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ANDY WARHOL KYOTO/アンディ・ウォーホル・キョウト

ANDY WARHOL KYOTO/アンディ・ウォーホル・キョウト

京都市京セラ美術館|京都府

開催期間:

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繰り返し目にはしてきたが、私は何を知っていたと言うのかと自問する 今年のベスト入り確定か?

混む前にと始まって早々に行ってきました。平日にも関わらず老若男女、小さなお子さん連れの家族(この子はなーんてラッキーなんだ!こんな小さな時から美術館へ連れて行ってもらえるなんて‼)世代も様々で結構混んでいました。
誰もが彼の作品を観たことはあり、つまりどの世代にとっても身近な現代アーティストなのです。

現代アートが苦手な私だって、キャンベルスープ缶だったり、モンローや毛沢東や坂本龍一など有名人の肖像画作品や花や・・・時には電気椅子や事故現場の作品も見たことはありました。
「アオ、アカ、グンジョウ・・・」ウォーホルがTDKビデオテープのCMに出ていたのは、な、なんと1983年から約1年間放送されていたそうです。(Youtubeで今も見ることができます)まだまだ現代アートに触れることもなく、シルバーの鬘を被ったウォーホルがポップアートの最前線にいる人であることさえ認識していなかったでしょう。
 アンディ・ウォーホル(1928~87)私にとってつい最近まで生きていた人で、アメリカのポップアートを牽引したアーティスト。結構、作品は見てきたよと思ってはいたが、
本展覧会は、ウォーホルの故郷ピッツバーグのアンディ・ウォーホル美術館所蔵の作品だけで構成され、キュレーションも同館のホセ・カルロス・ディアス、100点以上が日本初公開だそうです。
ウォーホルを知り尽くしたキュレーターが展示会場を構成して、これがとても良かった!!!!
企画は、imura art planning、ソニー・ミュージックエンタテインメントです。
音声ガイドは、乃木坂46のアイドルちゃんですが、QRコードでダウンロードして聴くこの無料の音声ガイドが、素人の私にはとても分かりやすく良くできており、作品理解の大きな助けとなりました。

ウォーホルは1956年と18年後の1974年に来日し、京都を訪れています。”タイム・カプセル”と呼ぶ箱になーんでも残しておいたウォーホルで、細々した当時の資料も展示されていたり、ウォーホル自身は、写真でなく彼自身によるドローイングで京都の姿を写し取っています。
展示の前半は誰もが良く知るウォーホル作品ではなく、超有名になる前の作品を展示し、その中に京都や日本文化からの関連性や、またその後への関係性への導入部とも言え、本展のタイトル”ANDY WARHOL KYOTO”とも結びつけられています。

第3章からは誰もが知っているウォーホルの作品が並びます。
子供の頃からハリウッドスターに憧れていたウォーホルは、やがては憧れのスターに囲まれ、NYのファクトリーで協働で作品を作り上げ、世界のセレブリティがこぞってウォーホルに自分の肖像を注文し、大都市NYで多くのセレブリティに囲まれたアンディ・ウォーホルは自分をもプロデュースしていたようです。

1985年の「広告」シリーズでは「アップル」を展示。ウォーホルはテクノロジーやコンピューター大好きだったそうで、ウォーホルにマッキントッシュを贈りたいと何度も電話をかけてくる人がいました。それはスティーブ・ジョブズその人で、アップルコンピュータの使い方をジョブスから習ったという、なんとも才能は才能を惹き寄せるものです。

繰り返し目にしてきたウォーホル作品だが、これまで何を知っていたと言うのかと自分に問いかける展覧会でもあるような、ポップでcoolで華やかなNYのセレブリティな世界とは別の世界も垣間見えてくる気がしました。

展覧会会場を締めくくるのは
 アンディ・ウォーホルが最晩年に取り組んだ連作「最後の晩餐」
「1987年1月23日、ダ・ヴィンチの《最後の晩餐》のあるサンタ・マリア・デレ・グラツィエ聖堂の隣に位置するパラッツォ・デレ・ステリーネでウォーホルの「最後の晩餐」展 が開幕。・・・このオープニングに出席した後に体調を崩し、帰国後ニューヨークの病院に入院。胆のう炎の手術を受けるが、合併症を起こし、手術の翌日2月9日に死去した。」突然訪れた死。
ピッツバーグ出身の敬虔なクリスチャンであったウォーホルの一面ものぞかせているのかもしれません。

大回顧展とはなりますが、この展覧会もアンディ・ウォーホルの一面を写すにすぎないような気もしました。
ポップでcoolな展覧会でウキウキな気分で観終えるだろうとの予測に反して、気分がウォホールでいっぱいいっぱいで、なーんだかドーンと重い宿題を抱え込んだ帰り道となりました。
こんなことなら宮下規久朗先生の本を先に読んでおくのだったと思いました。
アンディ・ウォーホルは、老いも若きも現代の全世代の中に生きる現代アーティスト、ミュージアムショップは、高額のTシャツや帽子、TOTOバック、エコバックからポスターや缶バッチまでよく売れておりました。ちょっとおしゃれですものね。

土日祝日料金は200円高く、観覧料もなかなかお高いですが、京都だけの展覧会でもあり、今年のベストに入れたい展覧会ではないでしょうか。
写真撮影OKで、インスタにアップしてくださいとのことでした。で、若い女性たちは作品の前でポーズをとって写真に写り込んでいます。今どきは行ってきたよ!なのかとも思いましたが、自分が写り込んでいれば、会場風景となってクレジット問題は生じないのかとちょっと納得。
京都は明らかに9月の初めに来た時より内外の観光客も増えています。更に混むのは必至の予感です。

京都の「くずきり」で有名な鍵善良房さんのギャラリー「ZENBI」で、『原榮三郎が撮った京都 Warhol in Kyoto 1974』展が開催中。
祇園のちょっと中に入ったギャラリーさんで、向かいにはカフェも併設されてます。せっかく京都へお越しになったのなら、こちらもいかがでしょうかしら。

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karachanさん、uchikoさん、micco3216さん、さいさん

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