生誕140年 ユトリロ展
美術館「えき」KYOTO|京都府
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久々のユトリロでした
月曜日のデパートのおついでにいらした方たちなのか、来館者はまぁまぁ入っていたように思います。ユトリロって今も人気なんですね。独学で自分色を出して、アル中で酒に溺れながら描いた作品とは思えず、大衆に広く受け入れられた画家です。
若い頃に好きでよく観ていたなぁと思い、あの頃、藤田やシャガールもよく見ていた気がして、あの頃はエコールドパリの画家が好きだったのだろうか。
現在は刺激的な作品が溢れてそちらに気持ちが、眼が行きがちですけれど、嘗てはそうではなかったのかもしれません。
1点だけあった母ヴァラドンのデッサン「裸のユトリロの身体を拭く祖母」物凄く上手くて吃驚しました!母としてはハチャメチャで駄目な母親だったかもしれないですが、ルノワールやドガが彼女をモデルとして描いた作品の女性は美しく、画家のモデルとしてはとても良いモデルだったのでは?アル中の療法として描き始めたユトリロですが、母とその周りにいる画家から知らず知らずの内に受け取っていたものは大きく、彼の人生を支えたのではないでしょうか。
展覧会を見る前後にYouTube「山田五郎 オトナの教養講座」のユトリロを見ました。
五郎さんは博識ですが専門家ではないので、全てを鵜吞みには出来ませんが、よく調べておられるので参考にはなります。母ヴァラドン、それが父親であったならこうは非難されなかっただろうなぁと思ったりしました。
どんなであっても、ユトリロにとっては母親は大切な存在であったし、母の薦めで?結婚してアル中であったにもかかわらず結構長生きして、作品に色彩が表れて、花の静物画なども描いていました。晩年はちょっと幸せだったのではないかしら?
ユトリロは原風景をスケッチしてでなく絵葉書を元に描いていたそうで、贋作も沢山あるそうです。そうだろうなぁ描けそうだもん。観光地へ行って写真を撮るとき人物が写り込まないようにして撮る感じですね。絵葉書を元にドンドン描いて、酒代にしてたユトリロですが、絵葉書の代わりにパリ土産としてユトリロの様なパリの風景を描いた作品を買い求める人、蒐集する人が多かったようです。
それにしてもカラッと晴れ渡ったパリの景色ってないのですね。荻須にしても佐伯にしても。
京セラ美のメンバーに入っているとエキ美が1回無料になるのがありがたいです。
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- BY morinousagisan