CURATION ⇄ FAIR Tokyo 2026 アートフェア

はじめに.
CURATION ⇄ FAIR Tokyo 2026 アートフェアが開幕した。先日まで開催されていた展覧会の部に引き続き、東京・九段の登録有形文化財「kudan house」が会場だ。展覧会の部の展示とは大きく様変わりした会場の様子を簡単に紹介しよう。
本アートフェアのキーワードは「コレクター目線のアートフェア」だ。見るだけでも楽しめるが、自分の感性にフィットするお気に入りを見つけ、手元に置いてはどうだろう。
ロンドンギャラリー
このブースの見どころは奥の写真作品だ。昼間の明るい時間に見た時は、手前の木像に目を惹かれたが、夕方になると主役の作品が入れ替わったように感じた。左側に出入口があるので、ぜひ間近で見て欲しい。手元に置きたくなる誘惑に引き込まれそう。

KANEGAE
庭に面したポーチから明るい陽の光が入り、白い展示台(テーブル)の上に古そうな木像が数体、置かれている。その木像の背後からは、神秘的な肖像画がこちらを見ている。先ほどのロンドンギャラリーでも感じたことだが、対象に対する好ましい感覚というものは古い時代のものにも新しい時代のものにも、何かしら共通に感じられる。木像を見ているとザラザラとした手触り感が湧き起こるし、肖像画の目線を意識すると、少し緊張することも面白かった。

東京画廊+BTAP
女性作家による近代洋画が並んでいる。全体のブースの中で、最も美術作品の展示という雰囲気がして、とても好きなブースだ。最近、大いに話題になった「アンチ・アクション」展で見かけた作家の作品も出ていた。時代の幅を絞り、今だから見ておくべき作品を提案してくれているようだ。

WAITINGROOM
4名の若手作家の作品を展示している。そのうち、川内理香子の作品の展示が面白い。ジグソーパズルを並べるように、とても密集した展示になっている。それぞれが独立した作品なのだが、この配置で1組の作品のような雰囲気もある。もし、どれを買うか迷うならば、まとめて買うのも選択肢かもしれない。

その他にも気になる作品があった。
ギャラリー志は、展覧会の部でも展示されていた青磁の器を出している。陽の光を浴びて、とても優しい雰囲気の展示だ。

Wa.galleryの展示場所は地下室。こちらも天井付近の明かり取りから入る光が、半透明の作品の表情に変化をつけて、目を惹く展示になっている。

おわりに
「アートフェア東京」や「東京現代」で展示される大型の作品は見られないが、「もし、手元に置くなら、どれにしようか」迷いながら見て回るにはちょうど良いサイズ感の作品と会場の広さだ。本アートフェアで、時代を超える「かわいさ、かっこよさ」を見つけてはいかが。
展覧会名 CURATION ⇄ FAIR Tokyo 2026 アートフェア
会期 2026年2月13日から2月15日
会場 kudan house
本フェアの展覧会のレポートはこちら
https://www.artagenda.jp/HiroSugi/artblogs/657