品は少なかったです。

初めて神戸アートマルシェに参加されたギャラリーさんや作家さんは、1日を通してロケーションの良さにまず驚かれています。2日目、3日目は晴れるので、バルコニーからの眺望も楽しんでいらっしゃることでしょう。

神戸は酒どころです。角部屋では神戸のお酒を楽しむ趣向も凝らされています。

(私はお酒が飲めないのがいつも残念です。)以前は神戸紅茶も楽しめたのですが。

新進作家さんの器で神戸のお酒が楽しめるところが素敵ですね。

それでは気になった作品をご紹介しましょう。



北井画廊 江見容子

ホテルの13F、フロアー全部がアートフェア会場です。

チケットは3日通し券で、なんと1000円!(お安い!)5000円以上の作品購入すれば1000円のデポジット特典あり、ホテル内のレストランやバーで10%割引もあります。

神戸アートマルシェは各部屋も広くて展示がゆったりした上に、バルコニーもあるので窓の外も楽しめるのです。

受付を済ませて、私はR1328から回り始めました。

R1328北井画廊江見容子 墨の作品です。墨だけではないらしく、漆も使われているかなぁとも思いまいたが、手法は企業秘密とのこと。東洋では「墨」で昔から抽象表現をしてきており、東京オペラシティーで展覧会が開催中の篠田桃紅や井上有一の「書」の表現にも興味もあり、江見さんの作品も興味深く拝見しました。

R1327 GALLERYCLASS馬川亜弓 馬川さんの木版作品、写真では伝わらない、摺色のグラデーションが良いんです。作品にお人柄が出ているように思いました。是非実際の作品を近くで見てほしい。こちらは奈良の画廊さんで奈良に行ったとき伺ってみたいなぁと思いました。

R1326 みぞえ画廊弓手研平 弓手さんのパステルで描かれたドローイング、色の混ざらないマチエール?テクスチャー?表面の質感が気になりました。作家本人さんからもお話を伺いました。福岡の画廊さんですが、弓手さんは奈良にお住まいで奈良の風景が多く、「あぁあそこの・・・」と思いながら拝見しました。その場で、つまり戸外で制作されていて、パステルだけでなく墨なども使って描かれています。


古川千夏 有線七宝

R1324 石川画廊の高橋まき子 部屋に入るとけったいな置物、いえ作品があるのです。東京の画廊さんはえてしてこういうキッチュな作品が多いように感じていました。その置物のそばに色とりどりの色紙のようなものが入っている小さな小瓶が置いてあります。「これ何?」と眺めていると背の高い綺麗な女性が近づいてこられて「これ万華鏡なんです」と仰る。「えっ!万華鏡?」「ちょっと覗いてみてください」と仰るので、そのけったいな置物の正面から覗いてみるとそこは眩いばかりの万華鏡の世界がありました。本当にびっくりしました。その女性は作家の高橋さんご本人で、けったいな形態がどこから生まれてくるのかこの万華鏡の仕組みやら小さな小瓶の正体やらを伺うことが出来ました。写真も撮らせて頂きましたが、この作品も絶対体験してみないと発想と作品自体の面白さは伝わりません。ガラス工芸の枠にはとても納まらないユニークな作品に吃驚しました。高橋さんの他の作品も見たくなった方はHP⇒

R1325「ARTIST meets ART FAIR」入選者のお部屋で、こちらの作家さんたちはまだ所属画廊さんが決まっていない。

古川千夏さんの有線七宝技法の「珀」にするすると惹かれて、思わず中を覗き込んでしまいました。

細かい手仕事から生まれた美しい作品です。きっと画廊さんと素敵な出会いがあると思います。


Gallery螺 貴島雄太朗 ガラス工芸

R1316 同時代ギャラリー こちらのギャリーさんがある界隈が良いところなので、京都文化博物館に出かけた時には寄らせていただくギャラリーさんです。以前の神戸アートマルシェで同時代ギャラリーさんで出会った熊田悠夢さんの木彫のファンになりました。今回は別作家の木彫でしたが、熊田さんの個展が秋に開催されるとのことで是非伺いたいです。いつも神戸アートマルシェのご案内も頂いてます。ありがとうございます。

R1315 田口美術清水温度 壁にQRコードのような作品が掛かっていて、ギャラリストさんが「携帯を通して見ていただくと分かると思います。」部屋にいたみんなで携帯を取り出してみてみると「オッ!おー!」『超低解像度絵画「モザイコ」』というらしく、特許も取られています。清水さんの経歴を見てなるほどと思いましたわ。へーっ!こんなアプローチも今はありなのね。驚くばかり。作品は誰の所有かが分かるようになっていて、追跡できるようになっており、贋作は生まれえないみたいでした。理系脳が創り出す現代アートですねぇ。面白い!

R1314 Gallery螺貴島雄太朗江藤雄造 貴島さんのガラス作品、正倉院宝物の白瑠璃碗のようなガラスの器に惹かれて、手にそっと持たせて頂きました。水指もあって、夏向き茶会で抹茶茶碗として見立ててもええなぁ・・・。多面からの透け感も美しい。作家さんからもお話を伺いました。部屋のほかへ目を向けてみると漆芸があるではありませんか。漆芸の古来からの技術も継承しながら新しい作品へ展開されている。螺鈿のお筥も美しかったです。こちらの画廊さんは大阪の北浜の古い建物にあると伺い、絶対に出かけてみたいと思いました。このお部屋に元からある調度品と勘違いしておりましたが、可児葉月さんの作品だったのですね。マルシェのWEBサイトを見て、あれって作品だったのかと。あまりにもしっくりお部屋にマッチしていたので。ちゃんと拝見しておくんだったと思いました。


原田武 金属造形

他では、R1302アートデアート・ビュー原田武 原田さんは以前神戸アートマルシェで知った作家さんで、個展へも伺ったことあります。彼ならではの「金属造形」超絶技巧です。絵画ではR1342川田画廊三輪瑛士さん、既視感があるようでない油彩、ベーコンに影響受けてますかしら。R1336白白庵 角部屋で部屋の中に茶室が設えてあり、作品を買った方には茶を点ててくださるそう。コンセプトを知れば取り扱われている作品にも納得です。こうしてなかなか濃い現代アートを巡ってきて、R1345msbgalleryで拝見したミロとデュフィとボタニカルアート。いやー正直ホッとする感じでした。巨匠の力って凄いな。文化村のミロ展のお話も伺いました。初参加で神戸も馴染みがないとのこと、夜には改修中のポートタワーがプロジェクションマッピングされて素敵だったそうです。

書ききれなかったギャラリーさん、お話を伺った作家さんごめんなさい。


帆船 日本丸

ホテルの横には帆船「日本丸」が停泊中でした。

【開催概要】神戸アートマルシェ2022

  • 開催時期 2022年5月13日(金)〜15日(日) 11:00~19:00
  • 会場 神戸メリケンパークオリエンタルホテル13F《客室34室》
  • 入場料 1,000円(3日通し券)
  • WEBサイト:神戸アートマルシェ2022 (art-marche.jp)



プロフィール

morinousagisan
阪神間在住。京都奈良辺りまで平日に出かけています。美術はまるで素人ですが、美術館へ出かけるのが大好きです。出かけた展覧会を出来るだけレポートしたいと思っております。
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