「ART FAIR TOKYO 20」 記念すべき20回目の開催

はじめに.
「ART FAIR TOKYO 20」が開幕した。本フェアは国内最大級のアートフェアであり、今年で20回目の開催を迎える。
会場には、現・近代美術、日本画の他、工芸を含む幅広いジャンルから、141軒のギャラリーが出展する。

展示は、「ギャラリーズ」、「クロッシング」、「プロジェクツ」、「フィルムズ」のセクションに分かれている。
昨年から新設された「フィルムズ」は、non-syntaxが企画ディレクションを担当、東京ミッドタウン日比谷を会場にした要注目のプログラムだ。
会期は3月15日まで、会場は有楽町の東京国際フォーラムと東京ミッドタウン日比谷。徒歩で10分もあれば移動できる。それでは、面白かった作品を紹介しよう。
ロビー
ロビーに降りて、まず驚いたのが、巨大な盆栽の作品。偶然、給水の時間だったため、タイトルの「巡環」の現場を見ることができた。「今年のフェアは、いつもと違う」というメッセージを、しっかりと受け取ることができた。

YUMEKOUBOU GALLERY
おそらく、大きな牙のある獣の頭骨をガラスで型取りしたものを、円形のライトボックスの上に並べている。真っ暗な展示スペースの中で提示された生と死の対比には、思わず見入ってしまう魅力がある。

KANEGAE
とても精密に作られた木彫の作品たち。左奥の吊り下げられた「スルメ」を見て、本物の干物と区別がつかず、思わず係の方に「本物ですか」と、聞きたくなった。干物のスルメと美術品のスルメの目利きに自信のある方は、ぜひ挑戦を。

ADMIRA Gallery
SFに登場する近未来の人類か、アニメのキャラクターのような不思議な姿の生き物たち。気味悪いと思うのは最初だけで、見ているうちに、なんとなく会話できそうな気がしてきた。果たして、日本語で通じるのか、それともテレパシーのようなコミュニケーションか。

N.Smith Gallery
左側の立体のオブジェを見ると、青色と金色の配色が鮮やか。右側の絵画を見ると、深い青地の中に文字のようなものが浮かび上がる。どちらも、よく晴れた夜空を見上げているような気持ちになる。オーストラリアからの出展で、どちらの作家も人気があるそうだ。

GOCA by Garde
とても明るい色使いで、夢に出てきそうな不思議な風景が展開されている。特に、アパートのベランダの外を2尾の鯉が泳いでいて、ノートパソコンやタクシーが描かれている作品に目を惹かれた。こちらのブースは、アメリカからの出展。

大雅堂
空想的な作品つながりで、こちらも不思議な雰囲気の作品だ。人間と動物を組み合わせたキャラクターは、デニムの衣装を着ている。作品のそばにいたデニムの似合う方にお話を聞いたら、デニムが大好きな作家本人だった。当然と言えば当然の好みの一致がおもしろかった。

フィルムズ
「Art and Film? 言葉で定義できない映像の未来」をテーマに野村仁、ジュン・グエン=ハツシバ、山下麻衣+小林直人、小沢 剛、ジョナス・メカスなどの短編が上映されている。ロビーには、写真作品の展示もある。窓からの眺望が開けており、開放感があって、おすすめ。

おわりに
「ART FAIR TOKYO 20」では、来場者それぞれに、素敵な作品との遭遇があると思う。もしかすると、明日からコレクターの仲間入りをすることになるかも。
気軽な気持ちで、東京国際フォーラムと東京ミッドタウン日比谷の会場に出かけてみては、いかが。
展覧会名 ART FAIR TOKYO 20
会場 東京国際フォーラム、東京ミッドタウン日比谷
会期 2026年3月13日から3月15日