オディロン・ルドン 夢の交叉 画家として、批評家として

はじめに
オディロン・ルドンの展覧会が、名古屋のヤマザキマザック美術館で開催中だ。オディロン・ルドンは、19世紀後半から20世紀初頭にかけ、フランスを中心に活躍した幻想的な作風で知られる近代絵画の巨匠。会期は、2026年2月23日まで。
それでは、順番に展示を紹介しよう。
黒と白の世界
オディロン・ルドンの初めての石版画集『夢の中で』から最後の『ヨハネ黙示録』まで、彼の代名詞ともいえるモノトーンの幻想的な世界が広がる。とはいえ、近くで見ると不気味な作品が多い。アニメ映画に登場する魔物のように描かれていない分、その不気味さには深みと強さがある。とてもインパクトのある展示になっている。

色彩の世界
花瓶に生けられた色とりどりの花々の作品が観客を出迎える。作品のサイズも大きすぎることなく、大作を前にしたときの圧迫感がない。水色系の壁面の色合いと調和し、とても落ち着いた印象を受ける。中には、個人蔵となっている作品もあると聞く。その人物は、この絵の隣に、どのような作品を飾るのか、少し気になった。

美術批評
オディロン・ルドンは同時代の作家について、多くの批評を残した。また、批評したジャンルも絵画だけでなく彫刻も含まれるなど、とても幅が広い。好意的なもの、批判的なものを取り混ぜ、現代でも有名な作家もいれば、時代に埋もれた作家も含まれる。作家同士の人間関係が見え隠れしていて面白い。

おわりに
ヤマザキマザック美術館が所蔵するフランス美術のコレクション展と一緒に、19世紀末の幻想的なオディロン・ルドンの世界を垣間見てはいかが。
展覧会名 オディロン・ルドン 夢の交叉 画家として、批評家として
会場 ヤマザキマザック美術館
会期 2026年2月23日まで