音を観る ―変化観音と観音変化身―
半蔵門ミュージアム|東京都
開催期間: ~
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都心のオアシス
恥ずかしいぐらい陳腐なタイトルですね。でもほんと、この美術館に初めて来てつくづくそう思いました。
訪問は7月下旬の平日。その日は朝から府中市美、東博、三井記念美と3館回ったとこで時刻は16時過ぎとなっていました。
普通はそれでお終いとなりますが、三井美の他館チラシコーナー見てて半蔵門ミュージアムのが目に留まりました。
あ、ここがあったか。半蔵門線三越前から乗ればすぐだなと、チラシ取って最終入館時刻確認。17時なら間に合うぞと足早に三井美を出ました。
これが、他館ならいくら近くても行きません。観覧時間短いですから。半蔵門Mは入館無料と知っていたからこそ覗いて見る気になったわけです。
しかし、銀座線の三越前と半蔵門線の三越前とは距離長い(笑)
疲れた体に鞭打って、地下鉄乗って半蔵門駅に到着。皇居の下を地下鉄通ればもっと早く着くんだけど、そうはいかないからねえ。
改札出て美術館に一番近い4番出口から地上へ。エスカレーターないのは最後の試練。
地上へ出たらすぐそこがミュージアム玄関。ありがたや。館内では受付のかたからにこやかに迎えられ、エレベーターで地下の展示室へ。
その日やってた企画展は「音を観る」展。読んで字のごとく、観音様がテーマです。
展示室前半が常設展、後半が企画展で、仏像と仏画の優品で目も心も癒されました。
閉館が近い時間帯でもあったので、客は私一人。猛暑の地上から冷房聞いた館内、ほの暗い照明の下で心静かに快適に鑑賞させていただきました。
企画展会期終了の前日にレビューUPして恐縮です。詳細は他の方が書かれてますのでご参照ください。
展示を観た後はエレベーターで2階マルチルームへ上がりました。そこでは展示室にあった《仏涅槃図》の解説がパネルで詳細になされていました。
これが実に良かった。涅槃図って実物に付して解説があると、解説と画面を目が行き来して非常にせわしないのですが、このパネルは各部分を小分けして解説文があるので、わかりやすく勉強になりました。
2階にはラウンジもあって無料の給茶サービスあり。マルチルーム観た後に利用し閉館までのわずかな時間をくつろいで過ごせました。
当館フロアは他に、3階にシアターとホールがあって仏教美術関連の映像が上映されています。
今回は残念ながら時間的に見られませんでしたが、次回はもっと余裕持って来て必ず見たいと思います。
当館は仏教系の宗教団体が運営されているのは皆さまご承知の通りでしょう。中にはひょっとして勧誘があったり、美術展以外の説明に時間取られたりするのではと気になる方もいらっしゃるかもしれませんが、そういうことは一切ありません。
これは、私の経験上、どこの宗教法人運営美術館でもそうです。富士美しかり、ミホMしかり。
富士美には池田大作氏と美術との関わりを映像で流すコーナーもありますが、見なけりゃ見ないですみます。
ミホMは山奥の神殿かと思うような建物なので、中でどんな体験が待ち受けてるかとドキドキしますが、宗教臭は全くなくて素晴らしい鑑賞空間が味わえるいい美術館です。
半蔵門Mもこれが全部無料かいと感嘆するほどの至福の時間が堪能できます。
9月11日からは特別展「小川晴暘と飛鳥園 100年の旅」が始まります。
これは巡回展で、半蔵門の前は姫路市美で、後は三重県菰野のパラミタMでの開催なのですが、どちらも入場料1000円。
半蔵門も他館の手前上、たまには入場料取るのかと思いきや、やっぱり無料!
いやはや宗教団体の力ってすげえなあと改めて感心しました。
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