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中西夏之 緩やかにみつめるためにいつまでも佇む、装置

中西夏之 緩やかにみつめるためにいつまでも佇む、装置

国立国際美術館|大阪府

開催期間:

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中西夏之の花吹雪(コレクション展付き)

 2日かかるはずの会議が爆速で終わり次の日出勤する理由がなくなったので休みをとった。そして思ったより早起きできたので特別展もコレクション展も新しく始まった国立国際美術館に行くことにした。予習はゼロ。
 今日は晴れてたからか入口から国立国際美術館のにおいが強くした。既嗅感がある。なんのにおいだろう。

 「韻」、Yのような模様がたくさん並んでいる絵画とオブジェ。模様でも並んでいると文字のように見えてきて何らかの意味を表しているように感じる。意味を解読しようとしばらく見つめてしまった。

 今回、奇妙な順路で途中∝の形になる。その∝のくびれの部分に展示してあった「コンパクト・オブジェ」。ジェンダーバイアスかもしれないけれども、シュルレアリスム展で見たデュシャンの作品が、トランクケースにちまちま色んなオブジェが収められたもので、シュルレアリスムってオトコノコの芸術なんだなぁと思ったのだが、中西の作品は色んなオブジェが卵形のアクリル樹脂に閉じ込められていて、そこまで男性性が強くない感じがした。

 男性性が強くないと言ったが、中西の絵画は植物的な感じ。Chapter3以降の絵画は、生成り色、紫色(の模様)が白木蓮、紫木蓮(の花びら)みたいできれいだった。ふだんは近づいて絵画を部分的に鑑賞しようとするけれども中西の絵は全体を味わいたくなってしまう。花吹雪も一枚一枚の花びらは見ないもんな。

 国立国際美術館はいつも特別展のチケットを買うとコレクション展も見ることができるので嬉しい。

 気になっていたのは高田冬彦「Cut Suits」。公式サイトの紹介画像だけで、オノ・ヨーコのアレだなと思った。数人の男性たちがお互いの着ているスーツをハサミで切っていく映像作品。「高田の作品に登場する男性たちは終始笑顔で優しい手つきで衣服を切る様子は官能的ですらある」(キャプションより) BGMにチャイコフスキー「花のワルツ」が流れているし、背景はピンクだしでなんか見てて気まずくなる作品だった。衣服を切るハサミはもちろん暴力性を表しており、スーツは容赦なく切り裂かれていく。が、そのハサミは決して肌を傷つけることはない。それはキャプションにあった、「スーツに象徴された男性性や社会的役割、異性愛規範からの解放」の「解放」というよりは、お互いへの思いやり合い、忖度し合いのようで、ある種の(契約的な)SMプレイのようだった。

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